April 2025
こんにちは。志麻の 今月のメッセージ です。
メッセージは、文字と音声でお届けしています。音声でお聞きくださるときは、音声バーの再生ボタンをクリックなさってください。
※ [ 5:55頃 ] 〈記憶との関わりを変えてみる〉誘導ワーク♪
季節や社会の風習によって、春は何か新しいことをスタートしたくなる人が多いようです。
みなさまはいかがでしょうか。
春だから・・・の枕詞とともに、古いことを整理することは歓迎されています。
そんなときに、これまでの経験から否定的な考えがよぎることもあるでしょう。
春に限ったことではありませんが、私たちは日々、無意識に記憶を基準として、自分自身や周囲との関わりを判断する傾向があります。時代や民族全般と共有する記憶も網羅して判断しています。
その記憶の中身が正確かどうかは問題ではなく、記憶に与えた特定の意味によって行動や判断を決めている傾向があります。
クリエイティブとも呼ぶべき記憶によって、正しく考え、振る舞おうとしているところが鍵になります。
クライアントさんが抱える悩みの多くは、記憶と時間との関係からも影響を強く受けています。
実際に経験した瞬間から、時間が経つにつれて記憶の焦点や意味は変化、変質します。
変質とは、記憶を語り、思い返すときの状況によっても質が異なるということです。
場合によっては、実際の経験よりも、記憶のほうが影響力やインパクトを増していきます。
たとえば、ヒプノセラピーでは、記憶を遡って望ましくない影響を見つけ、それを自由意志に基づいて受け入れやすい形に変えていくものがあります。
セラピストによっては一般的に好ましいイメージを暗示することもありますが、これはクライアントとの関係性にもよります。
通常、記憶は健全に機能していますが、ストレスがかかると記憶に基づく情報は不安定になりがちです。
たとえば、口論や喧嘩の最中に感情的になって、過去の記憶を持ち出し、問題を大きくすることがあります。
しかし、記憶は個人的で加工されたものであるため、相手との間で認識が一致することは稀です。ランダムに引き出された記憶が、より感情を煽り立てることもあります。
さらに、記憶に基づいて論理的に考えようとすると、実際は記憶自体が論理的ではないために、思わぬ矛盾や錯覚を生み出します。
このズレが人間関係の不信感や、はたまた、自分への不安や自信喪失につながりやすいのです。
ちなみに、辛すぎる出来事を忘れることで、突発的に自分を守ろうとする働きも知られています。
ところで、クライアントさんには、しばしばお伝えしていますが、それなりに順調な恋愛や人間関係をさらに改善するために相手を透視するセッションはあまりおすすめしません。
自然な愛やエネルギーの流れを妨げ、得た情報が記憶のフィルターを通じて相手との関係を不自然にする可能性があるからです。
ここまでの話は、過去に起こったことを記憶する、という具合に、記憶と時間を物理的に捉える一般的な価値観から少し離れ、柔軟な波動にシフトするためのものです。
自分自身が記憶との関わりの波動を変えていくと、他者について記録されている記憶にも作用します。
つまり、記憶よって、家族や友人、身近な人たちのことを、その人との関係だと無意識決めてきたものから、解放されます。
特に、人間関係のお悩みでは、記憶ベースによって相手について知っている、と思っていることです。
就職試験や縁談のマッチングといった設定でない限り、履歴書は“本人そのもの”ではない、ということです。素晴らしい実績や肩書きも、その人を表すものですが、その人自身ではない、という具合です。
さて、ここからは、ご自身の無意識レベルで、特別な意味や制約になっているような「記憶からの影響」をみつけてみましょう。
記憶している内容そのものより、その記憶との関係がテーマですが、これはケースバイケースです。
リラックスできる空間で、心地よい姿勢になり、セルフセラピーを体験してみましょう。
ヒプノセラピーではおなじみのスクリーンテクニックを使っていきます。
[ 5:55 頃 ] 〈「記憶との関わりを変えてみる」誘導ワーク〉
目を閉じて、気持ちよく手足や全身を伸ばしてストレッチしましょう。
難しければ足先や腕、首だけでも大丈夫です。
からだの力は抜けたでしょうか。
ゆったりと呼吸を続けてください。
あなたは、自分専用の映画館で特別な記憶の上映を観ています。
一番快適な席をイメージし座りましょう。
やがて、前方のスクリーンには、あなたが関わりを変える準備が整った、ある記憶のエピソードが映し出されます。
その映画を観客として観察してください。
印象的な場面はどこでしょうか。
この映画のエピソードは、あなたとどのように関わってきましたか。
その記憶の出来事はどのようにあなたに影響してきましたか。
今このシーンを観ているあなた自身は、どう感じていますか。
ふっと周囲を見わたすと、その出来事に関係する人がいるかもしれませんが、あなただけが監督として自由に映画の内容に関われます。
これから5から1まで数えます。
その後、あなたはこのスクリーンに入り込み、記憶との関わり方を自然に調整します。
5、4、3、2、1…どうぞ。
内容が変わることもあれば、些細なアイテムや場所などが変わっていくこともあります。
記憶のメカニズムに委ねましょう。
気がつくと、あなたは観客席に戻っています。
スクリーンには、記憶との関わりが整理され、バージョンアップされ、近い未来の可能性をあらわすワンシーンが映し出されています。
内容はよくわからなかったとしても、潜在意識が十分に変化を受け取った頃、シーンは消えて白いスクリーンに変わります。
徐々に、今ここの体のあるところへ、意識は現実に戻っていきます。
自分の呼吸を感じながら、ゆっくり目を開けましょう。
いかがでしたか?
ふだん、私たちは当たり前に記憶の引き出しを開け閉めしています。
少し時間がかかわるかもしれません。でも、記憶の関わり方の変化は、徐々に実感されていきます。
記憶の先入観や思い込みによるストレスを受けにくくなるでしょう。そのエネルギーは、ご自身が新しい経験に飛び込む活力にもなります。
さて、今月からの期間限定メニューは、タイムトラベルセラピー「魂の記憶を整理する」です。
ヒプノセラピーの基本と時空を超えたタイムトラベルを融合し、人生観を制限してきた記憶を整理します。今回のメッセージテーマの進化系です。
記憶から自由になって新しい春を迎えたい方、ぜひお試しください。