(−)×(−)=(+) マイナスにマイナスを掛けるとプラスになる。
算数でこの公式を習ったときは不思議に思った記憶があります。数学的な考え方が得意な方は、その理由を納得できると思いますが、そうではない場合(私自身含む)、今では「否定の否定は肯定」(NOに対してNOと言えばYESだ!)と理解しています(笑)
(+)×(−)=(−)は、「肯定を否定したから、否定」(YESに対してNOと返せば、NO)
納得しやすい数学的な説明も、もちろんあると思います。
さて、心理的には、(−)×(−)=の公式は面白く使えます。概ね、(+)肯定的な応えが出ます。マイナス要因が倍増して、思わぬ豊かな発想や心理的な解釈などになるのです。物事の捉え方として、面白い着眼点になります。数学という自然科学の為せる技かもしれません。
先週末のワークショップ「内なる恐れを解放する」の中で、この算数公式を用いたワークを行いました。自分にとって「恐れやネガティブに感じる出来事・感情A」と「恐れやネガティブに感じる出来事・感情B」を掛け合わせます。すると、出てきた回答(反応)は、ご自分にとって肯定的な、合点がゆくものになります。当初のA、Bに対する感情や認識からは、もうすっかり自由になっているはずです。
算数の四則演算の規則は、ヒプノ的なコーチングや、内観意識の整理に使えます!
この意識レベルでの算数公式は、軽いトランス状態やリラックスしてイメージが浮かびやすいモードで行います。すぐ使えるものとしては、ご自分の両手です。左手にA、右手にB(逆でもOKですが、内容によって左右を決める場合もあります)・・・そして、ピコ太郎のPPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)のように(笑)両手を合わせます。すると、面白い、奇妙な、たまには笑えるような反応が、心にふっと浮かびます。わかる、といった感覚が近いでしょう。
Wさんは、ワークショップの中で、「苦手な人物・困った人」をお二人チョイスしたそうです。
Wさん「掛け合わせてみたら〈それはあなただよ〉と、自分自身であることを突っ込まれました。えぇ、と思う反面、お笑いのボケ・ツッコミのような衝撃。笑っていいのかな(笑)と思います。私は過剰反応するところがあるかもしれず、この2人に対して勝手に反応してたのかも?しれないですね」
と、感想に書いてくださいました。
両手ではなく、お部屋や定位置のスペースを使うやり方もあります。目下、オンラインでのワークショップですから、それぞれの場所でワークを体験するには、両手が一番やりやすいですね。
トラウマ、恐れなどは、厳密な実態があるわけではなく、想念が見事に作り上げている事実です。それが事実であると信じている間は、真実のごとく事実です。真実は事実の集まりであり、唯一の真実はこの世にないものです。(−)×(−)=(+)も、ひとつの数学的な事実です。
なお、このようなワークでやるときは、厳密にはプラスやマイナスと定義付けできない出来事、感情、人物がテーマでしょうから、気に障る、気になる、落ち着かない、など不本意なテーマでやってよいでしょう。このような内観遊びをやっておくと、日々の生活や世の中での事態や事件に対しても、臨機応変に捉えて、立ち振る舞うことができていくでしょう。内観意識、ストレッチのごとくエクササイズしましょう!
追伸:ピコ太郎さんのPPAPのように、衝撃的にぶつけず、むしろゆっくり合わせる感じです。でも、慣れてきたらノリ的にPPAPでやっても、仰天な境地が現れるかもしれません(笑)
4月25日(土)14:00 「マイナスな状況からのハッピー回復」
4月26日(日)10:00 「内なる恐れを解放する」