瞑想や誘導セラピー、ヒーリングを体験していると、いつの間にか寝てしまうとか、途中から意識が遠のいたということはないでしょうか?昨今これだけ瞑想が浸透してくると、よくある・あるかと思います。
3月-4月と、ランチタイム瞑想体験やオーディオセラピー体験会をオンライン開催していますが、皆様からこの「寝落ち」のご質問が集まります。同じ内容を一緒に聞いていても、体験や反応は千差万別です。
〈396Hz トラウマ・恐怖からも解放〉にご参加されたSさんより
「2回とも参加しました。1度目もそうだったのですが、他のオンラインセラピーでは感じませんが、このワークは、画面を開いた瞬間からぼわーっとします。2度目の参加時はカウント2回目で寝落ちてしまいました。今の自分と深いテーマなのか?と感じています。特定のワークでこのような反応がでるのはなぜですか?」
確かに、今のご自分と繋がるテーマがあり、この体験のワークに反応した可能性はあります。トラウマや恐怖が課題なのでしょうか?396Hzという周波数が何か引き出したのでしょうか?(この点は最後に書かせていただきますね)
まずは、基本的なことから。
Sさんが感じた反応は、よくある顕在意識下の体験の特徴です。普段の生活では自覚していないだけで、Sさんも私たちも、身体を通してさまざまに感じ反応を起こしています。でも、日常ではそれらに反応し深く関わっているよりも優先する物事が多く、またそういう役割分担をしていると言えます。
(オンラインの)画面を開いた瞬間感じたぼわーっは、エネルギーをキャッチしたと思われます。Sさんは今回このように認識しましたが、他の方は色が見えたり、雰囲気で感じたり、感情がちょっと動くように受け取るかもしれません。
途中で眠くなる、うとうとして夢心地になる、寝落ちるなども“反応”です。反応が出るのは、体験に対して起こすご自身の自然なアクションです。基本的に、瞑想や誘導セラピーで寝てはいけない、というものではありません。
〈寝落ちの理由ある・ある〉
・ふだん緊張したり、休眠を必要としている部分が反応し、リラックスして(主には自律神経など)眠ったような状態になります。
・寝落ちたり、記憶に残らないような脳の状態で、必要なセラピーの処理がなされています。特にこれは、特定の価値観や思考、不安や心配などの思い込み(エネルギー波動としては重たい)があると、それらがフィルターになってご本人に届きません。そこで、価値観や思考、不安や心配といった感情の部分を眠らせてしまいます。
思考がジャッジしたり、批判的にならないためです。意識的な頑張りを嫌うところがあり、瞑想やセラピーのテーマに対して「こうなりたい」とガッツリ決めているのに、皮肉にも寝てしまい「せっかくちゃんとやろうと思ったのに・・・」となる場合もあるでしょう。
強い価値観や思考のあると「抵抗が強い」「ブロックがある」などとセラピストやヒーラーから言われるかもしれませんね。フィルター、抵抗、ブロックが働くと、寝落ちだけでなく、雑念がわいて集中できなくなったり、外部からあたかも邪魔が入るようなことさえ起こします。実際に抵抗やブロックがあるときには、それが何のことかピンとこないものですが、外れたときに「あぁ、以前は抵抗していたなぁ」と合点がいくものです。
・日本人は仏教的な思想に近い方が多いので、敢えて申し上げるなら「煩悩」や「欲(自我)」が強いときは、瞑想やセラピー体験中に、逃げや逃避として寝落ちることがあります。煩悩も欲も、追求すれば奥が深く、終わりなき精神の道です。煩悩や自我を無くそうとすることも、煩悩や欲であるのかもしれません。
疲れて眠ってしまうほど働いていたことが欲かもしれない。瞑想したら自分は良くなるのだ、という考えは煩悩かもしれない・・・etc キリはないのでしょうが、そことうまく付き合うようになるのも瞑想や内観セラピーを活用する一案です。
・寝落ちたり、体験が記憶に残っていなくても、終わった後にスッキリしたり、疲労感が取れて体調がよくなったと感じているなら、結果OKです。ご自分の状態が体験の結果ですから。
感覚的なことを挙げましたが、以下は、実践的な対策です。
Sさんも、また他の方々も、「なぜ寝落ちるのか?」と聞かれるほうが多いですね(笑)「どうしたら起きたまま体験できますか?」というご質問の仕方のほうが断然少ないのです!
質問の仕方のほうが、実はご本人の考え方や傾向を示しているものです。前者のご質問のタイプの方は、日頃から受動的に物事を受け入れることが多いようです。後者のタイプは、自分の思いを行動に起こす発想が強いでしょう。どちらかに優劣があるわけではありませんが、受動的⇄行動的 をたまに入れ替えてみると、そこにヒントが見つかるかもしれませんね。
そこで、「意識のある状態で体験するには」
・水を飲む。体験に入る前や、途中でも眠くなりそうになったら目を開けて飲むとよいでしょう。水分不足で意識が飛ぶことはよくあります。飲むことで気が散るより、むしろ集中します。
・立ったまま、または座って身体の崩れない椅子にきちんと座って、姿勢を正して体験してみましょう。
・体験中、自分のペースでよいので意識して呼吸を深くゆったり続ける。たとえ寝落ちても、エネルギー代謝がよく循環しますので、体験後にスッキリ元気になっているはずです。
・コミットする理由をしっかり自覚しましょう。何のために、それ(瞑想)を今日体験するのか?などと目的意識を持つと、内なる意識が目覚めます(覚醒)。もちろん、気楽に体験するのも良いことです。こればかりはケースバイケースで、コミットしたことで文字通り気合が入るときもあれば、お気楽にやったら「どーん」と凄い体験をして覚醒することがあるのですから。
直接メールでご質問くださったSさんの場合、「寝落ちてしまったのはなぜだろう」「深いテーマがあるのか」「特定のワークで反応が出るのはなぜ」という投げかけが起こったところがミソ・・・つまり大切なテーがあるのかもしれません。しっかりご自分のための時間や手間をとってあげたり、ご自分についてなぜだろうと(悩むのではなく)思案するなど、そういうお気持ちの掛け方が大切なようです。
とかく恐れや不安、トラウマがあると、実はそれほど肝心でないことに心を奪われ、かけがいのない自分と向き合えなくなっていきます。瞑想や内観ワークのひとときは、かけがえのない唯一無二な自分と過ごす体験です。その醍醐味は、自分と外側の世界をひとつに繋ぐ平安の境地に入ることです。
投げかけた質問や疑問は、ご自身の中に応えを見出すことができるのも、このような体験の面白さかもしれません。
Sさんと同様、寝落ち系のご質問をくださった方々は、少なからずご参考になれば幸いです。
追伸:志麻ヒプノの主旨といたしまして、体験会シリーズは「まず体験して愉しんで」いただき、特にこの時期は免疫力を落とさないようリフレッシュしていただくことです。だからお気楽にどうぞ!!