昔から「儲かる話を他人に教える奴はいない」という言葉がありますが、いつの時代も胡散臭い儲け話は世の中に流れているようです。ある業界における儲け話、といった流行は、その手口が明らかになるにつれ衰退しますが、しばらくすると目先を変えた儲け話が登場します。
ここでは、儲け=お金としますが、グレーゾーンを含めて詐欺まがいのもの、不当な金銭のやりとりが発生するシステム、ネットワークやマルチなどすでに確立した商法でしばしば起こることです。
そもそも霊的な世界(霊界、精神宇宙)において、お金に限定する儲けはセンスに欠けるのですが(笑)、物質世界におけるスピリチュアルにお金というカタチの利益を語る儲け話は、昨今少なくないようです。
確かに、お金をエネルギーでとらえると、潜在意識や心理によってお金の流れは左右されるものです。
疑わしいき、何か胡散臭い系の儲け話には、「儲」の漢字が「信者」と呼べるような契約があるのも特徴です。
「こういう契約を結んだら、こうなる」
「これを買えば、これをやれば、儲かる・・・」
という心理的な因果関係の暗示で契約が結ばれます。
そこに反応してしまう状況や心の隙間があると、信者として引っ張られてしまうようです。
儲け話の信者に限らず、依存的に信じるときの信者は、何かにお困りの状態であるのが特徴です。(本来の信者は広義です)
ときには、それほど困っていなくても、儲け話の勧誘を聞いているうちに、「そのとおりだ」と引きずられる隙を与えてしまうこともあるでしょう。
うまい儲け話は、合法なビジネス取引にもあります。○○商法や詐欺グループからすれば、それが彼らの列記としたビジネス名目です。
スピリチュアルや精神世界に興味のある方々のなかには、お金という利益でのカタチの部分が弱い人たちが少なくないようです。
それについて、むしろナチュラルに関心がないままであれば結構ですが、ひょんなことから、「もっとお金が欲しい」「(お金というカタチで)幸せや成功を手にしたい」と感化されたとき、妙なカモになっておられる方々がいらっしゃるようです。
それも・・・「何事もご本人にとっての経験」というの落としどころですが、世俗的には少々薄情に感じられます。気が付くきっかけやちょっとした助けで逃れる難があるのなら、魂の成長に足踏みをせずに済むでしょう。
年末のせいか、クライアントさんご自身首を傾げなから(半信半疑)、来年に向けて幸せや成功をめざす方法に翻弄されている方がいらっしゃいます。
儲け話が似合う人・似合わない人
生粋に収益をあげること、お金や財のカタチで増やすことが生きがいやミッションである人たちがいらっしゃいます。
この方たちは、地球・社会の経済という血液循環を担っており(エネルギー的解釈です)、大きなエネルギーを動かすパワーがあります。得意で好きでもあり、それによって自らさらに元気になります。
相応の専門知識、裏知識や情報、経験、人脈、センスがあります。
いかんせん、お金(数字)を動かすと、そこには大勢の人々や感情が巡りますから、それなりのストレスや負荷がかかります。そのあたりもうまく流せるような方々は、儲け話を楽しみ、勤しんでいます。
なかなかタフです。
あえて対比するとして、
一方、儲け話が似合わない人、らしくない人たちも、たくさんいらっしゃいます。
もしかすると、お金や財というカタチ以外で、とても儲けているかもしれませんが・・・
儲け話が似合わない、そぐわない人たちが○○商法まがいの儲け話に絡んでいるとき、幸いあなた自身ではなく、知人や身近な人がそうであるなら、ある種の違和感を感じるでしょう。ふだん知っているその人らしさが失せてしまっているかのように。
・不自然な言動、表情がある
・誰かのうまい話を自分の話しのようにする
・はぶりの良さそうなところを前面に出す、話す
・音信不通やそれほど親しくなかったのに、急に連絡してきた
・キャラ変している(その人のキャラクター、らしさが変わった)
万一、あなた自身が不本意に儲け話に絡んでしまったときは、なかなか難しいものですが、我に気付けるとよいものです。
儲け話に引っかかるとき
金、投資、成功、高い利益、(昭和の戦後など)卵、、、さまざまなものが儲けの対象になりますが、やはり本質は同じようです。
このブログを読んでくださっている方々は、現状は騙されている状態ではないと思いますが、胡散臭い話を聞きながらもうまく断りきれないセールスなどに遭遇したときは、なにかご参考になるかもしれません。
人として、物理的状況・マインドやメンタル・魂や精神状態の区分けにおいて、次のようなときは、儲け話が魅力的に感じ反応してしまうかもしれません。
〈身体的状況〉
・生活や仕事に問題がある
・物質的な欠乏感がある
・過去に不満や憤りを残している
・生活や生きるためにはお金が必要な状態
・負債を負っている
〈マインドやメンタル〉
・お金があれば夢が叶うという価値観が強い
・自分の頭で考えるところが鈍っている
・周りの人たち、世間ばかり気になる
・他人と自分を比較し、自信がもてない(*比較しているから自信が持てないのですが)
・能力や強みをうまく発揮できていない
・肝心なことを、何か/誰かのせいにしている
・情熱、本気を注ぐものがない
・秘密を持っている(隠し事)
〈魂や精神状態〉
・お金によって魂を元気づけようとしている
・人生の目的を見失っている
・自分の生まれ持った能力を持っているのに、発揮できていない
・カルマや因果関係のエピソードにはまっている
・内なる声(自分の本意、ホンネ、正直なところ、ハイヤーセルフetc)が聴こえていない
・魂が求めているものはプライスレス(金では買えない)であるのを放念している
言葉によって単純に言い切れるものではありませんが、自分を試されているという意味で、胡散臭い話し、儲け話に引っ張られそうなときは何かヒントになるかもしれません。
騙しの儲け話を見分けるために
物理的な領域(社会、コミュニティ、メディアなどがある次元)では、加害者と被害者がいます。
しかし、波動をあげた非物質領域(エネルギー、精神世界、○次元など)においては、対峙する加害者vs被害者という認識を越えています。つまり、そこで関わりがあるなら、双方に同調する接点がある、ということです。
もっとも、肉体的に傷をつけられ物質的に不当に奪われる物質領域と、肉体も物質もない概念の領域ですから、加害者vs被害者の分離はナンセンスなわけです。
こまかい分類は省くとして、物の領域と、非物の領域を適宜組み合わせることで、さまざまなことを大きく理解し、扱うことができますので、ざっくり構造を説明しました。
しばしば、「騙されないようにしようとする人ほど騙される」「騙す人は、かつて誰かに騙された経験がある人」というのは、まさに両方の領域を現した構図です。
あるいは、心や精神に欠乏感や劣等感があると、それを物質領域のモノで満たそうとする可能性が高い、などです。しかし、領域がズレているため、モノで満たし続けた先にようやく気づくという遠回りになりがちですが。
そんなたとえを踏まえた上で、、、
① 相手の話が本当か、騙されていないか?と相手や相手の話を精査するのではなく、自分自身がなぜ話に乗ろうとしているのか?を確認する。
これは、少々難易度が高いと感じる人もいるでしょう。
とくに「じゃぁ、自分はどうしたら良いの?」という考え方になると難しくなります。自分自身やまわりにごまかそうとしていること、多くは困る、苦しい、恥などという、人の心の弱いところを刺激しています。
そこで自分の決断を導きだすために、「もっと相手の話を話を聞かなければ」「儲け話についてもっと詳しく聞いたらわかるかもしれない」と、相手側を知ろうと努力しがちです。
しかし、それは相手の思う壺、というのが定説です。不要なセールスも、胡散臭い儲け話も、相手に関わるほど相手のペースに巻き込まれ、余計に自分の判断がわからなくなります。
こんな定説もやや広まり、最近では、ある一定以上は儲け話を押し付けてこない、という引きのルールも見え隠れしますね。
② 黒い顔、厚顔に注意
裏のある話、騙そうとする人のお顔を実際に見ることができれば、相手の顔色(肌の色、肌艶)や人相に、黒いエネルギーが出ていることが多いです。
これは、私見もありますが、男性は化粧をしない方がほとんどですから、顔の色がくすんだような、不自然な黒さを発しいることが多いようです。
これは日焼けや地黒とは異なります。
ときには、目の下が黒く隈どっていたり、へんな匂いを発しています(霊的な臭いなのか、悪しきストレスの体臭なのか?)。
その人自身が、何者かに影響を受けてそのような行為をしている場合も同じです。
女性の場合、ファンデーションを塗っているとわかりにくいのですが、肌色や肌艶に出るとは限りません。ただ、面の皮が分厚い、という意味での厚顔さを発しているようです。
表の表情が本心かわからない、あるいはいくかの感情や考えが主だった表情で覆われている(何かを計算しているが全面的に明るい笑顔、など)ことがあるようです。
人物観察がお好きな方は、実際に胡散臭い人物に対面したさい、②の見立ては面白いと感じるかもしれませんね。
不本意に儲け話にひっかかってしまったり、自分のやり方が間違っていたのか半信半疑のようなグレーなセミナー商法、親しい人や人間関係を巻き込んだネットワークなどは、後々、人生の自信を失うきっかけになります。
Sさん「自己投資だと思い、今年は授業料を払い、時間もすごい注いで頑張っています。これをやっていけば来年お金は入ってきますか?!」
と、もちまえの行動力と知識を注ぎ込んで、プロジェクトにいそしまれたようです。
Sさんには、おしきせのお金持ちや成功といったイメージよりも、もっともっと価値の高い専門能力と経験がありました。ただ、それらが年月を経て停滞したため、魅力的な成功法則に惹かれたようです。
Sさんの本来の価値が何であるのかがわかったとき、近い将来には、ご自分の能力を前面に発揮することで自然についてくる豊かな生活、お考えの持ち方に移行していきそうでした。
お金や物であれば法的なルールがありますが、換算されない労力、時間、熱意(愛情)などを注いだまま期待どおりの成果にならないものには注意したほうが良さそうです。
ただ、長い目で見れば、エネルギーの循環として・・・引っかかってしまった儲け話は、いわゆる高額な人生の授業料と考えられます。
なんらかの折り合いをつけて昇華し納得しないと、騙した相手に自信さえも奪われてしまいます。引っかかった自分のほうが悪かったんだ、面目ない、他人をも巻き込んでしまった、など自己否定に陥るばかりですから。