晩秋のロンドンは深々と冷えてきました。
先週から、ロンドンのサウス・ケンジントン(South Kensington)に150年近く在ずる The College of Psychic Studies(サイキック・スタディーズ大学※)に来ています。※Google翻訳
ここで【サイキック・ミディアムシップ】という、スペシャルなイベントがありました。
コロナ禍前は、年に度々リアルなレクチャー・イベントがあり、クリスマスや行事には頻繁に集まっていたそうです。現地のカレッジにとって、「4年ぶりのスペシャルな開催」の喜びに満ちていました。
土地勘スピリッツがあやしいため、前日調査。
カレッジは、ロンドンのケンジントンパーク・ハイドパークに近く、世界屈指の展示を誇る自然史博物館の屋根もみえます。ビクトリアン建築の素敵なエリアです。
1884設立で、英国において元祖スピリチュアルを形成した老舗です。
1926-1930には、シャーロック・ホームズの作家でおなじみの、サー・コナン・ドイルさんがPresident(学長、会長)をつとめておられました。
開催会場のレクチャーの様子は、撮影・録画等はNGでしたが、およそ、100人くらいが会場でリアル(In-Person イン・パーソン)に参加し、50人余りがオンライン参加でした。
〈メディアムシップ〉とは、日本語では〈霊媒〉になります。
文化や宗教的な背景は、イギリス特有のものがあるでしょうが、やはり、他界したご先祖様、特に近しかった肉親の降霊を行い、霊とのコミュニケーションを営むものです。
日本でも、守護霊様の言葉(メッセージ)を聞いたり、あちらの様子や思いを知りたがったり、自分へのメッセージや思い残しを求めるスタイルの交信がイメージされると思います。
たとえば、青森地方のイタコさん、沖縄のユタさんなど民族的に受け継がれるものから、近年のニューエイジやスピリチュアル以降のチャネラー、サイキック、ミディアム、などで知られています。
特に降霊に興味のない方でも、イギリスといえば「降霊」「霊と話をする」ようなイギリスを舞台とする映画などをご覧になったことがあるかもしれません。
イベントのレクチャーによれば・・・
サイキックでミディアムな人、サイキックでミディアムではない人、など、気質や体質の違いがあるということです。
みなさまのなかには、職業的にサイキックやヒーラーでなくても、感じるタイプの方、ふだんは鈍いほうだが霊的なものに勝手に反応するタイプの方がいらっしゃるかと思います。
「エネルギーのマネジメント(管理)と境界」「トランス・ミディアムシップ」「著名なミディアムの歴史」「直感能力を強化する方法」「色を用いるミディアム」「スピリッツとのコミュニケーション」など、お勉強のテーマはふつうに興味深いものでした。
リーディングのような客観的に伝える「マインド・ミディアムシップ」と、身体に入ってきて(降霊)口調や表情がすっかり変わってしまう「トランス・ミディアムシップ」の違いは、物理的にもパワーが異なります。後者は物質を動かし作用するほどの威力があります。
この違いは、そのサイキック・ミディアムの備えている資質やミッションによるもので、訓練云々でもないと感じます。
「身体を使うから、結構、大変なのよ」と、トランス系のティーチャーはおっしゃっていました。
少々、ショー的な印象を受けるかもしれませんが。
イベント中には、イギリス特有のデモンストレーションがあり、会場の中からピックアップした人と繋がっているスピリッツについて描写し「◯◯さんは、あなたにこんなことを伝えていますよ」というステージがありました。
具体的な内容は、生前の姿、特徴や個性、本人との関係、今のあなたに対する思いなどです。
今回、役者や俳優をしたり、教会関係、歌を歌っていた、などのパフォーマンスの経験が(今回の人生において)あるティーチャーもいらっしゃいました。
それだけ、ご自分自身の意識の感覚がミディアムの働きと連携しやすいのかもしれません。
超共感能力と、それを伝える経験を備えていて、また聴衆のエネルギーをむやみに重たくさせない、という具合です。
(ただ、ひとつのレクチャーだけは、ほぼ全員ノックアウトされていました! 苦笑)
このようなイベント会場にいると、みなさんの感覚や感情の伝播速度は、秒速に早いものです。
物理的には初対面でも、英語では Like-minded people(同じような考えを持つ人たち、グループ)を体現しているため、とても気楽で安心できる空間です。
それは、ふだん仲良しな友人や、趣味や共通の活動で「わかる」関係、家族などとは、ニュアンスが異なります。
そのかわり、少々相手とタイプやタイミングが違うことを察するのも、それを相手が察したことも、秒でわかるのものです。今回、それは、殆どありませんが。
数年から、20年くらい、「カレッジに通っているよ」とおっしゃる参加者ばかりでした。気さくに、ビクトリア時代の建物内の案内や、展示物の紹介は、そこで親しくなった方々が説明してくれました。
今回は、サイキックやヒーリングというより、あえて、ミディアムシップにフォーカスしたイベントでしたが、ミディアムの勉強をしていたり、サイキック関係を仕事にしている方々ばかりでした。
毎日、夕方4時~5時は〈アフタヌーンティータイム〉おぉ・・・
ふつうに、英国風のもてなし形式ということでした。よく観光ガイドなどでみる、有名カフェやホテルのアフタヌーン・ティーとは、中身も味わいも、次元が異なりました。
そして、時間内に残ったものを、カレッジのスタッフさんが小袋に分け、各日ともお土産バックを持たせてくださいました。お優しすぎます(笑)
ヘレン・ダンカンさん。
イギリスではふつうに知られているようですが、英国で最後のウィッチ・ハント(魔女狩り)となってしまったという、高い能力者として評価され人気のあった、超サイキック・ミディアム。
当時は、戦況や権威的なものを触れてしまったのでしょう。壮絶な生涯としても有名ですが、視てはいけないものを言い当てて公開したことが直接的な起因のようです。
人間社会が普遍的に備えている、不満や高圧的なエネルギーを集めすぎてしまうと、スピリッツも贖えない力に潰されてしまうものです。
これは、ザ・スピリチュアルに限らない、人為的な構造かもしれません。
もち上げて、落とす、というのは、集合意識的な常套手段の流れと申しましょうか。
当時の研究を発表したレクチャーは見事でした。
ロンドンの街中でも、ニュース等でご存知のとおり、マスク姿などのコロナ的な要素は皆無ですが、乗り超えた現在でも、当時は大変だった、(降霊のときに)「母親の最期はコロナで。。」というエピソードは耳します。
(テムズ川沿に、コロナ禍でなくなった大勢の方々のメモリアルがあります)
英国人に限りませんが、
なぜ、人は亡くなった人と繋がろうとするのか、守護されているか知りたいのか?という普遍的な真理は、興味深いものです。
たとえば宗教や、思い出を型どるようなもの。
ミディアムシップに関しては、いずこにおいても、霊は本物なのか?イカサマやインチキなのか?科学的な根拠がない、などの論争が常に続いているものです。
どっぷりスピリチュアルな次元にいる方は、その論争は気にならないとは思いますが、思考や論理的なエネルギーの場と関わると証明が難しいと感じるでしょう。
とかく、霊的な存在を求める方々は、自分自身と深く繋がることを必要としている状況が多いように感じます。人生の転機でも、霊的なものに関心が深まります。
問題や苦境をどうやっても乗り換えられないときの救いとして、ふっと霊的・魂的な次元が拓きやすいでしょう。
そのような心理や波動のときに、関わりが起こる霊的次元は在ります。
いつも、空間・物理的には、ココに在るニュアンスなのですが。
しかし、それが、今のところ、物理的な世界を席巻している「常にある物は存在する」「とあるときは在るが、とあるときは無いというものは物として存在しない」という定義のところでは、そもそも概念が違う土俵なので、証明すること自体が奇妙とも思われます。
物理的な次元には特有の役割や機能があり、ほかのあまたの次元も然り。
あえて、超単純に、物と非物質を想像するなら、ふだんは分離したドレッシングのような状態で、たまに攪拌が起こり・・・というイメージです。
うまく混ざったドレッシングの人生が美味いのかな、と想像しています。
時代が変われば、AIとスピリッツも融合していくかもしれませんね。
個人的には、ちょうどよいタイミングで、ロンドンに来させてもらってよかったと思います。
表向きは「カレッジのレクチャーのためにロンドンに行く」なのですが、実質は、ロンドンに来させてもらうために「カレッジのレクチャーに参加した」ようです。霊的なお招きを認識しております。
30年近く(肉体的に亡くなってから)霊的にサポートしてくれている、私の祖母は、むかし子供時代に家族と住んでいた、ロンドンの家と風景の写真から布絵を描いて遺してくれています。
カレッジにいる間、祖母は何やらうろうろしていたかもしれません 笑
今のカレッジの学長さんやスタッフさんは、本質的にもっと世界に知ってほしいということで、リンクやインスタのフォローOKとのことでした。
The College of Psychic Studies(サイキック・スタディーズ大学)
もし、ロンドン近くにお住まいの方や、現地に行く機会があれば、事前に調べてからOpenDayなどに訪れてみると興味深いと思います。
今年から、In-person(対面)とオンラインのレクチャーを混ぜて開催されているようです。
英語ですが、オンラインは各国から参加していることが多いので、方言、なまり、カタコトでも、英語の多様性が普及していますので、参加しやすいかもしれませんね。
以上、現地レポ的でまとまりませんが、お愉しみいただければ幸いです!
The College of Psychic Studies(サイキック・スタディーズ大学)