普通に生活していると、自然にニュースやさまざまな情報が入ってきます。
とても便利です。簡単に調べられるし、知ろうと努力しなくてもむしろ自然に目に入り、耳から聞こえさえします。
世界情勢、身近な社会での事件、経済やトレンド、一般常識、一般に知られていない真相ネタ。さらに普段から人付き合いが多く得意な人は、知り合いから伝えられることが珍しくありません。友人知人と気心が知れていれば、有益な情報や素直に聞ける意見は多いですが、雑多な人間関係では、決してそうとも言えないでしょう。
近年は新型コロナウィルスがメディアを席巻し、今(2022年3月)はウクライナーロシアの戦闘が刻々と報道されます。
ニュースや情報といえば、SNSを介してさらに拡散が早く大きな影響を持っています。
さて、ニュースや情報に対して、多くの人がふつうに気掛かりであり、自分に直接・間接的に影響する可能性があるものに対しては、さらに恐怖・心配・不安・最悪を想定する、などの感じ方をします。
さらに、明らかな感情が湧きあがり、怒り・憤り・悲しみ・刹那・批判・否定・諦め、などを感じるでしょう。
そもそも、見聞きしたニュースや情報は、このような感覚や感情に寄せたオブラートに包まれていたり、あからさまに演出を施している可能性は高いものです。国や機関によっては戦略的ですし、中立的・客観的な視点から提供されたとしても、どこをどう選択して伝えるかにより、与える影響は違ってくるでしょう。時には真逆な認識を与えます。
受け取り側にもフィルターがあります。フィルターとは、知識や土壌となる考え、先入観、思い込み、解釈、などです。強い偏見や批判なども含まれるでしょう。
現実味の高い世界・社会的なニュースだけでなく、身近なところの人間関係のやりとりやゴシップ、個人的な意見の強いSNS投稿、一般的には知られていない専門的な情報、さらにはスピリチュアルな情報、などにも、受け取り側は、不安や恐れを感じてしまうは珍しくありません。
最近新しくパートタイムでのお仕事を始められたTさん。
疲れて家に帰ったところ、就職せずまったり過ごしている息子さんをご覧になると、つい腹が立ってしまうそうです。
Tさん「いつになったら仕事をするようになるんでしょうか。前よりは、家の手伝いはしてくれるようになりましたが、意外に文句が多くて。
最近はロシアとウクライナの戦争のニュースに反応して、〈もし日本が戦争になったら自分は徴兵されるんじゃないか〉とか、〈心配で怖いから何もできない〉と言って怖がったり不機嫌になったり。おまけに頼んだことはやらない、やっても怒りぽいので余計にこちらが疲れちゃって・・・」
これまでもSkypeカウンセリングで、似たような息子さんの状況をご相談されたことはありました。しかし、その時々によって決めつけられないのがポイントです。
Tさんの息子さんは、ご自身の性格や性分というより、どうやら、ニュースや情報との関わり方によって影響を受けている反応が伺えました。
首をうなだれて、おそらくスマホや手に持った端末を熱心にご覧になっているような姿が視えます。
息子さんとしては自覚なく、長い時間、あれこれと戦争に関するニュースや情報を拾って読みふけ、動画を見聞きしておられるようです。
内容からくる恐れや不安だけでなく、手元のスマホを見るために下方を向くため、呼吸が浅くなり、疲労が首から肩周りにかけて溜める姿勢のため、余計にストレスやイライラが募ります。
恐れや不安に感じると、余計に恐れや不安に感じるものに引っ張られ、言うことを聞いていく、という心理的な習性が働いてしまいます。
恐れや不安のエネルギーは、思考や行動を停滞させます。ちなみに、怖がらせるような不安を煽る人の話をするのは、概ね騙しのテクニックです(詐欺や勧誘など)!
息子さんに限らず、多くの人は、自分はその内容に対して恐れや不安だと感じているのだと考えます。
しかし、実際はその内容に対して、ではなく、その内容はきっかけ・・・です。その内容は、別のタイミング、別の演出、別の方法などで見聞きしたなら、同じような恐れや不安に感じないかもしれません。
例えば、戦争は、しばしば歴史、ドラマ、ゲームなどのエンタテイメントなどに登場します。
ニュースや情報、身近な人からの話や状況から、恐れや不安で思考がフリーズしている時は、まずはその話や状況からいったん離れてみましょう。
ニュースや情報や、その話題を否定したり避ける必要はなく、気づいたら、そのことばかりに没頭している自分の状況を変えます。いわゆる気分転換や、本来あなたが集中したりやりたいことがあるなら、そこへ思考や行動やエネルギーを戻しましょう。
概ねは、その時点で、これまでの意識の違いに気づき、我にかえるでしょう。
気がかりな恐れや不安を何とかしてから、または、なんとかしないと自分は集中できない、という場合は、そもそもその恐れや不安に感じさせられた情報やニュースや話題いぜんに、ご自身やご自分のごく身近なところに、恐れや不安に通じる不安定なものがある可能性があります。
すると何かにつけ、恐れや不安となる情報に出会ってしまうでしょう。
よくあるのは、自分の健康上の不調や生活の不安定さから、生きることや世の中全般に対して、恐れや不安を抱きやすくなるものです。
なお、恐れや不安に感じて、それに対して具体的な備えや働きが必要だとわかる時には、すぐに行動し、恐れや不安となるものに対処するでしょう。
ただし、ここは持前の行動力のある人の場合、恐れに引っ張られながら行動しているなら、いくら対処してもどんどん恐れや不安がついてきます。感じ続けるなら、やはり、気持ちの切り替えや、本来自分が専心することに意識と行動を向けた方が妥当です。
Tさん「うちの○○(息子さん)は暇なんですよねー(苦笑)」
・・・そうとも言えるかもしません、ある意味。
ニュースや情報、周りからの話題から恐れや不安を抱くとき、もう一つ、その原因となることが考えられます。
家族、お仲間やグループ、組織内での話から不安に受け取るときも当てはまるでしょう。
もう一つの要因は、恐れや不安を抱く情報は、全容ではなく、一部分のパーツ的な内容、ということです。
偽りかどうかというより、断片的で部分的な内容ゆえに、内容が曖昧で不安定なエネルギーを持っています。それが人の考えや感情や他のデータと相まって伝えられると、伝える側も受け取る方も、その不安定なエネルギーから恐れや不安に受け取りがちです。
恐れや不安が強すぎる時は、自分は全容、全体を未だ知らないものだ、と達観できると落ち着くでしょう。そこで、もっと知ろうとして情報をかき集めようとすると、またさらに部分的なものを寄せることになります。
一旦、恐れや不安から離れてから、必要があるのなら、あるがままを受け取りやすいような情報を見つけましょう。全容や全体と言ったところで、物理的に全てを把握することはできませんし、その必要もありません。ただ、大きな全体があるのだ、と包括する意識に立ちかえることができれば、恐れと不安のエネルギーから解放されます。
全容、全体とは、いわゆるワンネスですね。
ニュースや情報、実際に経験した出来事について恐れや不安から解放されるには、あなたがエネルギーワーカーであるなら、とても簡単な方法がありますね!
「恐れや不安のエネルギー」に光を送ったり、流したり、癒したり、中立なエネルギーに変換すればOKです。
そもそも、恐れや不安は、カタチを持つ物質的なモノではありません。実態がありません。ですから、エネルギーワークやヒーリングととても相性が良いのです。
エネルギーワークやヒーリングを詳しくご存じなければ、「気」に働きかけるというものです。
何かに怖がっていた子供の頃に聞いたことがある?「怖いの飛んでけ〜」「大丈夫だよ!」という、あれです。
素直という意味で「子供」と言いましたが、大人も子供もなく、ひととき無邪気になっていただき、イメージや言葉などで、恐れや不安を吹き飛ばす、という具合です。
エネルギーワークやヒーリングで登場する「光」とは、明るさ、パワー、元気、太陽などを象徴します。光のパワーのように、気が晴れること、音、明るさ、温かさを連想する具体的なことをやってみると、恐れや不安のエネルギーから自由になります。
恐れや不安を解放してから、先と同じニュースや情報や話題を見聞きした時には、また別の理解や気づきなどが起こるものです。
具体的に、そのニュースや情報に関連し、自分のできる何かを見つける可能性がありますし、あなたの波動がかわり、もう同じような関わりを持つ必要はなくなっているかもしれません。
ヒーリングやエネルギーワークは容易にできる一方、ネガティブ系のエネルギーにも過敏に反応しやすいので、エネルギーワーカーの方は、エネルギーと共により波動の安定した物理的な気分転換をなさるのもオススメです!
・・・とこのコラムは、「恐れを不安」の文字打ち多数です(笑)何か、これらに似通った感情的・心理的なエネルギーに気づいたら参考になさってみてください。