2021 March
こんにちは。志麻の 今月のメッセージ です。
メッセージは、文字と音声でお届けしています。音声でお聞きくださるときは、音声バーの再生ボタンをクリックなさってください。後半は誘導体験になります。ぜひやってみましょう!
3月は陽気が変わり情緒不安定になりやすいことで有名です。いわゆる木の芽時です。
季節感が伴わず寒い日でも、春が近づけば、身体や心は感じとる能力があるようです。
今月は、「観念奔逸(かんねんほんいつ)」と「思考停止」について、この季節の変わり目に起こりやすい現象としてご紹介します。
個人差はありますが、季節や環境の変化を受けやすい人は覚えがあるかもしれません。
まずわかりやすいほうの「思考停止」は、季節を問わず起こる人もいるでしょうが、考える進みが遅く停滞することです。
日常の場面で考えがまとまらないとか、ときにはフリーズしたように病的な場合もあります。これが常時ひどいようなときは、うつ病やうつ病に近いストレス、負荷があるときです。メンタル自体でなく、体のほうがエネルギー切れや調子がわるく、思考停止に通じることもあります。
季節や環境がかわり、あるいはあなたのキャパを越えたストレスが蓄積し、思考停止になる場合もあります。
やや対照的なものが「観念奔逸」です。
これは思いつきがとても速く、思考が進みすぎてしまい、考えが分散して目的が逸れてわからなくなる状態です。これも度を過ぎると躁うつ病の傾向になります。季節や環境の変化に反応して、急に落ち着かなくなり、考えがコロコロ変わるとか感情の起伏が大きくなるようなことです。
病的まではいかずとも、あなたの持っている気質が、どちらかに偏りやすいことはあるかもしれません。それが長所や特性として働いているならOKですが、自分でも辟易するとか周りから指摘されるなど困ることがあると厄介ですね。
そして、私たちも日々生きているうちに、少しずつズレていくことがあります。GPSや電子時計もときどき修正が必要です。うるう年や、地球と太陽の軌跡のように長期間に発生する暦のズレの調整が必要になります。
これはたとえですが、思考がバグを起こすと、魂と肉体の繋がりが鈍くなります。体が本意でないことをやり始めたり、自分らしさを見失ったり、体によくないことさえやり始めます。
だから、春先はよく体調をくずしやすいと言うのかもしれません。
さて、ここから一緒に、あなたの「思考停止」状態と「観念奔逸」状態を融合して、春を迎える調整をしましょう。
今、ひとりで落ち着いてミニワークをできる場所にいたら、一緒にやりましょう。
ここからは目を閉じて、イメージで浮かぶものや感覚を自由に感じていきましょう。記憶を思い出すのもありです。ちゃんとできなくても、順番に一緒にやってみると、少なからず調整できます。
左手の手の平を上にむけて、目の前に出します。
最近、あなたが「思考停止」していた出来事や状態をイメージで思い出して、左手の手の平の上にのせます。
実際に思考が鈍い状態の経験でも、あるいは思考停止のような色、重さ、不快感などかもしれません。
思考停止しているような、誰か知り合いが出てくることもあります。
もし、このワークに対して思考停止して何も思い浮かばなければ、それを左手の平にのせましょう。
いいですね、一旦、左手はひざの上や楽なところにおいてください。
今度は右手の平を上にむけて、目の前に出します。
最近、あなたが「観念奔逸」だった状態、思いつきが速すぎたり考えがコロコロ変わるような状態はありましたか。
それを右手の手の平の上にのせます。
落ち着かない思考の状態を色や、軽さや、感覚で浮かぶかもしれません。
次々浮かんだら、それらを右手の平にのせましょう。
右手をいったん楽なところにおいて、大きく深呼吸をしてください。
では、左右の手の平を、胸の前あたりで、ピタッとあわせてください。合掌するようになります。
合掌したら、一度大きく深呼吸をして、あなたの思考停止と観念奔逸を融合し、あなたにちょうどよい具合に調整します。
もう一度大きく深呼吸しましょう。
手を楽なところにおいて、しばらくご自分の状態を感じて。
人によっては落ち着いたり、今ここにいる境地になったり、心が軽くなったり・・・何も感じない、かもしれません。
スッキリ気持ちよく目をあけてください。
いかがですか?
この後、どのような思考、心、感情の状態か、行動に変化があるか少し注意してみてください。なんらかのポジティブな変化があれば、嬉しいです。
季節や環境の変わるタイミングで落ち込みやすいとか、浮かれ過ぎるとか、そんなときは少し遊び感覚でワークをやってみてください。