「最近、全然ドラマを見ないよ」
「映画とか見る時間ないし」
「ネットのドラマはハマって見ちゃうかな」
みなさまは、ドラマ、ご覧になります?
心理学や精神世界には、各々の人生のエピソードとして「ドラマ」を使います。トラウマや衝撃的な経験が、人生の強烈なドラマとなるケースは多々あります。
年中、過去のお気に入りのドラマを見返したり、思い出したくないドラマをふっとしたときに追想して困っておられるクライアントさんも珍しくありません。
ドラマとは、ギリシャ語にルーツがあり、「演劇・芝居」の意味です。
シェークスピアの「この世は舞台、人は皆、役者」(当時は映像ドラマはなかったのでしょう)は、人生のドラマを裏付ける名言中の名言です。ll the world’s a stage, -And all the men and women merely players.
人それぞれのドラマがあり、共演者たちや、印象的な相手側からのストーリー展開や役どころも、見立ては異なります。
人生のドラマでは、誰でも、自分が主人公です。
「いや、自分はいつも引き立て役なんだよ」と、周囲の人間関係を観察していても、そう観察しているのは主人公の目ですね。
そして、脚本や演出も自分です。
メインの観客(あるいはドラマの本なら読者)も自分自身です。
今は、映像はネットが主流ですが、DVDやビデオが主流だった懐かしい〜時代には、それらの整理をしないと溜まってしまったことはご記憶でしょうか。
録画しておいたドラマや映画が溜まってしまって週末や長期休みに観た、という経験も想像できるでしょうか。
そう、ドラマは溜まります。
人生の場合は、いわゆる記憶として、ドラマの内容だけでなく、ドラマを観た時の感想、印象、感情、影響力も、ご自身の脳内や身体、マインド、意識、行動に残ります。
溜まっていて窮屈な状態に気づいていないと、ご自身の人生のドラマにも収集がつかなくなっていきます。
人からビデオを借りてみる、レンタルして見るという時代があったように、他人の人生のドラマを借りっぱなしで返却し忘れているかもしれません。
これは、家族、親しい人、気が合う人などの間に、ドラマ的な共感や意識交流が起こりやすいという意味です。
「人生のドラマの整理や片付けをしよう」などと思いつくのは、かなりマニアックかもしれません。
しかし、雑多なドラマのせいで、今日見る世界(実生活)が不鮮明になり、先を楽しく見通すビジョンに衰えが出てしまうことはよくあります。
時には、昔の人生ドラマが素敵すぎて、将来を踏みとどまってしまうことさえあるでしょう。
「人生のドラマを整理する」ことになっているのかも?と、改めて気がついたのは、並行宇宙(パラレルライフ)のセッションを通してです。実質的にそのような目的に適っていると合点がゆきました。
Nさんは、皮膚に疾患を起こしやすく、ご自分の体調だけでなく、心のストレスや、無意識下の反応(エネルギーや氣の影響)により、不本意に症状が現れてしまうそうです。
ヒーリングやセラピーにも経験が多く、その理由や、過去のエピソード、疾患が出たときの数々のドラマも明らかだそうです。
もちろん、過去世や、家族関係などの因果関係も、これまでのセラピーなどで気づかれたとのこと。
Nさん「パラレルライフでの能力や経験を、今の人生に書き換えたり、有効的に活用できるならチャレンジしてみたいです。もう症状についても受け入れていますし、無理に改善しようとは思っていないので」
とのこと。症状を通して昇華されたことが多いご様子でした。
実際に病気や症状が、何かの役に立つような、他の側面とバランスをとっていることは多い・・・というのが、エネルギー的な(または東洋・代替医療的な)或る見解です。
そして、症状を表しているところから、癒しのプロセスが起こっています。
Nさんのパラレルライフの一つに、その人生観の中で「人と関わることが怖い、距離を起きたい」というドラマが出てきました。そう思わせるエピソードがありました。
人との関わりをさらに掘り下げると、「恐れ」というエッセンスになりました。その具現化のパワーが強く、そこに波長を合わせて皮膚の症状として顕在化した模様です。
このセラピーのプロセスも、ある意味、或るドラマです。
しかし、これは「今」のNさんの人生にプラスに活用できそうです。
そこで、恐れや、このプログラムを作っているドラマを整理しました。削除したり、変更したり、波動を変えたり・・・・
実際に今後のNさんに、どのような作用が現れるのかは、日の経過は要しますが、
Nさん「恐れのドラマのようなものを、かなり整理した感覚です。セピア色やグレーになって古びた匂いがしそうなものもあったように感じました」
恐れは実態がなく、主観的で感覚的です。そのため、主観的で感覚的に対処するのが妥当なようですね。
それにしても、恐れはいろいろなものに化け、周りにも伝染力があるので、厄介ですね!
スカイプでのカウンセリングで、育ての親に当たるという伯母様について、気にかけていらしたSさん。
Sさん「一応、今は元気ですが、もう年齢が年齢で・・・。一人で暮らしているので、先々は家に来てもらうとか、面倒を見ていかないと考えています」
伯母様に対する思いやり、気遣いと共に、伯母様自身が経験され、話として聞いてるたくさんのドラマが出てきました。
Sさんは、かなり無意識に、伯母様のドラマを一緒に見ており、実際の伯母様自身より、将来のことを案じてしまっていたようです。
ドラマの構造をお伝えすると、
Sさん「自分勝手に伯母のことを心配しすぎていたかもしれないですね!」
と、ドラマの世界から抜けることができたようです。
テレビ、映画、小説などのドラマと同様に、他人のドラマを聞いたり、今はネットの映像や画像による他人のドラマのワンシーンを見た時にも、リフレッシュをした方がよさそうですね!
ちなみに、ご自身のドラマが混雑していると、他者や創造のドラマにもハマりやすくなります。
まずは、ご自身の日常、少し過去のドラマ、ずっと引きずっておられる?ドラマを整理していくことをおすすめしたいと思います。