本質的には、ポジティブとネガティブ、どちらかに優位性はありません。特性、特徴が異なるといった具合です。
ただ、一般的な暮らしの中では、ネガティブは悪いことを象徴しており、ポジティブは良いことであり優位性が高くなります。
自己啓発やメンタルでも、「ネガティブにならないように」「ポジティブにいきましょう!」としばしば言われます。
近年では、「ポジティブ志向が極端にいきすぎると、かえってバランスがわるい」とか、「ポジティブを連呼するほどヤバい!」という見解があります。
スピリチュアルな発想では、「ポジティブを引き寄せる」ことが、ある種の入り口になっているように感じます。
自身が極端にネガティブな状況や傾向によって辛く苦しんでいる場合、ここはシンプルにポジティブを目指すことが先決と思われます。妥当な方法や流れに沿っているなら、何より本人が楽になり、文字通り前向きになり健やかになるはずです。間違いが正されれば、楽になり生きやすくなるでしょう。
ところが、単純にネガティブを回避し、ポジティブを求める、またはポジティブを引き寄せようとするのが難しく、うまくゆかないことがあるはずです。一時的にポジティブになっても、それは持って暫くの間。再び望んでいない状況が発生するといった具合です。
すでに地球のエネルギー波動(=多くの人々の意識、価値観というニュアンスです)の観点からして、そろそろ、このポジティブとネガティブのエネルギーを、ある程度は自分自身で統合し流すような段階にきている模様です。
4月のメッセージ「宇宙元旦からの暮らし方」でも書かせていただいた、
③ 良いも悪いも上手にくつがえすこと
ですね。
思想的には「上手にくつがえす」と表現しましたが、エネルギー的には、まさにポジティブ(+)とネガティブ(−)のエネルギー電流を流し、活力にすることです。プラスとマイナスのエネルギーを流すことを、タイトルで「統合」と書きました。
先ほど、ちょうどお子さんに関連する人間関係(親御さんどうし)のことで電話カウンセリングされたSさん。
Sさん「また最近ネガティブなことを引き寄せてしまっているようで・・・」
と不安なご様子。
問題のお相手の人物がかなり不安や心配から人を探るような言動が多く、そこにSさんが反応しネガティブな状況に巻かれてしまったような具合でした。
このような場合、確かに物理的にも心理的にも、問題のお相手と距離をおくという方法は有益です。
ただ、それは相手を避けるとか自分を守るという捉え方だと、本末転倒になりかねません。
Sさんが自身が、「力」「パワー」をしっかり保有することが大切なようです。
この「力」「パワー」は、気力、体力といったものから、Sさんならではの力もあります。
今回のSさんの場合は、もともとは周囲に落ち着いた印象や独特な雰囲気をかもしだしている魅力や自信をしっかり自覚こと。その落ち着きから発する、礼儀正しさを意識すること、などが読んでとれました。
相手のことが気になりはじめて、頭の中でぐるぐると思いを巡らす人は多いのですが、これはまさに、自分のエネルギーが弱い状態です。
なんと、おなかが空いていたり、水分が十分摂取できていない、疲労や睡眠不足などでも、当然自分のエネルギーは弱くなります。すると、さらに消耗するようなパターンを繰り出します。
ポジティブとネガティブを統合するにも、ある程度、スマホの充電のように、常々あなた自身にエネルギーの充填をしておく必要があります。
Nさんは情報や知識通なところがあり、そのノウハウなどから相手のことを理解しようとする、ある意味、真面目な方です。
先月のデトックスセラピーでのこと、
Nさん「職場の人間関係について本当にたくさん本を読み漁りました!youtubeも見ました。でも、この人(上司のような立場の人物)をデトックスしないとダメだと思います!」
と、努力のすえ行き着いたようです。
いろいろワークをしていくと、Nさんがデトックスするものは、結局、ネガティブだと認識した人間関係について改善方法を調べた情報や知識などでした。
その情報や知識が合っている、合っていないのか、というより、そもそもネガティブvsポジティブに嵌め込んだ上で人間関係を決めつけてしまったことが、消耗や苦労のもとになったようなのです。
少し勇気がいりますが、ちゃんと向き合うか、しっかり相手を観察しない段階では、とかく「相手」をネガティブかポジティブかに嵌め込もうとします。根底に、無意識な恐れや緊張感があると、良いか悪いかで片付けたくなります。
消耗することで、残念ながら、真の知性や賢明さも衰えてしまいますね。
Nさん「そういえば一日のなかで、いつもネガティブ探しをしているかもしれないです・・・・」
ネガティブやポジティブに感じたり認識するのはOKです。
しかし、それは絶対的なものではなく、むしろ、思考、行動、判断、知性、ユーモアを極端に狭めます。
とりわけ対人関係においては、相手とのコミュニケーションや心から関わる部分をそいでしまう可能性があります。
ポジティブやネガティブと分類することは、おそらくこの惑星=地球の顕著な個性です。
少なくとも人類にとって地球には北極と南国という二極があり、昼と夜といった際立った二極化で当然のように暮らしています。かつては、それが決定的な意味を生命活動に与えていました。
しかし、さまざまな面において、二極化をうまく活用したり、上手にくつがえすような取り組みや、限定しない実験が起こっていきています。また、徐々にながら、新しい試みを受け入れるハーモニーにもなっているように感じられます。
真意のポジティブは「全肯定」ですから、いわゆるネガティブをも取り込み包括するでしょう。
何かしら、あなたならではのポジティブ&ネガティブの統合に・・・ご参考としてお役立てください!