パラレルライフとは並行人生のこと。
「もしも・・・だったら」の発想とストーリー展開は物語やドラマの中ではしばしば描かれています。特に「過去をやり直したい」「もしやり直せるならあの時点に戻って、今度はうまくやるぞ」という主人公の後悔の思いからスタートします。もしかすると、これは人間の往年の心理テーマなのかもしれません。
最近のテレビドラマでは、タクシードライバーが毎回時空をワープする「素敵な選TAXI」(脚本:バカリズムさん/主演:竹野内豊さん)が、この時空をワープする設定です。タクシー料金、それなりにお高いのです(笑)
潜在意識に働きかけるヒプノセラピー、タイムトラベルではかねてよりパラレルライフ体験が可能です。過去の分岐点に立ち返り、意識の中で、もしもの選択肢を体験します。「体を伴う実経験が変わるわけじゃないんだ」とお思いでしょうが、戻ってくると、今まで生きた人生に対して自信がわき、選ばなかったかつての選択肢の人生に対して非常に納得するものがこみ上げてきます。話の展開や体験の感じ方は千差万別ですが、今のこの人生を生きることを肯定する点は共通しています。
GWの初日「タイムトラベルツアー」で、【B】「パラレルライフー並行人生の世界」を行いましたが、参加者の方からこんな体験談が届きました。
Bさん「過去のパラレルライフの自分は、今の年齢で既に人生をまっとうしていました。最初ギョッとしましたが十分満たされた生き方をしたみたいです。自然に私の中に入って溶けていく感覚が広がり、ふたつの人生が重なるようでとても不思議でした。出てきた涙が熱かったです」
体験後は不思議と気力がわいて、翌日からすぐ行動する勢いがあるそうです。しかし・・・
Bさん「別の人生の私は、今の私よりやり切ったものがあったから早々に天寿を全うしてしまったのでしょうか。それはそれで、受け止めておいて大丈夫でしょうか。体験中は、心配を感じませんでしたが、終わってみて考えると気になります。理由があるのであれば伺いたいです」
神秘的な体験のまま、特に解釈しなくてももちろんOKです!ケースバイケースですから、これは敢えてBさんの場合とします。おそらく、今のBさんご自身が、つい最近に変容期を迎えたのだと拝察します。多少の変化や転換期というより、内側の意識において大きく価値観や生き方が動いたのではないでしょうか。そして、そのことをBさんも好ましいことだと自信を持っていらっしゃるはずです。今の人生に対する自己肯定の現れが、過去には実際に選ばなかったパラレルライフをも肯定(人生を全う)したことと結びついているようです。
概ね「死は再生」であり、特に夢やタイムトラベルのような潜在意識下の体験では「死」はまさに「誕生・再生」の象徴なのです。
なにより潜在意識には、時間の概念がありません。そのため、実質的に関連があることは時空を越えてランダムに結びつけます。自分か他人かも厳密に区別しません。自分と関連のある人を対人としてではなく、共鳴する対象(波動)として引き合わせます。実際の社会生活では、顕在意識が状況に対して妥当な補助をするため、そこまでの引き合わせ/引き寄せは感じられないかもしれません。しかし、特に感覚タイプの人は共鳴する人、状況、タイミングを繋ぎやすいものです。
タイムトラベルツアーの中でもパラレルライフ体験では、あえて潜在意識を開放して過去と未来のパラレルライフを探訪しますから、より「今」のパラダイムに結びつくのです。
これらは、昨今よく耳にするであろう量子物理でいうゼロポイントと繋がっており、物事が創造的に発生したり再構築が起こりやすい点(ポイント)なのです。