November 2021
こんにちは。志麻の 今月のメッセージ です。
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一年の節目よりも、人生の節目や転換期に関心の高い方が増えていますので、今月は人生論を「自分」に投げかけるテーマについて綴りたいと思います。
タイトルにあります「一般的な幸福論」とは、雛形や教科書のように見えながら、必ずしも実態が伴わない物語なのかもしれません。
人生というものを探究した哲学や自然科学に由来する「幸福論」というよりも、民間的、民族的に浸透している、それが「一般的な幸福論」です。
ちゃんと実地にリサーチしたわけでもなく、理想や期待を含めてまとめあげたような、形の整った尤もらしい「一般的な幸福論」です。これは非常に広く浸透しています。
あなたにとって、それが人生の真価を決定づけるものであれば、「一般的な幸福論」にそった生き方や価値観は大切なバイブルになるでしょう。
たとえば、人生設計、受験、仕事、生活スタイル、豊かさ、老後などなど、「一般的な幸福論」のモデルはたくさんあります。
ところで、一方では、この「一般的な幸福論」があるがために、本当は必要としてしない幸福イメージにエネルギーを注いで、幸福論からそれることに恐れや不安や悲しみさえも抱くことがとても多いように感じます。
実際、ご相談にみえる方々の多くは、「一般的な幸福論(成功論、武勇伝、ほか)」によって、ご自身の魂(本質)にはたいして影響しないことに、悩んだり困ったり、さらには自暴自棄や自信を失っているようなことが非常に多いのです。
「一般的な幸福論」は、なかなかパワフルで、それに従っている間は、とてもあがなえません。妙な結束力のある団体などから脱退するのが難しくこわいような、気持ちにさせます。リーダーや教えや仲間から抜けるのがこわいとか、顔色を伺うのに似ています。
諸団体や、何かの契約事と同じように、やはりタイミングがあります。ちょうど更新するタイミングがきたり、何かの節目など、キリのよいときがあります。
「一般的な幸福論」から自由になるタイミングも似ています。
ほぼ言い切ってよろしいかと思いますが・・・
「一般的な幸福論」にどっぷり浸かっているときは、自分の中に幸せがあることは、まず気づかないときです。
自分勝手な幸福論なんて!マニュアルから外れてはいけません(笑)そんな感じです。
人類の歴史を振り返り、さらには地球人の意識の変遷を眺めると、その時代におけるなんらかの「一般的な幸福論」が席巻しています。
「一般的な幸福論」から自由に。。。というのも、それ自体が、多様性や自由度が広がりつつある今〜近未来にかけてのフェーズのひとつかもしれません。
その時代に生きやすいものに、魂は呼応するでしょう。生きやすく、生き延びるものに共鳴します。
私たちは一生の人生のなかで、おそらく何度か、時代のフェーズを生きることになります。
望む、望まないは別に、自然にその新しいフェーズに馴染みながら、進化、発展します。
そして、今は、一般的な幸福論にあまりに囚われすぎると、「何を軸にして生きるのか」がブレやすくなりそうです。
それは、情報や選択肢や、人々やメディアの発する意見などが大量にあるからです。
そのようなものを、自分では落ち着いているつもりで見聞きしていても、軸は揺れ続けます。
「一般的な幸福論」などから自由になると、多くの不安や恐れは消えます。
なぜなら、不安や恐れの多くは一般的な「なんとか論」と同調し、比較するような意識からきているからです。常識や良識、さらには、一般的なスピリチュアル論も当てはまるかもしれません。
ときどき、ネットにあふれるスピリチュアル論によって、ご自身で感じ、決められなくなっているクライアントさんもいらっしゃいます。
「一般的な幸福論」から解放されると、リアルな視野が広がります。視野が拡がるほど、幸せのようなもの、感謝や恵に感じるものは、自分の中にあるのが自然になるでしょう。
幸福論や教科書には、先人の教えがあります。
私たちが学校に行って義務教育を受けたり、社会人になって仕事の研修を受けるようなときには、教科書やマニュアルがあるのと同じです。家事や育児にも、お手本があります。
大人になったり、ひとり立ちするときには、いわゆる現実や現場は、教科書どおりではありません。
人として、あるいは、あなたの魂が大人になってきたなら、「一般的な幸福論」や教科書は使えなくなります。
そして、何かの機会に、昔使っていた教科書やマニュアルなどを見かえしたときに、実際や現場とは違うものの、一周まわってきて気づくような理解があります。
「一般的な幸福論」やなんとか論も、ちゃんと魂を経て実際に経験してから再見すると、味わいが違うかもしれません。
このときには、あなたが「一般的な幸福論」とは異なる価値観を生きてきていても、うまく折り合いがついているはずです。
それは、人生を経て、あなたの次元がリアルにシフトしたからです。
いわゆる、魂の成長の証と言えそうです。
もし、「一般的な幸福論」、価値観、意見などから外れることに不安や迷いを感じていたら、それは、一旦大人になって、「一般的な幸福論」などから自由なところで生きるタイミングや節目であると受け取ってみてもよいでしょう。
今の自分に合っている(適合しているような)次元というものがあります
あなたにとっての幸せや満たされるものは、「一般的な幸福論」にあるのか?あるいは、ご自分自身が感じるなかにあるのか?
いかがでしょう。
たまに、ご自分を次元の基準で観察してみてはいかがでしょう?