「お祝いしよう!」と聞くと、記念日、誕生日、合格、優勝(勝った)などなど、ある程度の規模で祝福に値いすることを連想すると思います。誕生日を除いては、昭和なら赤飯、紅白饅頭、だるまに目を入れる、といった度合いを連想してしまいますので(個人的に)、ここでは語源の意味合いから、「セレブレイト」celebrateを採用し書いてみました。
和の文化の「祝い」には、良い意味でも、かしこまる意識や格式があるように感じます。一方、英文字のセレブレイトを見ると、パーティ(Party)のような楽しさやノリの良さ、嬉しいからお祝いしよう、ご褒美、というニュアンスが含まれます。
さて、セレブレイトの語源には、「祝う」「褒め称える」という意味合いがあるようです。よく言う「セレブ」(セレブリティ)は、名声のある有名人や名士のことで、称えるという部分のルーツは近しいですね。ちなみに、マスコミなどが使う「セレブ」は、経済的な豊かさや華やかさを象徴しますが、原義から派生したもののようです。
気軽に喜び、ご褒美、称えるニュアンスの祝い「セレブレイト」は、心理・精神的にとても大切です。
ここから本題です。
心理的に、事の大小を問わず、喜び事や嬉しいことがあるときや、頑張ったり達成した後には、そのことをちゃんと認めてお祝いすることで、次に繋がります。お祝いの仕方やスケールには、大小問わずです。
・おかず一品多い
・美味しい珈琲一杯
・好きなことを存分にやる
・ご褒美リラックス
・お花を飾る
などなど。
今年は身内のことで大奔走したKさん。山あり谷あり、山を乗り越え、谷を登り頑張ってきたKさんに、ほかの親戚の方々からキツい言葉を言われ、どすーんと憤りが湧いてきて、
「今まで大変な中でも自分なりに考えて一生懸命やってきたのにも関わらず、そういう事も知らず色々言われたことが本当に腹が立ったのだと思います」
と自己分析もしっかりされています。
電話カウンセリングを受けられた後ということもあり、
「ここまで人に腹が立ったのが初めてで、腹が立ってる時間が無駄だなぁと思いながらも、まだ処理しきれていません。時間が解決するのでしょうか、、、こういう自分も受け止めないとですよね」
と内観やセラピーモードです。ここは癒しや自己解放を楽しい方法に転換すると良さそうですね。
問題やトラブルを乗り越えたり、山場をひとつ乗り越えたり、少し進展したときも、お祝いやご褒美は有益です。
軽やかにお祝いしたり“ご褒美”を忘れると、他ならぬ自分が自分に対して欲求不満になり、ストレスに感じやすくなります。他人が褒めてくれず、周りが認めてくれないように感じます。虚しく感じやすく、イライラし、不愉快に感じます。
そして、自分も他人や周りがやってくれることのありがたみや感謝に疎くなるとか、ふつうの対応に対して「塩対応」されたように感じてしまいます。
人が自分のことをわかってくれない、周りから仕打ちを受ける!などと痛く感じるときは、突然人が親切に物分かりよくなることを期待せず(概ね無理ですねー笑)、まずは超身近な自分が自分を労るか、よく頑張った自分をセレブレイトしてあげましょう。
すると、するすると周りからのあなたに対するエネルギーが好意的に変わった!と感じられるでしょう。
ところで、心理的なエネルギーのほうが、感情やメンタルを伴い、重量のある重たい波動になります。
対して、精神的・あるいは宇宙的な波動のほうが軽やかな働きがあります。
このセレブレイト感覚は、精神的波動では、拡大・拡張する作用があります。
そう、喜びや嬉しいことが増し増しになるのです。
懐かしの「引き寄せの法則」のごとく、祝うことで喜びエネルギーが派生し、呼応することが引き起こされます。
喜びや、さらに祝うようなことを呼び込むのです。そして、周りにも拡散さえするでしょう。うわっつらではなく、身近な人のお祝いに心からよかったね!安心した!といった思いの波動は、その身近な人物と自分自身の境界線のないエネルギーなのです。
妬む、羨む意識は、本来は分け隔てのない喜び、祝い(セレブレイト)のエネルギーより重たく、人の喜びと自分の喜びを隔てたものですね。ネガティブなことが多く、それらをうまく処理していないと、妬み、やっかみを感じて素直に喜べなくなります。
一方、純粋な喜び、嬉しさ、「お祝いしよう」の勢いは、頭で使い分けるものではなくハートで感じるところです。
ちなみに、日本語の「祝」には、
古くは「いはふ」であり、「い」は「いのる(祈る)」などの「い」と同じで、神聖なものを意味する「斎(い)」です。「いはふ」はもともと吉事を求めておまじないをすることを意味する言葉で、現代のような「祝福する」という意味は平安時代以降に生じたとされています。*語源由来大全HPより
どうりで、格式がある感がありました。
今年、そろそろ年の瀬近く、クリスマスもあります。この一年ふりかえり、ご自身でセレブレイトするようなことをありますか?
周りの基準ではなく、自分がうれしい、達成した、ちょっとよくなった、小さな目標クリア、よく頑張った、乗り越えた、いいんじゃない!といった感覚的な基準でOKですよ。
ある意味ご自分にストイックな方ほど、完璧な喜びや、次の目標に到着してからご褒美を・・・と考えがちのようです。こまめにお祝い、ご褒美をいれると、また次の段階へ繋がる楽しい活力になります。
以前、毎日「今日の感謝、よかったこと」を書く習慣をご紹介しましたが、一日を終える時間にかけて、「今日をセレブレイトすること」を思い返し、ご褒美やお祝いっぽい習慣をいれてあげると、日々がチアーアップしていきます。
特に年末にかけてや、特別な時期にやってみても面白いですね。
2020年、今年の「奇跡と特別な贈り物」を受け取りましょう!