Conscious Life Expo(コンシャス・ライフ・エキスポ/以下CLE)は、今年で24年目を迎えました。
スピリチュアル/代替医療/意識研究/UFO・超常/ウェルネスなどを横断する大型イベントです。
かなり昔の旧コラムで現地レポをしたことがありますが、今回は、この〈CLEイベントの発祥やアメリカでの位置付け〉などをご紹介したいと思います。
いわゆるスピリチュアル系の展示ブースを伴う小規模イベントは、他の地域でも行われているのを見かけます。
しかし、継続的でなかったり、米国内でも地域が限定される印象があります。CLEに訪れている方について、出展者に聞いてみたところ、「全米最大級」という認識のようでした。
出展者数だけでなく、カンファレンス(ワークショップ・パネルなど)の内容やレベルも含め、年々の開催に対する評判も高い、という声が多かったです。

場所と時期も例年ほぼ同じです。
ロサンゼルス空港(LAX)が目視で眺められるほど近いヒルトン・ホテル(Hilton Los Angeles Airport)を会場に、毎年2月中旬〜下旬の週末に開催されています。


展示(ブース)+講演・パネル+ワークショップ+音楽・特別イベントが同時多発で進む、EXPO(博覧会)型が基本形です。
ちなみに、ヒルトンに宿泊すると、滑走路から飛び立つ飛行機をかなり頻繁に見ることができ、飛行機好きにはたまりません。国内でもフライト移動が便利ですし、パーキングビルが隣接している点も、開催地としての強みだと思います。
ところで、主催側は「教育目的(501(c) Educational Corporation)で、特定の立場や商品を推奨しない」といった注意書きを掲げています。
公式スタッフ紹介では、プロデューサーのRobert Quicksilver氏が2002年にCLEの制作を開始した、と説明されています。

また、LA Timesは背景として、80年代のニューエイジ/ヒューマンポテンシャル系の潮流や、米国内を巡回した「Whole Life Expo(1982年にサンフランシスコで始まった)」など、先行イベント文化の流れの中でCLEが育った趣旨を描いています。
20年来の間に、テーマや関心の移動、流行はあります。
2024年には、multidimensional healing chamber(多次元ヒーリング・チャンバー[〜の間・房])や、5次元のスターポータル、スターゲート・アクティベーションなどが印象的でした。
2023年にはサウンド・バス(Sound Bath)がクローズアップされていました。
現在の日本からの観察では、精神世界フェスという軽さよりも、成長し安定した市場(マーケット)+学会(っぽい講演群)+お祭り(楽しもう)が合体した、“アメリカ的な”意識の博覧会に感じます。
この“アメリカ的”というのは、やはり政権の方針や地政学──この場合、地球上の国際情勢というより、UFOの存在や意識・思想に関する潮流──のテーマが、毎年一定の比率で語られているからです。
たとえば、一部の占星術ではAIを使って占いサービスを試みていたり、スピリチュアル寄りの人ほどテック系が苦手という傾向がある一方で、作業効率の観点からAI活用を勧めている、という話も聞かれました。
私が最初に訪れた2003年頃(2年連続で行った記憶があります)には、ワークショップやスピーカーイベントよりも、展示会場のほうが主だったように感じました。当時からスピーカーだった方々が、2026年にも登壇しているのを見ると、年月の流れと継続の力を感じます。
3回目に訪れた2016年に比べても、パンフレットの分厚さ、会場の設営など、この10年でさらに充実している印象です。
★2016年時のパンフレット

さて、どんな層が集まるのでしょう。
米国内での位置付けは、メディアの判断によるところも大きいですが、「フリンジ(周縁)的な信念やオルタナ領域が一堂に会する場」「(良くも悪くも)混沌としたサーカス」といった語り口で紹介されることもあります。
たとえば、医療・科学系の学術カンファレンスというより、次のような人々が混ざり合う「横断コミュニティ」のイベント、という位置付けです。
•セラピー/ヒーリングの実践者
•スピリチュアル(霊性)探求者、瞑想・ヨガ、自己啓発層
•UFO/パラノーマル/ディスクロージャー系の関心層
•クリスタルや周波数デバイス等の体験型プロダクト好き
今年、10年ぶりに訪れてみて、学会等と優劣を比較するのはナンセンスだと感じました。運営や関係者の継続的な努力と自信によって、堅調に領域を確立してきた印象を受けました。
つまり、CLEらしいのは、ジャンルの混在にあります。
たとえばKCRWのイベント紹介では、科学・UFO(disclosure)・スピリチュアリティ・メタフィジクス・健康的ライフスタイルなどを同列に並べています。
またViceは、会場風景として「サイキック、UFO専門家、ヒーラー、クリスタル、オイル、各種“治癒”プロダクトが並ぶ」タイプのマーケット感を描写しています。
出展者・登壇者は、だいたい次のシマ(クラスター)に分かれます。
• ヒーリング&セラピー系:エネルギーワーク、ボディワーク、チャネリング、リーディング、ヒプノなど。
• ウェルネス/長寿・健康系:栄養・サプリ・健康法、デバイス、バイオフィードバック周辺(Gadget紹介記事では“healing tech / frequency devices”のような言い方も)。
• 意識研究/スピ系知の体系:瞑想、意識拡張、哲学寄りの講演。
• UFO・超常/古代文明ミステリー系:ディスクロージャー、古代の謎、パラノーマル。


各ワークショップやイベントが始まるとき、司会者が「今年はじめてCLEに参加している方は?」と尋ねると、2〜3割の手が挙がります。
それ以外はリピーター、あるいは私のようにブランクがあって久しぶりに訪れる、という具合でしょうか。
私が初日の受付の行列に並んでいるとき、一緒だった女性は「だいたい1年おきぐらいに来ているかな。ここは場所的に来やすいけど、2時間運転して疲れるから、週末はココに泊まることにしているの」と話していました。
また、バシャールの講演で一緒になったカップルは「彼のほうが5時間運転してきている」と言っていて、国内移動でもそれなりにコミットして来場している様子がうかがえました。

★チャネリングしたBasharではなく、ダリル・ハンナ氏と。
現地メディアでは、ポジティブ面・批判的に語られる面の両方がありますが、それだけ関心を持たれているということでもあるのでしょう。
今年も、いわゆる陰謀論を焦点に挙げたパネル──真実が明かされる日が近いことを警鐘するような問題提起──がありました。「陰謀論」という表現が批判を招きやすいのかもしれませんが、与えられたものを鵜呑みにせず、別の角度へ意識を向ける現れ、とも言えるのかもしれません。
私は9割方ワークショップに参加していましたが、合間に会場内の展示もササッと見てまいりました。「科学的に証明されている」とする健康機器や意識開発系のものも散見します。
一般の感覚からすると、「科学的に証明されていることを信じる」ことも、「スピリチュアルを信じる」ことも、ある意味では近い行為のようにも思えます。
物販や体験型のものも、ところ狭しと展開していました。なお、ここでもかなり円安を実感しました。


現地の画像はインスタのリールにアップしましたので、雰囲気を少しご覧になってみてください。
今回はサウンド系のヒーリング体験が良質なものだったので、それをお伝えすべくインスタを始めました。(音質の体感は変わってしまいますが)
なお個人的には、最後に渡米したのはコロナ禍前の2019年のフロリダでした(大統領は同じですね)。外から期間を開けて訪れてみると、懐かしく変わらないところと、だいぶ変化を感じるところがありました。
入国審査、ESTA(ビザ)、市内メトロ、人手不足──でも結局は人。ロボットのスト(故障)、物価…。
オリンピックを前に新しくオープンしたLAX/Metro駅。特に地下鉄移動は安く(1日最大$5)、警備員も多くて安全、清潔(「みんなの電車、きれいに利用して」など教育的アナウンス)な印象になりました。(注:エリアによる)
番外編は、また別の機会にシェアさせていただこうと思います。
参考:
• 24th Annual Conscious Life Expo|KCRW(Events)|2026年2月20日
• ‘It’s a lot of UFO stuff and a lot of healing’: Inside L.A.’s wackiest spiritual convention|Los Angeles Times|2024年2月19日
• America’s Biggest New Age Expo Welcomes Conspiracy Theories Back In|Vice(Anna Merlan)|2023年1月31日
• 2026 Conscious Life Expo: Where Consciousness Meets Technology|Gadget Review|2026年2月12日
• The Conscious Life Expo(公式サイト)

















