〇〇女子、という表現も少々ありきたりですが、
Sixtieth birthday Girls
と呼ぶのが似つかわしいのが還暦女子の方々。
還暦(アラ還)を良き節目に捉え、人生に向き合う強い意気込みある方々に、意外にもリスタートセラピーがフィットしているこの頃です。
年齢はたまたまかもしれませんが、
このあたりでもう仕事の定年としたい、
家や子育てのことから事実上引退したい、
本当にやりたい道を極めていきたい、
波乱ばかりの人生を終えて穏やかに暮らしたい、
住みたい環境に移動(移住)したい、
などの、決意がクリアです。
リスタートセラピーでは、その方の人生の起点や、若い頃の節目、転機などをさまざまに回想します。
辛いこともあれば、後悔と認定される出来事、一方ではかけがえのない糧や才能(性分)なども明らかになります。
人生全般に限らず、キャリア、人間関係、習慣、愛、豊かさなど、幾つものテーマをリスタートしますが、出てくる思い出や気づきはある程度絞られるものです。
受け入れながらも、
「やっぱりこうしておけば」
「若気の至りだった」
「本当に余計な苦労を背負い込んだ」
とおっしゃることがありつつ、それらが必ずしもネガティブな部分だけでないことは、ご本人が承知しているようです。
Sさん「子どもたちを育て上げたことはとても大変でした。難しい子どもたちだったし、頼れる人たちもいなくて・・・成人した今でも、何かと巻き込まれますし(苦笑)死んでくれーと何度も思いましたよ!(爆)」
しかし、一方では、
Sさん「子どもたちにいなかったら、人生は寂しかったと思うし、楽しいことがこんなになかったと思う。すごく大切な私の人生を生きさせてもらってます」
矛盾しているようで、これぞ全体(Wholeness)といった具合です。
子どもの頃から、時に途切れながらも続けてきた芸術活動について。
Nさん「ずっと一緒にあるもので、辛いとき、苦しいとき、守ってもらい救われたものです。。。でもずっと楽しいと思えなかった、わからなかったのですが。最近になってとても楽しいし、(芸術が)なかったら生きていけないと思います」
リスタート前から続いていることでも、関わりの意味や意義が気持ちよくバージョンアップしていくようです。
家庭も仕事も切り盛りしてきた方々は少なくありませんね。
Aさん「これからはゆっくりしたいです。自分の時間、やりたいこと・・・とにかく旅行したり出かけたい!」
実際にリスタート後のイメージ体験は軽やかで足取り元気にアウトドアを満喫されていました。
還暦を良い名目にされている方は多いですが、全くご自身の年齢は忘れており、
「急に今年になって気持ちを切り替えたく、これまでぐずぐずしていたことを止められた」というケースもありました。
それぞれの人生の感じ方、ご経験、さまざまです。
リスタートセラピーを始める前は、まるで過去やこれまでを一旦、線引きして、次のステージへ進むような心もちの方が多いようです。
こちらもそのアプローチですし(笑)
しかし、実際には、人生を本に例えるなら、今までは上巻でこれから中巻、下巻などのシリーズに向かう印象です。
すると、これまでのご経験、過去の思いなどは、次の本へ進めるには必須ですし、先に進んでみると、最初の上巻で経験したり考えたことが、後々まるで意味を変える可能性が高いのです。
リスタートセラピー直後には、なかなかそこまで纏まりませんが、追々、否定的な過去の思いや経験も、それがあってこその・・・とおさまりどころが気持ちよくなっていくと思われます。
セラピー後に、誘導メモをお送りしたところ、
Aさん「セラピーの後、◯◯バラ園に行きました。満開を過ぎ終わってしまった品種もありましたが、不思議なことに枯れた花びらを見たときの感じ方が違いました。それはそれで美しいし、蕾や開きかけのバラと一緒に眺められるのが嬉しく感じられました….そう思える年になったのも嬉しいかも…です(^^)」
とお返事の中に書かれていました。
同じ状況に対する感性、認識、理解、気づきなどなど、リスタートするともれなく変容するようです。
そもそも、魂年齢は身体年齢とは異なりますが….
にしても、男女とも「還暦」といえるお見かけでは、全くなくなりましたね!