物質の状態ではないレベルの〈付着物や堆積物〉を、非物質なエネルギーや氣の領域からとる(取る)テーマです。
モノに対しては、とる(取る)というイメージがふさわしいのですが、そのプロセスは昇華、中和、影響や反応を受けなくする、などのバリエーションがあります。
日本人の感覚のなかには、霊的な憑き物や、ネガティブでわるい氣を取り祓って欲しいという慣習的な考えがあるように思います。
神道由来の儀式や、慣習や密教的なシーンからくる漠然とした影響かもしれません。
現代の西洋由来のヒーリングやエネルギーワーク、日本発祥のレイキヒーリングでも、技法のなかに、不要なエネルギーを整え調整したり、エネルギー(氣)の滞りを流して解放したり、古いものやわるい作用があるものを取り除く概念からくるものが多々あります。
世界は広しですから、どの地域にも、科学的な方法や理論でも不可解であれば、現代の人知を超えたモノについて何とかしたいといった思想はあるでしょう。
まだ人類による解明が十分でないわけで、かなり密接に関わりのある領域において実践していることに違いありません。
メディカル・イントゥイティブ(直感医療)やイヤーリーディングで、身体症状や慣習化した人生観、メンタルに現れているものごとを、エネルギーレベルで透視してみると、さまざまな象徴やイメージに化けて視えるものです。
視覚化だけでなく、感覚や音声、記憶に残りにくい性質の気づき、などでわかることもあります。
怖いものや不快な画像というより、「なんじゃこりゃ?!」という突発的に登場するモノや事象、物語的なシーン、AR空間のように、現実に重なる異質の画像の組み合わせなどなどです。
これらのものが、エネルギーレベルで視え、それをクライアントさんにお伝えできる段階ということは、クライアントさん自身の自意識にはあがっていなくても、無意識や関係する領域において、気づきや解放のタイミングにある、と考えられます。
まったく関係がないか、時期を逸していれば、「その場」では感知できないでしょう。
取り除いたり、祓う性質でない性質や形状のものも多々あります。
しかし、付着や堆積物の類は、それらの本質を理解することで、学びや理解となり、解放(手放す)という取り除きが起こります。
コツは、一見すると迷惑で不要だと思う付着や堆積物は、完全否定や拒絶をせずに、丁重に観察することで、正体や実態が紐解けていきます。
目の調子が優れないとおっしゃるHさん。
メディカル・イントゥイティブでは、肉体の目や視力に関係する部位を拝見しますが、現れる状態は、目や視力など肉体レベルのことが関与することもあれば、メンタルや習慣、信念体系、遺伝的な気質など、さまざまな可能性がヒントのように現れます。
この領域でわかることには、直線的な原因と結果というよりも、「風が吹けば桶屋が喜ぶ」という諺のようなのです。* 「AだからBとなる」関係ではなく、意外な繋がりが存在するというイメージです。
Hさんの眼球のまわりは、まるで焼かれた鯛の尾頭の目玉のようにうっすらと白い膜のようなもので覆われていました。
〈正しく見よう、間違えないように見よう〉と、懸命に物事を見聞きする性分になっていることと、〈騙されたり、惑わされないように〉という不信感の思考フィルターを通して事象を観察するようなところが、目や視力を酷使してきた可能性として浮上します。
白い膜は、エネルギーレベルですぐに取り除くことができました。
このような奇妙なイメージを一旦言語化することで、クライアントさん自身が何かお気づきになり、取り除き解放することにも繋がるようです。
このような性質のセッションの後は、現実レベルでは物事の見方や不信感のフィルターについて注意しながら過ごす必要はありません。
より心理的、メンタルな領域で行うセラピーでは「日常でも気をつけましょう」となりますが、むしろ、エネルギーレベルで見聞きしたことは忘れてしまうぐらいが、自然な調整作用が捗るものです。
今年のイヤーリーディングでも、身体症状や健康に関係する一般的なアクティベーションを流す必要がありそうなケースが多々ありました。
クライアントさんによって、「毎月のアクティベーション」は異なりましたが、多くの方に必要性がみられたアクティベーションとして「ゴッド・ヘッド」と「神経系のアップグレード」があります。
アクティベーションは、ただ流せばよいのですが…敢えて、クライアントさんご本人に聞いてみないと、動かないような付着物があります。
「ゴッド・ヘッド」は、脳内の4つの部分、脳下垂体、松果体、視床下部、延髄(ゴッドヘッド)に働きかけるもので、サイキック能力を目覚めさせ、人生の流れをスムーズにしてゆくものです。
Kさんに「ゴッド・ヘッド」を流していくと、脳内の後頭部にあたるエリアには、〈ヤモリと山椒魚と古代の化石化した三葉虫を合体させたような粘着性のあるモノ〉がピタッと、張り付いています。
なぜそのようなイメージで視えるのかわかりません。ご本人にこの妙な付着物を取り除いてよいか尋ねてみると、
Kさん「いらないです、とってくださーい!」と、身に覚えのないモノに対して即答されました。
しかし、この正体がもう少しわからないと、アクティベーションだけでは外れる兆しがありませんでした。知性での理解が必要そうです。
どうやら、このヤモリ×山椒魚×三葉虫は、化石化し、だいぶ長い間・・・Kさんが社会人になって以来付着していたものでしょうか。
野生的な感覚、「わかる」に匹敵する感性や認識能力が鈍くなり、「直感機能による判断と反応を微妙に匂わせながら、思考や知性の領域でそれらをうまく活用しない」ようにさせていたようです。
これにより、Kさんが本来「わかる」ことを、知らぬが仏のように、救ってきた側面もありました。
しかし、知らぬゆえに、自分の思うように能力を発揮できないのが当たり前である、という反作用にもなってきました。
人類がほかの生物に対して特別であると盲信している信念体系にも繋がりがあり、それが存在の価値を難しくしているようなところもあるようです。(日常的には意味不明と思います)
そのような情報をお伝えしているうちに、ヤモリ×山椒魚×三葉虫は、ささくれたスルメのようになって消滅し、Kさんの後頭部あたりは軽そうになりました。
当日のセッション後の夜には、「眠くて先ほどまで寝ていました」というメッセージを伺いましたが、実はクライアントさんのほうはエネルギーが動くことで、意外にバッテリーを使うものなのです。
逆に、ふだん停滞気味で動かない方は、セッションの後は急に行動的になったり、感情が出やすい、おしゃべりになる、といった反応を出すようです。
なお、ビジョンによる創造能力が高い方は、こちらにもビジョンやイメージで情報が伝わりやすいものです。
先のKさんは、「神経系のアップグレード」**を流してゆくと、神経網のまわりに、枝付きレーズンの茶色い枝木のような、機能していなさそうなモノが絡まって視えました。
このレーズンの枝木の正体は、「無神経の神経」とのこと。
頭部から「知らぬが仏」といった感度落ちが取れましたので、無神経である必要はないとのことで、枝木状のものは簡単に取り除けました。
付着というより、堆積物の形状によって、なんらかのエネルギーを表現するモノもあります。
昔の戦争で使われたような大砲の玉を抱えているクライアントさんもいらっしゃいました。
現代の漁法では用いないような、魚の網を(エネルギー的な)手にしている方も・・・
いずれも、戦争や魚を獲る用途として持っておくには意味をなさず、ご本人たちにとってもメモリアルとしておきたいわけではなさそうです。
過去に関わったものごとや経験、それらの解釈や意義について、過剰な影響を受けている傾向があるとき、これらを象徴するものが現れるようです。
それらは、エネルギーの流れ(生命力、活力など)に影響し、時の経過をも阻みます。
上記の例は、あくまで個々人のケースであり、似たような状態であっても働きや意図が異なることもあり、十ぱ一絡げに解釈し、当てはめることはできないようです。
また、付着物や堆積物に視えるエネルギーが、必ずしもネガティブであるとは限りません。
なんだかややこしいと思われるでしょうね … 部分的に参考にする点があれば、それで十分幸いです。
最後に、そもそもエネルギーレベルで認識するような付着物や堆積物を溜めないようにするには、やはり、常々が肝要なようです。
物理的な症状や問題化した状態の前であれば、本来の自然回復力、浄化力が働きます。
安らぎや休息、付着し溜め込みそうな元を感じたら、リフレッシュして取り払っておく、栄養、睡眠などです。
*「風が吹けば桶屋が儲かる(喜ぶ)」
大風が吹けば桶屋が喜ぶ。 「風」と「桶屋」は本来あまり関係のないものです。 しかし、そこに“意外な因果関係が存在すること”を意味します。 因果関係とは、一つの事象を原因としてもう一方が結果となるように、「AだからBとなる」という関係性のことです。
出典:小学館 雑学ことわざ
**「神経系のアップグレード」
健康面とサイキック能力に関わる神経伝達をアップグレードします。