意識領域における次元の話は、実生活ととても密接に関連があります。2000年以降のアセンションブームにより、それまでの「3次元構造から5次元に移行している」「今、2023年の地球は5次元にある」などの話を見聞きされることも多いのではないでしょうか。
そのなかでも、3次元世界でしばしば引き合いに出されるのは「分離した構造社会」「対極化・両極化の思考」などです。
たとえば、本質的にきれいに二つに分離しようのないものや状態を、2つにパッキリ分ける価値観を対極・両極といいます。
それは単純でわかりやすく、合理的に思えます。思想、文化、常識、教育、価値観のルール等として濃密に浸透しています。
昨今では、マス(一般大衆)の価値観や言動は、二元論から脱するべく、多様性(ダイバシティ)の声が上がり久しくなりました。
しかし、長年二元性で確立していたものを改革するには、今しばらくの葛藤や試行錯誤が続きそうです。
頭では理解しており、行動や人生観が一時的に二元性から解放され、3次元世界の強力な構造から解放されたように感じても、しばらくするとまた回帰している、という方は多いようです。
対極化や分離した構造は、未熟さや悪いものではなく、そのような性質や特徴を持っているまでですが(敢えて解釈すれば)、特徴的な苦痛、重たさ、自由になれない、潜在的な能力や生命力を発揮しにくいのは、明らかです。
この二元性との付き合いから、かなり自由になるためのキーワードは「影響力」です。
良しにつけ、悪しにつけ、あなたが何かに「影響を受けすぎる」「影響を受けたがる」「影響を及ぼそうとする」ときは、二元性の強い3次元構造の世界と繋がっています。
「不快に感じるネガティブな影響を受けたくない」「なにかから素晴らしい影響を受けたい」「もっと影響を与えることで自分を証明したい」などが突出するとき、いずれも二元性の顕著なサンプルになるでしょう。
みなさまがすぐに連想できる二元性、対極を挙げるなら、「ポジティブ vs ネガティブ」でしょうか?ポジティブまたはネガティブな影響を気にすることはあるでしょうか?
先日、セイクリッドアクティベーションのトレーニング講座のなかで、基礎的な「対極」のアクティベーションを扱いました。
受講生の方々が、お互いに相手に特定のアクティベーションを流すセッションを行います。
みなさまにとって、初めての体験です。幸い、超非言語の領域ですから、お互いのことをうっかりジャッジしたり、相手が期待する変化変容を促そうと頑張りすぎることもありません。
だから、相手のエネルギーにわざわざ巻き込ませる(影響を受ける)ことは起こりません。
むしろ、影響を受け合うよりも高い波動領域においては、お互いに「共鳴」することが起こります。
「関わり合うのだが、そこには善悪や優劣などの限定した意味づけのないエネルギー」が流れます。
すると、この共鳴作用により、「対極」のアクティベーションを送る側も、それなりに自分に関連するエネルギーが流れ、気づきや理解などが起こります。
実習中の方々は、そのプロセスを頭で理解する必要もないのですが、この不可思議な構造を興味深く観察すると、不可思議ではないものです。
「対極」に関係するアクティーベーション後のフィードバック(感想や質問をする時間)で、
Mさん「ポジティブやネガティブに偏らないようにしようと、中立(ニュートラル)にいることを努めているのですが、ついどちらかにいってしまいがちでどうしようかと。〈対極〉のアクティベーションで変容できたら嬉しいのですが」
おそらく、ポジティブやネガティブなどの二元性に気が付きやすく、その枠にはハマらない自由な意志でいられるでしょう。
何より、「対極があることを前提とした中立」という制限からも自由になるでしょうから、それぞれの特徴や状況をあるがままに活かせていけるでしょう。
言葉を超えた、もっと独創的なことが、Mさんや一緒にアクティベーションを共有した方々に広がり、さらに、日常で関わる方々にも自然に広がっていきます。
この領域の影響力は、作為はなく、自然に波長のあうところに伝播していくものです。
そのような景色、状況、人々と遭遇することを具現化する、と言ってもよいでしょう。
デュアリズムによりエネルギーを動かしていた時代は長かったものです。
いわゆるスピリチュアルにも、うっかりするとデュアリズムを当てはめている場合があります。
たとえば、「陰と陽」「男性エネルギーと女性エネルギー」「神(天使)と悪魔」などなど。
いずれも本質の源はひとつです。
繊細になりすぎたり、ストレスが多く気が弱くなると、ついさまざまな影響に振り回されてしまいますね。そのように雑多に影響を受けて困っている状態も、周りにそのぐらぐらし、フワフワした不安定なエネルギーを拡散しがちです。インフルエンサーです。
そのようなときは、何かについてデュアリズムの考え、判断を起こしていないかを注意してみると、むやみな影響力からも解き放たれるでしょう。
そして、影響というエネルギーの動きを、もっと愉しいもの、創造的なことへと変換していけるでしょう。
非言語なことを、言語エネルギーにzipできるているかわかりませんが、ご参考になれば幸いです。