November 2024
こんにちは。志麻の 今月のメッセージ です。
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※ [ 6:06 頃 ] 〈「二極化の解放と統合」〉誘導ワーク♪
今月は、スピリチュアルな視点で話題になることの多い「二極化」という考え方について、歴史や宗教、そして社会的な観点から掘り下げてみたいと思います。
近年、二極化が進む現状やその未来に不安を感じている、という声をクライアントさん方からよく伺いました。
そこで、現実的な、波動が安定したところからこのテーマを整理してみたいと思います。
二極化の思想に浸りすぎると、両者の違いを絶対的なものとみなしがちになります。
2つの種類に分けて、その違いに基づいて判断する傾向が強くなります。
スピリチュアル系の二極化に敏感な方は、どちらかのグループになることを危惧する意見をもつようです。
しかし、この危惧や不安の実態は、無意識に何かにコントロールされているような感覚に対して、働いているのかもしれません。
後半では、もしご自身がこの二極化の影響を受けすぎていると感じた場合、それを解放するワークに取り組んでみましょう。
まず、現代の日本や先進諸国においては、思想の自由が保障されています。
そこで、過去にあった代表的な二極化思想について触れて、その中で印象的なものを挙げたいと思います。自由な発想でご自身の考えを整理してみましょう。
先日、葬送の儀式や死生観に関する講義で、Y教授が熊野信仰と地獄極楽の絵解きについて、スライドを使いながら説明してくださいました。
「熊野観心十界曼荼羅」といった絵には、「心」の文字が中心に描かれています。
「心」から9本の赤い糸によって、私たちの住む「人道」を含む十の世界(十界)に結ばれています。
十界の中には、悟りを開いた世界や煩悩に満ちた世界、菩薩のいる世界や地獄のような苦しみの世界が含まれており、人生の一連の道のりや苦しみが細やかに表現されています。
特に、天国に匹敵する菩薩界、そして閻魔様の審議によって堕とされる沢山の種類の地獄があります。人生の誕生から、家族や家を持ち、老いて死ぬまでの道のりが季節の変化に沿って表現されます。
地獄の苦しみは無限ループであり、また、その中には、特に女性にだけ科さられる罪、男女の情、親孝行をできずに早死にした子供たちなど、当時の家制度や、身分に関する罪が含まれています。
この曼荼羅のなかに描かれたものは、循環する命であり、心に繋がっています。
非常に細かく興味深い内容が描かれていますので、実際に見る方が理解は早いと思います。
この絵解きが広まることで、当時の庶民は正しく生きること、救いを求めて信仰と信仰に基づく習慣を広めていきます。
つまり一般人に間に、信仰に沿ったこの世と死後の世界、死生観、当時の 葬儀の風習が広まっていったそうです。
また、当時17世紀は、幕府が統治する「家」を重んじる風潮が、この死生観にも相まっているようです。
この曼荼羅に描かれたものは、循環する命であり、心に結びついています。
これを通じて庶民は、正しく生きることや信仰に基づく習慣を身につけながら、より良く生きることを求めるようになっていったそうです。
この曼荼羅や二極化思想について、どのように感じるかはそれぞれの自由だと思います。
大切なのは、特定の思想に偏らず、それを描く世界がどのような背景で形成されているのか、視野を広げて意識することではないでしょうか。
さて、ここまでで眠くなった、少しリラックスした状態になったかもしれませんね。
これから、ご自分が気づかないうちに影響を受けているかもしれない二極化した観念や行動、思考を見つけ、それを解放していきましょう。
経済、環境、政治など、社会的な意識にもつながるかもしれません。
まずは、静かな環境を整え、軽いヒプノセラピー体験をしてみましょう。
[ 6:06 頃 ] 〈二極化の解放と統合〉
楽な姿勢で座り、ゆっくりと深呼吸を繰り返しましょう。
では、右手をグーに握って・・・パーに広げます。
次に左手も同じように、グーに握って・・・パーに広げます。
両手とも自由にしてください。
今度は、右足のつま先を軽く動かして・・・動きを止めます。
そして、左足も同じようにつま先を動かして・・・止めます。
両足とも自由にしてください。
では、心の中で、形の異なる2つの箱をイメージしてみましょう。
大きさや色、材質、重さなど、まったく自由です。
仮に箱Aと、箱Bと名前をつけて、それぞれの箱を眺めます。
それぞれの特徴に注目します。
そっくりな箱でも大丈夫ですが、それぞれの箱の印象をどう感じますか。
では、これから「どうぞ」といった、この2つの箱を統合します。
あなたが、本質的に二極化の影響を受けていたエネルギーが統合されます。
2つの箱が合体したり、重なりあい、違うものになるかもしれません。
では、どうぞ。
統合が終わると、どちらの箱も消えてしまったり、例えば、遠くに消滅します。
そろそろ、統合された頃でしょうか。
では、ここで一つ質問を投げかけます。心の中で問うてみてください。
「あなたは、どんな二極化の影響を受けていました?」
ふっと心に浮かぶ気づきやイメージを、静かに受け取っていきましょう。
体験はいかがでしたか?
意外なものであったり、それが二極化なの?といった印象を持たれたかもしれません。
もし、よくわからなければ、二極化の影響を受けていないか、今は気にしなくてよい、ということかもしれません。
さて、今月末まで、「インターコネクション」の期間限定セラピーも行なっています。
古い関係性に囚われたつながりをアップデートしたり、心からの人のつながりを避けてしまっている状態を修復していきます。
特に、相手によって、自分の態度が二極化や分離を起こす、という傾向の方も、ぜひチェックしてみてください。
参考資料・サイト外部リンク
東京国立博物館
デジタル展覧会
西大寺観音院