「行動を変えたい」「習慣をやめたい!」と思っても、なかなかうまくいかないことはありますか?
不思議ですよね。自分のことなのに、決めたとおりにならない(笑)それが積み重なって「どうせ行動は変わらない」「新しい習慣を始めても三日坊主だろう」と、もはやそんな自分に納得しているかもしれませんね。
そもそもセラピーの中でもヒプノセラピー(催眠療法)の臨床系の施術は、自分の意志や顕在意識では思うようにならない習慣や行動を変えることにしばしば用いられます。以前はよく電車の中で「あがり、緊張、禁煙、子供の夜尿症、爪噛み・・・の改善」といった車内広告を見かけたものです。
人それぞれ、効果があるかどうかはケースバイケースですが、行動を変えさせる本質の部分や、行動に結びつく本人の事情が潜在意識の部分にあり、そこに目的を働きかけることで、改善が期待できるのです。表面から変えたい行動をどうにかしようと思っても、本質(行動のデータ元)にアクセスしないと、ほとんど難しいでしょう。本質から変えるので、変化というより「変容」のほうが正しい表現です。「変容」が起こると、その行動だけでなく、様々に関連することも影響を受けて自動的に調整し変化します。本人も自覚していない、ノーマークなものに「本質の変容」が起こり、自分でも驚くことがあるでしょう。
ご本人がいくら「禁煙したい」「行動を起こしたい!」「ちゃんと勉強する」と意志のレベルで宣言し、がんばっても、本質の部分でそれを望んでいなかったり(嘘をついているわけではないが)、行動を変えてしまったら他の物事とバランスが取れなくなると認識するなら、やはり変えません。さらに、自分にとって良いことだからやろうと思っても、人間は「変化を起こすこと」にストレスや抵抗を感じる性質があります。(もちろん、変化がないとストレスや抵抗を感じるタイプも多くいますが、このタイプはちょっと個性的に思われがちでしょう)
この潜在意識系のアプローチは、ヒプノセラピーだけでなく本質に作用する体験であれば、メンタルや精神世界のワークに限りません。自然の中で日頃ない体験をしたり、心の琴線に触れるような本を読んだり、何かに深い意識の部分で共感・共振したときに変容を促されるものです。変容を狙ってそれらに取り掛かるとどうも上手くゆかず、無意識のうちに〈なんとなくやってみた〉〈気がむいたから〉〈なんだか興味あるし〉〈偶然誘われたから〉といった、表の意識(顕在意識)が働いておらず力みのないときこそ、うまく変容が起こる傾向にあります。
通常の思考を行うゾーンでは、本当の意味で自分の頭を使って考えている人はごく稀です。自分では気づきようもない先入観、価値観、思い込み、他人の期待などに沿って、自分を変えようと思いを巡らせていたり、葛藤の中の思考を使っていることが多いのです。
潜在意識と変容のプチ解説が長くなりましたが(笑)先日のオーディオセラピー体験会(396Hz トラウマ・恐れを解放する)の事後アンケートでいただいたご質問にお答えしたいと思います。
Bさま「正直、確実に何かを体験したのは覚えています。でも、それが何だったかは何故か明確に覚えていません。でも不思議なことに、終了後は今まで腰が重くてなかなか取り組めなかったことに、自然に体が動いて取り掛かっていました。なぜ自然に取り掛かることができたのか知りたいです」
まずは、よかったですね!!
Bさんが自然に取り掛かることができた要因をいくつか挙げてみたいと思います。
・何かを体験したけれど、よく思い出せない・・・これは夜の睡眠のようなところまで深くはないけれど、記憶に留まるほど浅くはない意識のゾーンで体験されたのだと思います。ここは、自然に本人にとって必要なことを調整したり、短時間で安まったり、ストレスや頑張りをリリース(解放する)するところです。Bさんの本当に必要と思っていたことが始動できたのでしょう!
・396HZの周波数音と、それに沿ったテーマ「トラウマ・恐れを解放する」誘導ワークが、潜在的にBさんが行動に移せていなかった原因を解消したのかもしれません。恐れやトラウマを自覚していないことはよくあります。多くの人は、ある種の「恐れ」のために先延ばしにしたり、必要な一歩を踏み出せなくなるのです。恐れは実体がありませんが、いろいろな姿に変身して、恐れと違った姿で私たちの行動や態度などに登場します。
・これまで行動しなかったり、取り組めなかったときは、それがもどかしかったかもしれません。しかし、その件とほかのさまざまな事情、生活サイクル、エネルギーなどがリンクしていて、動きが取れなかった可能性があります。潜在意識に入ったときに、この誘導では、何度か数字を唱えていきました。そこで時間の概念や、過去の自分の様相を解放しています。それが物事の絡みをゆるめて、Bさんの場合は行動につながったのかもしれません。
ともあれ、潜在意識に直接働きかけやすい(そのときの自分の波長と合えば)ソルフェジオ周波数や誘導系セラピーに反応するものを感じられる方は、いろいろお試ししてみるとよいでしょう。
基本的には、ご自分の自由意志による体験です。いわゆる洗脳やマインドコントロールはされません。一般的な洗脳やマインドコントロールとは、むしろ顕在意識の部分において、エゴ(自我)やストレスの影響が働き、意図的な作為があるものに反応すると、コントロールされていきます。それは自分の自由意志が望んだというより、錯覚や誤作動です。しかし、錯覚や誤作動を起こした原因を、潜在意識は知っていることでしょう。
Bさん、ご参考までとなります。
体験会後のアンケートは無記名制のためどなたかはわかりませんが、今回のBさんの場合は「(そのことが取り組めたのは)タイミングが良かったから」と感じられます。そして、しばらく状況的に物事はタイミングよく運ぶようですから、「思い立ったときはすぐやってみたらいい」と感じますよ。ご質問いただきありがとうございました!