ここで言う「イメージ体験」とは、誘導系のセラピーなどで「◯◯◯の体験に移行してください」「明るい光のエネルギーをイメージして・・・」などと、視覚的なイメージ(画像・映像)で体験することです。心理・精神系セラピーやスピリチュアル・ヒーリングワークで行う誘導です。目を開けて物を見る視覚ではなく、目を閉じたときに視覚意識が捉えて視るイメージであり、「第3の目」「内なる目」「内観の目」「心の目」で視るなどと言います。
このイメージで視ることが苦手だとおっしゃる方は結構いらっしゃいます。ハッキリ見えないとか、見えるときと見えないときがあるといったマダラビジョンも含まれています。
これに関しては、
・ハッキリ見えないことが、視えている(わかっている)
・見えるときと見えないときが、視えている(わかっている)
と言えます。視え具合を認識していることを含めて、です。私たちが普段使っている五感での生活も、実は目で見ているつもりが、聴覚で想像して見たと認識したり、匂いを嗅いだことですぐに視覚でその匂いの元を見て双方で認識したりしています。
内なる五感もそれらを瞬時に行っています。
とかく、思考が優位に働くタイプの方は、感覚をすぐ理解、判断しようとして、「あっ、視えてない」とイメージワークに対して苦手意識を持ってしまう可能性があります。さぁ、始めましょう!とすると、身構えて急に視えなくなる方も多いようです。それもあって、「リラックスして体験しましょう」と申し上げています。
ところで、3月中旬よりランチタイム瞑想体験会をオンライン開催しております。新型コロナウィルス感染拡大の影響で精神的なストレスや心の免疫が落ちがちですから、その一助になれば(&私自身もリラックスする時間になりますので)という、危機感とは別の意識でやらせていただいています。30分ほどですが、このお時間にご都合やテーマが合う方々には、なかなかのリラックスタイムになっているようです。そこに参加された方々からも、「イメージの見方」についてご質問がありました。
Cさま「イメージする色によって、イメージしやすい/しづらかったり、心地よい/ちょっと違和感を感じることがありました。どのようにとらえればよいでしょうか?具体的には「赤」が難しかったです」
まず、イメージしやすいときと、しづらいときがあることにお気づきであるのが、グッドポイントです。潜在意識下での気づきは面白いもので、そこからどうこうしようとせずとも、「気づく」ことから自動的に調整が起こります。ふだんの意識では気づいただけでは何も変わらないことが多いでしょうが、潜在意識では、調整するタイミングであるから気づきとして浮上してきます。ときにはすでに相応の変化や調整が起こっていて、それを報告しているような気づきもあります。
Cさんの場合、今度また別の機会に、イメージ体験の心地の違いや違和感に気づいたら、心の中で「なんでこの色はイメージしづらいのか?」「この違和感なんだろう?」と軽く問いかけるように尋ねてみると、ふっと、その応えや反応が、ご自身の中で返ってくる可能性があります。マンツーマンのセッションではセラピストがそれを促しますが、このようなグループ体験に参加するときも、自分でできるものです。
とかく「赤」は肉体レベルの活力や、勢いのある感情を示しますが、あくまでご自分の体験で視る「赤」に確認するほうが妥当です。
また、たとえイメージや色などから反応があり、気づきがあっても、それらの解釈に囚われる必要はなく「へぇ、そうなのか」と軽く受け止めておく程度が自然でしょう。所詮実体のない非物質領域での体験です。その体験を波動の重たい思考や言語化レベルで保持するのは、不自然なものになります。
Cさんは、もしかしますと、色に限らず、なんらかのアート、創作活動、ダンスなどのパフォーマンスなどをされると、より感性が拓かれて、イメージ力が進化なさる可能性があるかもしれませんね(と、感じます)。
Dさま「私はイメージワークが得意ではないと思っています。 何かイメージしなくてはと意識を働かせてしまいます。そして出てくるイメージは、願望だったり、反対に起こって欲しくないことになります。 (一瞬意味不明な映像が浮かぶこともあります。) 瞑想にコツがあればお伺いしたいです。 瞑想中に眠ってしまうので、リラックスできていることは間違いなく実感できます」
こちらのようなご質問もよくある、あるです。
一般的な瞑想のコツといえば、呼吸、姿勢、リラックス、反応を気にしない、あるがままでOK、などといったところです。瞑想ハウツーは、Google先生で検索しても知識・情報ベースでは調べられるでしょう。
どのような瞑想、内観ワークであれ、共通するコツは「呼吸」。呼吸をゆっくり丁寧に行うことで、イメージに集中できたり、今ココに存在する意識がクリアになるようなら、お試しください。
Dさんのご質問から、それ以外で気になるポイントを挙げてみたいと思います。
まず、瞑想(誘導瞑想、マインドフルネス、ほかさまざまな内観手法がありますが)をやってみようと始めると、そのようになるのが一般的です。思考が働いたり、選ばずしてイメージや想念が浮かんだり、寝落ちたり・・・・それでもちゃんとそれなりの作用や働きかけが起こっています。
そもそも、ちゃんと瞑想を完成するゴールは無いものであり、他者と比較するものでもなく、またいつか素晴らしく瞑想しているかもしれない未来の自分を目指すものでもない、といった具合です。意味不明なものを、意味があるかのように生きている日常を離れてみると、まぁまぁ自分の内側でイメージと意識がうまく連携しないようなことが起こります。不思議遊びになりがちです。特に最初のうちはその状態を敢えて観察するのが、瞑想のひとつの醍醐味でもあります。
やがて、日常の意識の感じ方、働き方がだんだん違っていきます。意識も身体能力と同じで、たとえば、エクササイズ、筋トレ、ストレッチのように得て不得手がありつつも、続けていくうちに違いや進化がみられます。すぐに実感できることもあれば、時間を要することもあるでしょう。
瞑想中に寝てしまうのは、質の良い眠りか、眠りに近いθ波(シータ波)程度の脳波で体験していると思われます。体験後にスッキリしていれば結果OKです。
Dさんの場合(他の方々にも当てはまる要因ですが)、ちゃんとした自然の中で半日以上、ゆったり過ごすような機会が増えると、イメージに対してもっと自由になりそうだと感じます。ちゃんとした自然って?(笑)その自然の場所に行ったときに、空気が気持ちよく、ふだんの街中とエネルギーの違いを感じたり、ご自分が爽やかでスッキリ感じるような相性の合う自然ですね。ふだんから自然のある場所に行ったり、手近で過ごしていても、異なる波長の自然がDさんの意識を拡張したり、不要なものをリフレッシュし解放してくれるでしょうから。
・・・Cさん、Dさん、ご参考までの回答です。ご質問いただきありがとうございました。
ほかにも「イメージが視えない」には、実はいろいろなケースがあります。代表的なものをひとつご紹介します。数年前、福岡県の癒し系のイベントに出展させていただいた際、ある女性の方がクイックで前世療法を体験しに立ち寄られました。クイックなんて、マッサージや整体のようですが、セラピーも一応クイックが可能です(笑)
その方は、前世療法に興味があり、体験できないかもしれないけれどチャレンジしたいし、ちょうど気になっている事もあるので・・・と好奇心で体験に入られました。神秘的な面持ちの方で、いかにも前世の門から入っていけそうな印象です。しかし、実際に進めていくと「真っ暗で何もみえないです・・・」と。別の方法を試しても同じ反応が続きました。そこで、
「あなたが前世を体験することを阻んでいるところへ行ってみましょう」
こう誘導していると・・・
女性「ある人が出てきました」
その方は、お付き合いをしているお相手とのこと。そのことが気になっていた事でもあり、前世療法を体験したいと思われたようです。
前世療法やイメージワークですっと核心の体験に入れる方もいらっしゃる一方で、目の前の現実をしっかり向き合うことこそが大切な場合には、「イメージが浮かばない」という反応で教えてくれることがあるのです。
ランチタイム瞑想体験では、免疫力アップ、疲労回復、呼吸を楽にするカラーブリージングなど、適宜テーマを変えてお届けしております!不定期曜日ですがご予定をチェックしご活用いただけたら幸いです。