今までのコラムにも度々登場している、病気や症状の課題について。テーマの再登場です。というのも、昨年から今年にかけて、意識の変容のプロセスにおいて、個人的に病気や症状という目に見える事象を通して、内側の意識、価値観、生き方諸々をシフトする動きが非常に強いからです。
かなり強いです・・・
今回の変容は、かねてよりスピリチュアルや代替医療で言われてきた病気・症状の意味するもの、病気・症状と内なる対話をする、という東洋医学思想のさらに進化系です。日頃から病気や症状を受容れるとして対話などを進めてきた人でも、より深く病気、症状を肯定し、喜ぶくらいの勢いが求められます。いままでは、そこまで喜ばなくても、受け入れて対話や気づきを得ることで、治癒や回復が早く進みました。
ところで、現代も概ね病気や症状は、原因がわかれば治療し、病気や症状そのものを否定するような考えや対処法が一般的です。ときには他人のことであれば、その人の病に対して「ゆっくりするおやすみをもらったんですよ」とねぎらえるでしょうが、我が身のこと、身近な人の症状となれば、受け入れ難きでしょう。やはりそれは痛みや辛さが伴うからです。ただ、その痛みや辛さは、病気や症状の根底にあるもので、一旦優しく受け入れてしまうと、かつてのような痛みや苦しみは質が変わり、ときにはすっかり治ってしまいます。そして急激に次の段階にすすみ、治癒を促進します。治癒のプロセスで医学的な治療、手術などをともなう段階もあるでしょう。
受容れるまでは、「受容れる」と「受け容れていない」の違いが、ハッキリわからないのが特徴です。特に今はスピリチュアルな情報を始め、なんでも調べれば出てきます。ただし、外側の世界からの情報です。すると、内側に病気や症状の源があるのに、ますますかけ離れてしまうのです。
では、内側で(つまり心、感情、高次意識、ときには思考で知識として)受け入れるとして、有益な回復する情報や治療は不要か?
・・・ではありません。
内側でしっかり受け容れるというのは、たとえば、「相手の話をちゃんと聴きいれる」という基本に似ています。
最初に病気や症状というサイン(会話)を始めたのは、病気や症状ではありません。
あなた自身の何らかです。あなたを取り巻く環境や最近の経験、ときには何年、何十年、半生を通して経たことかもしれない「何らか」です。
それに対して、病気や症状が明らかなサイン(会話)を返してきました。
まずは、そのまま会話を聴き入れましょう!
聴いているときのコツは、かつての「症状を受容れる対話」よりも、もっともっと喜んであげましょう(笑)皮肉かいな、と思うかもしれませんが、この時期の病気や症状は、かなりあなたの変容の大チャンスをもたらしています。その変容のビックウェ〜ブに乗ったことは、後々に気が付くとして、それを促進するには、病気や症状のもたらす恩恵を引き出して、相乗効果をはかるとよいでしょう。
基本的に、病気や症状はあなたの一部(物理的な肉体か、感覚的に関与している部分)です。外部の刺激や要因があったとしても、あなたのエネルギーフィルドで発生していますから。
そして、喜んでみると・・・確かにひとつ、ふたつと、病気や症状のおかげで・・・に気づいていきます。そして、回復や治療のプロセスのなかで、直接的な症状のこと以外にも、喜ばしい変化が起こっていきます。
ここ1年くらいの病気や症状に特別な変容感を感じたのは、何人かのクライアントさんやケースやご相談からです。
Tさんは念願の家を購入し一家全員で引っ越すことが決まりました。その直後からTさんは無性に引越が嫌になったそうです。そしてその頃から体調がわるくなり、体重は短期間に10kgも落ちてしまい苦痛の日々の中を、どうにか引越ししました。引っ越してからも近所はうるさく落ち着かず、家族や周りに対して不愉快です。とはいえ、
Tさん「本当にいやなことばかりあるのですが、それでも感謝しなければいけないと思っています」
そして、電話カウンセリングの前日に、たまたま診察をうけて、鬱であることがわかり、一気に気持ちが軽くなったそうです。
セッション中は、Tさんからは鬱や病的なものは感じませんでした。しかし、引越しをしたくなくなったこと、新しい環境の煩さなどは、かつてのTさん自身の旧い生き方を象徴しているように拝見しました。
たとえば「感謝をしなければいけない」など、スピリチュアルな考えや行いに対しても、ご自身が心からそう感じるものではなく、さらにご自分を抑圧しているなど、とても窮屈な暗いところに追いやっていたのかもしれません。
よりよくなりたい、変化したい・・・と言葉などでよく言われます。でも、今の望んでいないような部分にダメだしをしている限り、たいした変化はおこらず、さらに自暴自棄になります。このような自分への抵抗が、結果的に望む変化を妨げがちです。そして、その鬱積したものが体調不良ややる気のなさ、さらに集積すると病気や症状に繋がるでしょう。病気や症状もかなり辛いですが、それよりももっと辛かった状態(自覚ない場合が多い)からは解き放ってくれるものです。
受験を来年に控える娘さんがひどいアトピー性皮膚炎になり、電話セラピーをかけてくださったお母様のYさん。ここ半年は、医療も、代替的な治療も含めて、いくつか試みたそうです。一時的に良さそうになってもさらにひどい状態になってしまい、Yさん自身も娘のことでとても苦しんでいらっしゃいました。
Yさん「私も昔アトピーは知っているのでわかるんですが、娘の状態がひどく・・・何が原因なのか、どういう治療をしていけばいいのか・・・」
ちなみに、アトピー性皮膚炎の症状をもった方々はケースバイケースですが、ほかの症状に比べて感情や気質寄りのカテゴリーにあります。それゆえに、セラピー寄りにお答えを求めるご相談が多いものです。
ご自身が自覚しているかどうかは別にして、かなりいっぱいいっぱいになるまで抑圧している「何かのエネルギー」があります。強烈に我慢しており、とても我慢が得意で、ご本人もそれほどの抑圧ではなくむしろ「頭で納得している」という傾向があります。物解りがよく知性が豊かで、大切な人の気持ちを汲み取り、周囲の人の気持ちを感じるのが得意です。我慢をして頑張るぶん、何らかの見返りや結果が出ることを求めています。
その途中で、我慢したぶんと結果の方程式がそもそも異なるため、抑圧しすぎたエネルギーが、何かの出来事のきっかけで表に出てくれます。それが皮膚炎となって出てくるようです。
かつては症状を抑えるための薬剤が普及し、それが余計にしばらくすると症状を悪化させるという悲しいことがありました。抑えこむほど、倍返し・・・以上にパワフルです。
一番はYさんの娘さんご自身がそれに気づき、抑圧からリリースされるのが自然です。しかし、母親であるYさんからのご相談ということは、Yさん自身が今回は少なからず娘さんを解放する握り手を持っていらっしゃるようです。
Yさん「私もよくそこはわかっているつもりで、娘に受験もそれほど無理しなくていい、と言ってるんですよ〜」
志麻「わかりますよ〜、でも、お嬢さんは、ちゃんと勉強しますよね?」
Yさん「はい、自分で受験を心に決めていて塾にも行こうとするですが、症状がひどいと・・・今またコロナの時期ですし・・・」
Yさんがご自分ではお嬢さんに「無理しないで、体を大事に」とおっしゃっても、そこにはダブルバインドが働いてしまっているのでしょう。ダブルバインドとは、二重拘束という意味です。相手に伝えたときに、ふたつの矛盾するメッセージが届きます。つまり、「無理をしなくていい」と言われるほど、「無理をしなければ」と伝わります。
これは、過去の関わりや理解によります。もしかすると、もっと子供の頃の母娘の関係が影響したのか、Yさん自身が日頃(または以前)言葉で言うことと常態が異なっているのかもしれません。
こういう矛盾のような圧迫も、アレルギー系にきます。
一応、手立てとしてお伝えしたのは、この抑圧した煮詰まった状態をほぐすには、Yさんのケースでは母娘のエネルギーを薄めるために、お父様に関わっていただくようお伝えしました。
先月のオーディセラピー体験会「528Hz DNAの修復と活性ヒーリング」に参加したWさんから、おりしも症状に関するメールが届きました。
Wさん「数か月前からある右足のかかとの痛みが引けばいいなぁ。
だいぶ慣れましたが、在宅ワークでジワジワと体がストレスで一杯になる感じがして
それが少しでも改善されれば・・・と思い参加しました。
「痛みの原因は踵に聞いてみて」とアドバイスを頂いたので
よしよし、聞いてやろう!と思っていましたが、寝落ちしてしまって結局聞けず仕舞いでした。
本当に記憶がないくらい寝てしまって、所々目が覚めるのですが
「今、何処まで進んでいるんだろう?」と思いつつ、すぐに眠ってしまう状態でした。
でも不思議なことに最後だけは、ちゃんと目が覚めるんですよね!面白いです。
体験の後は視界が明るかったのを覚えています。
体験の影響かわかりませんが、その晩は本当に珍しく記憶に残る夢を見ました。
それが「好きな人から冷たくされる。私のある申し出を断られる」という内容でした。
朝からどよ~んとした気分になりましたが、
何か覚悟みたいなものを「試されている」感じがしています。
この体験会とどんな関係があるのでしょうか?
症状を受容れる、という目的で「症状を感じている部分に内なる対話する」というやり方は、10年くらい前から皆様にお伝えするようにしています。それで、実際に”わかる”“納得する”こともあり、それが快方に向かうことにもなります。
しかし、Wさんのように寝落ちたり、一旦は対話が成立しても症状が戻る場合があります。このときは内なる対話よりも、もっと波動の高い、そう「高尚」な想い・愛が求められているのかもしれません。
それは・・・
ただ、それを受容れること
そして、むしろ症状や痛みに心から感謝を感じたり、ときには「ありがとう」と喜ぶような感覚です。ここで留意点は、「感謝を感じなければ」とか「ありがとう」と喜んだら症状が治るのね、ではありませんね。気づかせてもらえた、おかげでと思えるようなご自分の常態(一時的な状態より、常々あるほうの常態)になることです。
自然にそう感じる、想えるまでの時間は、その人の人生の中では帳尻があっています。
症状や痛みに限らず、問題やトラブルを受容れて好転するにも、それらにありがたみを見出すような常態になるとき、問題やトラブルは本当に好転しています。
Wさんが体験中に寝落ちて終わる頃に目覚めたのは、まさにちゃんと体験してくださっていたからですね。特にソルフェジオ周波数のテーマの影響もあってか、活性とヒーリングが起こったのかも?しれません。
そして、夢心地にヒントが現れるのも、ちゃんと体験されていた証です。
夢の中で「好きな人から冷たくされる、私のある申し出を断れる」は、夢の中での特定の好きな人に姿を変えたWさん自身です。
症状や痛みに対して喜んだり、感謝するなんて?!とお思いでしたら、ふだんそれだけご自分が喜んだり、よかった!と感じる実体験・経験が不足しているようです。平時からある程度ちゃんと自分を満たしてあげる、満足、達成感、充実、鍛錬、冒険、愛情などを入れておくと、難事にはそれらが糧となり、症状や問題を肯定的に受け容れ、乗り越えていけるでしょう。
10年も経れば、スピリチュアルや精神的なエピソードの様相も調整が必要です。2020年は世界中がヒーリングの大海にいますが、今はとてもヒーリングと真逆な状態にいるように認識されているでしょう。何かの媒体により勃発するところから、目下、大きな意識レベルの癒しがスタートし、進行しています。少しこのプロセスは長いようです。