September 2024
こんにちは。志麻の 今月のメッセージ です。
メッセージは、文字と音声でお届けしています。音声でお聞きくださるときは、音声バーの再生ボタンをクリックなさってください。
※ [ 4:30 頃 ] 〈「誰かに自己投影した人生」〉誘導ワーク♪
今月は「自己投影」に関係するテーマでお話しします。
天候や環境、状況によるストレスが強くなると、人によっては、過去に経験した、一旦はカタがついたはずの人間関係を思い出すことがあります。
特に、今年の夏は例年よりもひと回り暑かったためか、7月や8月に昔の人間関係に再び悩むクライアントさんが多く見られました。親子関係や、過去に付き合いのあった人、あるいは確執があった人たちとの関わりを再び思い出し、ストレスを感じている方もいらっしゃいます。
こういった関係をもう整理したと思っていても、天候や環境の変化によって再び心に浮かぶことがあります。特に親子のような感情が深く関わる関係では、無意識のうちに自己投影が起きやすくなります。自己投影とは、自分の内面を相手に映し出してしまうことで、おもには過去の時間軸にある出来事が再び自分に影響を与えることです。
例えば、日常で何か不快なことがあったとき、その感情が過去の人間関係を思い出させ、心がざわつくことがあります。その感情が強いほど、記憶によって今の自分に影響を与えることがあります。それが自己投影の一例です。
自己投影する対象は、一時的な関わりの他人や、もう関係が切れてしまった、過去の人のこともあります。SNSのつながりや、著名人、タレント、関係の濃い組織やグループの人たち、メディアが取り上げる一般の人にも当てはまるでしょう。
しかし、家族や親子関係となると、さまざまな感情を伴う経験がストックされています。そのため、現在の自分の置かれている状態を、ほぼ無意識に家族の誰かに対して自己投影することが容易になります。
親子関係では、「毒親」や「毒母」「毒父」といった言葉が広く知られるようになりました。これによって親子関係に悩む方が自分を解放するきっかけとなることもあります。しかし、こうしたレッテルを一度貼ってしまうと、その関係に対する自己投影が続くことがあり、なかなか解消されない場合もあります。
一旦は、平穏な人生を獲得したように思えても、間接的にトリガーになる環境や外界のストレスによって、当時の関係にまた自己投影をしてしまいます。
自己投影は、投影するためのエネルギーをかなり消耗します。投影したことに気がついていないので、自己投影を止めにくいものです。
心にも身体にも重くのしかかります。
というわけで、今月のワークでは、ご自身が誰に自己投影しているのかを明らかにし、不要な投影を解消することを目指したいと思います。
意外な人物や、もしかすると、過去の自分や理想の人物に自己投影しているかもしれません。
それでは、軽いヒプノセラピーを体験していきます。できれば誰もいない静かな環境を整えて、リラックスできる姿勢をとってください。
[ 4:30 頃 ] 〈誰かに自己投影した人生〉
楽な姿勢が取れたら、目を閉じます。
ゆったりと深呼吸をしながら、体の緊張感を解いていきましょう。
誰も自分を見ていないと思って、さらに寛ぐ姿勢に身動きをしてもいいですよ。
吐く息とともに、不満や不快感などを外に解放します。ため息のように声を出していいでしょう。
身体が自分のものであるという、所有感も味わっていきます。
気持ちも落ち着いてきたら、自然な呼吸を続けながら、体のなかを白い光や明るい光で満たしていきます。
肉体や臓器のある物理的な次元とは別に、内なる目でエネルギーの領域が視えたり、明るい感覚に変わっていくかもしれません。
そんなふうに想像してみましょう。
白い光やエネルギーがくすんでみえるときは、投影している存在の影響を示しているかもしれません。
また白い光によって、これから自己投影している存在が明らかになっていくでしょう。
ではこれから「どうぞ」と言ったら、ゆっくりと両目を開けて・・・1回深呼吸をしたら両目を閉じてください。
すると、あなたが無意識にも、自己投影している人物や、関係のある場面が思い浮かんできます。直感を信じてやってみましょう。
では、「どうぞ」
ゆっくりと目を開けて・・・1回深呼吸をしたら両目を閉じてください。
心を静かにして、体験してください。
なんとなくこの人かな、という場合もあります。
人物や場面が浮かんできたら、問いかけてみましょう。
あなたのどのようなところを、この人物や人物との経験に投影しているのでしょう。
投影することで、どのような影響、あるいは恩恵を受けていましたか。
この自己投影する関係を、もう解除してもよいですか?
自己投影の解除を試みていきましょう。
では、また、私が「どうぞ」と言ったら、今度はすぐに目を開けて・・・目を開けたまま2回深呼吸をしたら、目を閉じてください。
そして、自己投影の繋がりは解除されます。
では、「どうぞ」
すぐに両目を開けて・・・目を開けたまま2回深呼吸をしたら、目を閉じてください。
自己投影の繋がりは解除されていきます・・・
自分自身を所有している感覚、投影をする必要のない感覚を感じていきます。
癒しや、メッセージのような気づきを受け取るかもしれません。
では、気持ちが落ち着いたら、スッキリ気持ちよく目を開けて、体験から戻ってきてください。
いかがでしたか。
しばらく時間が経ってみると、自己投影をしていない感覚で、その人と関わるようになったり、過去の関わり方の整理がついているとわかっていくでしょう。
しばしば「見えている世界は自分が創っている」と言われますが、自動的に働いている意識のプログラムにはなかなか気がつきにくいものです。
しかし、私たちが現実と認識しているものは、さまざまな可能性の中から選ばれた一つでしかありません。
また、唯一の現実が起こっているわけではなく、さまざまな可能性の中から現実と決めたものを事実だと認識しています。
日々の日常から人生観に新たな視点を持っていくと、豊かなバリエーションを発見しやすくなるでしょう。
ご自身が投影している構造も認識しやすくなります。
(※自己投影は心理的なストレスに対する防衛メカニズムとも言われます)
現在、9月末までご案内している「ヒプノティック・ライフ・ジャーニー」では、並行人生やブループリントの概念を通じて、豊かで健やかな人生を過ごすためのセラピーをご提供しています。
人生観の軌道修正や、見つめ直しにもなるようです。
生命や生きることについて、深く充足感をもって考えていらっしゃる方にもおすすめいたします。
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