悶々とする心の状態のひとつに「不信感」のテーマがあります。かなり根深い場合は、心というより魂(本質)の範疇に及ぶかもしれませんが。
特に対人関係において、身近な家族、友人、職場、近所、何か関係のある上でのおつかいなどを介して、相手やグループを信用していいのか?信じられない!嘘をつかれた!などのことがあれば、いわゆる「不信感」を抱くでしょう。
男女問わず、特定の人物との関係について、
「相手は一体どう思っているんでしょうか」
「○○さん、何を考えてるのか?どういう人なんでしょう?」
「この人と関わっても大丈夫ですか?」
「この先、将来、この人と関わったほうが良いですか(有利ですか)?」
という切り口のご相談は結構あります。
仕事上の取引先や社内の人間関係、上司、部下、同僚についても然りです。
きっと、そうやって関係性を整理したり、うまく付き合うための方法を知りたいという部分もあるのでしょう。
いわゆる占い鑑定などの世界では、交際相手やパートナーについて、相手の気持ちや相性を知りたいという相談が多いでしょう。
このような考えや、相手に対する姿勢ができている時点で、心の中が少しずつ暗くなり始め、これが長期化すると闇化する可能性があるかもしれません。
特定の場所でも、「心」でも、暗くなるときは、狭くなっていることを示しています。相手のことや関係ばかり考えて、意識がとても狭くなって窮屈なはずですね。何より、相手という存在を、勝手に自分の心や想念の中に取り込んでいる状態です。つまり、自我優勢で悩んでしまっています。だいたい物事を必要以上に悩んで抜け道が見えないときは、ほぼほぼ自我で考えていることが多いようです。
不信感を払拭し、不信感から自由になる方法
その① 不信感を抱く相手や対象を自分(心・ハート・思考・オーラなど)に取り込まない
とはいえ、本当に相手が自分を傷つけようとしていたり、悪さを考えていたり、不幸なことになっては!と気になって仕方ないかもしれません。
そもそも、感覚や想念は、自分の意志や思いが落ち着いていると、自分次第になります。不信感を抱いているときは、自分を守ろうとしながら、自分が振り回されてに行っています。仮想の相手に振り回されに行っています。相手や相手との関係に寄り掛かりすぎて(依存)自分を支えきれていないこともあるでしょう。
すると、「自分次第とか言っても、まず相手のことがハッキリわからないと・・・」と、更に深みに入るようです。
一方、不信感にとらわれていないとき、直接的に相手に確かめたり、自分の意見や行動を明らかにすることが自然になります。ですから、本当に望まない計らいになる前に、実質的に動きが取れるでしょう。
不信感の渦中にあるときは、おそらく思っているだけで、行動には起こしにくいようです。
不信感を払拭し、不信感から自由になる方法
その② 自分の意志(誠実な考えや愛)を思い出し、そこから行動を起こすなり、落ち着いて静観する
毎年イヤー・リーディングや下半期リーディングで、気になる人間関係を個々にご相談されるSさん。人脈が広いので気遣いも多く、社交的でうまく関わりたいだけに、イヤな関係や不利な付き合いは避けたいのわかります。
Sさん「じゃ、この人は関わっていて大丈夫ですね・・・」
と、心の手帳にも、メモにも書いていかれるぐらいです。
人づきあいが多くなると、それだけエネルギーは分散します。すると、特別にときどきエネルギーを注入しなければ、自分に対して注ぐエネルギー(時間や手間ひま)も減ります。すると、だんだん自分の価値が減っていきます。
それが自己評価や自己価値に通じることもあり、本来の自分のままでは不足ではないのか?と無意識に感じ始めるようです。
すると、余計に周りのことが気になります。そして、関係のよしあしにかかわらず、素のままのあるがままの自分でいてはまずいのではないか、よい自分の演出をしておこう、相手にあわせよう、などという地味な?不信感に転化していきます。
不信感を払拭し、不信感から自由になる方法
その③ 自分の価値・エネルギーをちゃんと満たしておく
ふだんの会話で、「私は自分のことが嫌いなの」などと聞いたら、言われた方は結構引くと思います。
言葉にするから本当に自分のことが嫌いかどうか?は別にして、言葉にせずとも、自分のことがあまり好きではないとか、「自分のことは信用できない」「自信がない」という思いが慢性的にあると、どんな相手に対しても、うっすら〜強く不信感を抱くようです。
「自信がない」のレベルの幅は広いものです。
自分に対して自信がない代わりに、Aさんのことは自分のこと以上に信頼することもあれば、逆に、Bさんに対しては強い不信感を抱くかもしれません。
自分に対する不信感を、カタチや相手を変えているかもしれません。
とかくメンタル的な要素として自信のある、なしをとらえがちですが、体力が落ちていたり、胃腸などが弱いなどが原因で信じる力が入らない、というケースもあります。
不信感を払拭し、不信感から自由になる方法
その④ 自分に対する不信感を解く、自信をつける
心・メンタルより深いところでは、過去世の課題(カルマ)や、今世の過去において、不信感に通じる経験やエピソードがあり、新しい出会いや関わりに対して、まず不信感から湧いてしまう、ということがあります。
過去世にたちかえり、魂のプログラムともいえるカルマを解消したり、今世の経験を見直して払拭する、つまり過去から自由になると、不信感の苦しいから解放される可能性があります。
不信感に限らず、心や人生を重たくさせるモードには、概ね「因果関係」に囚われすぎるという価値観があります。原因と結果とか、AならB、AならBかもしれないしCに通じるかもしれない、という公式のような考え方です。ドラマや物語をつくる骨組みになりますが、これを生身の人生でやると、さまざまな人間関係や自分自身に対して大そうな制限・制約を与えることになります。
過去世のカルマという思想、今世でいうところのトラウマという心の傷などは、それを絶対的な真実ではなく、思想や教義であったり、癒しや救いのプロセスとして浸透しているものです。
このような「因果関係」から自由になるには勇気がいるかもしれません。が、相応のタイミングで手放すなら、自分自身も他者も、この世のあらゆる存在が在ることを自然と尊重していくようになるでしょう。
不信感を払拭し、不信感から自由になる方法
その⑤ 因果関係から自由になる
今回は5つご紹介してみました。何かピンとくるものがあれば実践なさってみてください。