先日は「節分セラピー体験会」にご参加いただきありがとうございました。
節分は立春の大晦日という言い方もされます。立春の福の風を呼び込むべく、ご自身の内なる鬼を祓おう、というものです。
通常の節分と異なり、ご自分自身に豆を投げる、という非常識なものです(笑)しかし、投げるのは「金の豆」です。痛くはありません。何より、祓う奥義には昇華、解放、癒しなどが含まれます。
セラピー体験会はオンラインで行うため、3年ほど前の立春ワークショップで行ったものから、ひとつ「五蓋の鬼」を選びました。
これなら、ご自身のお部屋でも没頭して行えそうです。
「五蓋の鬼」は、仏教における「煩悩」と関係しています。
〈心穏やかに過ごすには、心に蓋をしている5つの煩悩を外しなさい〉という「五蓋(ごがい)」の教えがあるそうです。
ここで、鬼とは人の中に住まう「負の感情」の象徴するようです。この五蓋を「五色の鬼」に見立てて、明らかにし、祓います。
色と解釈に諸説あるようですが、おもに紹介すると以下のとおりです。
【赤鬼】 貪欲、欲望、枯渇
【青鬼】 瞋恚(しんい)、悪意、憎しみ、怒り
【緑鬼】 惛沈睡眠(こんじんすいめい) 、倦怠、眠気、不健康
【黒鬼】 疑、愚痴、疑いの心
【黄鬼(白鬼)】掉挙悪作(じょうこおさ)、心の浮動、後悔、甘え、我執(がしゅう)
〈漢字と読みと意味について〉
瞋恚(しんい): 自分の心に逆らうものを怒り、憎むこと。
惛沈(こんじん): 心が不活発になり眠くなってしまうこと。
掉挙(じょうこ): 心が昂り頭に血が上った状態。
我執(がしゅう): 我をとおすこと。
この特殊な金の豆まきの方法は、体験会の録画でご覧いただけます。(下部バナーより)
「緑色の鬼はスライムのように溶けてかけていました。新年から一念発起し、ぐうたらな習慣を改善中ですので、鬼の原型がぼんやりしていました」
「私の赤鬼さんが隅っこで小さくなってるイメージがあって、豆を投げにくかったです(笑)」
「ベイマックス(映画のキャラクター)のように巨大でふわふわした白鬼。我が強いのでしょうか」
など、当日参加された方から具体的な鬼を紹介していただきました。
五蓋の鬼退治のあとは、椅子を使うアンカーリングのテクニックで、“福の風”の体感を味わっていきます。
この椅子は、自宅であるものをご用意いただくのですが、セラピー体験の後もしばらく良いエネルギースポットになっているはずです。
「座ると集中力があがる…ような気がする」「シャンとなる」「この椅子に座ると机周りを片付けられる」など、暗示効果のようなものが働くようです。
なお、内なる鬼退治は、厄介な感情や性質などを否定する目的ではなく、それらと一旦向き合い、尊重し受け容れるプロセスが肝心なものです。
なぜなら、表面上は負の感情として現れているものの、そこにはデリケートな本質が用意されているからです。
まぁ、感覚でお遊び的にやってみるぐらいが、心を軽くするポイントかもしれませんね。
お時間があるとき、youtube動画↑にてお試しください。