試行錯誤をしているが思うとおり動けない行き詰まり。
個人、組織、国家レベルで起こり得ます。
半生を振り返ると、いつ、どのようなとき、行き詰まりを感じたでしょうか?
現在進行中?という方もいらっしゃるでしょうか?
長いスパンでみれば、それも一過性のプロセスです。
しかし、渦中にいると、行き詰まりがいつまで続くものかわからないだけに、地味に辛いものです。
今回は行き詰まりについて、簡単にご紹介し、もしあなたが行き詰まり状態であるなら、ひと押ししプッシュしてみたいと思います(^^)
行き詰まりを自覚している人
その多くは、本当の行き詰まりではないようです。
先ほど書かせていただいとおり、「長いスパンでみれば、それも一過性のプロセス」です。
この長さは、周囲や前例などと比較しては、しんどさが増します。
多くの問題は、ご本人や主体が自覚しているほど、プロセスや発酵/熟成期間の最中です。
とかく、行き詰まりのようなしんどいところは、早く飛ばしていきたいでしょうが、そう考えてしまうこと自体が、私たちがどこかで会得した一般の価値観に過ぎないのかもしれません。
状況の違いはありますが、とかく研究者、哲学者、芸術家などの取り組みは、ある成果までの道のりを信じる思いが強いほど、行き詰まりへのメンタルが強い傾向にあります。
自覚なき行き詰まりな人
主に、2タイプが挙げられます。
① 行き詰まりに慣れてしまったことよる、マンネリ化、惰性化にあるタイプ
規則的に物事が運んでいるルーティンのときは、全体的な活力や流れを良くする作用があります。
マンネリや惰性による行き詰まりは、どんよりとした空気や重たさを伴う傾向にあります。
個人ベースのマンネリ化した行き詰まりの場合、実は退屈さやつまらなさ、さらに義務感や諦めを感じているようです。
この時期は結構長引くことがあり、しばしば気づくきっかけがあるものの、脱するほど切羽詰まらないため、明日へと持ち越されがちです。
② 行き詰まりにより、常に忙しい。
傍目には、行き詰まりに思われず、充実しているような印象を与えるかもしれません。
行き詰まり系の繁忙は、何かおかしいと気づいていても、ラットやハムスターの比喩のように、自発的に止めることが難しいものです。
仕事や組織でのチームプレイに多いかもしれません。
はたまた、個人の楽しみでやっているはずのこと、スキルアップのためにやっているはずが、成果が薄く、いつの間にか、本当の楽しさややりがいが失せている場合もあります。
自分や組織が課した課題をこなすことに常に忙しく、思うようなものになっていない、という行き詰まりです。
行き詰まりそのものは、別にわるいことや、避けるべきことではないと感じます。
それにどう向き合うのか、落ち着いて、対等であるなら、敬遠することではなさそうです。
行き詰まりに付き合うのか、行き詰まりから抜けたり、上昇するスベを見つけるのか、等いずれの進展があるでしょう。
最近、ご紹介の増えている、神聖幾何学由来のアクティベーションの中にも、実は「行き詰まり」に働きかけるアクティベーションがあります!
「意外!こんなところが行き詰まりであったか!」と、日頃思っていたような行き詰まりの想定とは違うところに発見し、潜伏した行き詰まりが動きはじめます。
概ね、「気がづいたら、何をやるにも億劫さがなくなった」というクライアントさんや(講座の)受講生さんがいらっしゃいます。
また、「行き詰まってはいけない」「活発に充実しているほうが良いのだ」という、漠然とした世間の見立てから自由になることで、他者や周りからの期待に無理に応えようとしなくなるようです。
それが、本来の自分らしさにおける「行き詰まり」をなくしていきます。
自覚していないような「行き詰まり」は、じんわりとした苦しさを与えているものです。
行き詰まりを解消する 瞑想ワーク
※ 誰かに音読してもらうか、ボイスメモに録音して行うと意外に深く入ります。
※ 集中できる静かな環境なら、
誘導を目視しながら → 体験 → 次を読む → 体験 の流れも可能。
① お部屋の中心あたりに立ち、目を閉じます。
そのまましばらく深呼吸をして、体の中心に意識を置きます。
② 目を閉じたまま、一歩、前、左、右、後ろと、足を動かしてみます。
このとき、どこかに「行き詰まる」を感じる方向はあるでしょうか?直感的に見つけます。
わからない、無いと思うなら、OK! 目をあけて戻りましょう。
③ 「行き詰まり」を見つけた方向があれば、一歩進んだところで「行き詰まり」と丁寧に対峙してみましょう。
イメージタイプなら、大きさや形状、色などが視えるでしょう。
感覚タイプなら、感触や重さ、匂いなど感じるかもしれません。
④ さて、「行き詰まり」の正体はなんでしょう?
すでに発見したあなたは潜在的にわかっています。
でも、冷静に対峙すべき「行き詰まり」にテレパシーで対話をし、「正体」や「どんな行き詰まりの働きをしているのか?」など、聴取しましょう。
⑤ 「行き詰まり」からの主張や、要望があれば、それに応えてみましょう。
⑥ 「行き詰まり」と対話が進まず、変化がないときは、ご自分のハート(胸の中心)を優しく手の平でトントンと叩き「どうする?」と尋ねてみましょう。
⑦ あなたのなかに、瞬時に、または、ふっと、応えが浮かぶでしょう。
すぐに出てこないときは、後々、なにかしらの動きがあるものです。
⑧ 「行き詰まり」との内観セッションを終えます。
体験したり、感じたことは、忘れてもOKです。そのくらいが、むしろ行き詰まりを追い風にできるでしょうか。
Aさんに、個人セッション中、実際にやっていただきました。
前方に黒い岩盤石の「行き詰まり」があり・・・・最後は、Aさんが「行き詰まり」に背を向ける、という応えを得て、スッキリとされたようでした。
Aさんにとっての「行き詰まり」とは、
Aさん「いつも過去にあったことを考えながら生きてきたんだと思います。前にあったことを参考にして、次を決めるところがあるんです。怖いのかもしれませんね」
とのこと。
「行き詰まりを解消する」というタイトルですが、実のところ、落ち着いて丁寧に「行き詰まり」に対峙することが、結果的に「行き詰まり」に思えていたものを進展させる、ということです。
仕事や組織では難しいかもしれませんが、個人的なものであれば、瞑想などの心得のある方ならわりと簡単にできそうです。
ある程度深めの人生の「行き詰まり」に入ると、行き詰まりの要素を解消しようと躍起になり、敵視するほど、離れません(笑)
それは、「行き詰まり」に見せかけた大切な何かだからでしょうね。
ダジャレではありませんが、「行き詰まる」と息が詰まってきます!自然にため息をつくのは、そのためかもしれません。
呼吸循環をよくするような運動や、気分転換からはいるのもオススメです