マルチバース[multiverse]は多元宇宙と訳されます。
理論物理学の説として、複数の宇宙の存在を仮定しています。
ひとつだけではなく、複数の宇宙の集合を論じています。宇宙は複数あるかもしれない、というわけです。
天空の宇宙はもとより、創造の世界でもしばしば表現されます。
近年では「スパイダーバース」の映画を例に挙げたことがあります。
数えきれないほどのスパイダーマンたちが、それぞれ異なる属性で登場しているシーンが印象的です。当時の予告上映や、映画紹介CMや、ポスターなどで見かけた方もいらっしゃるのでは?
天空の宇宙と同様、内観の精神宇宙においても「マルチバースはある」という理論を聞いたことがあると思います。
私たちのいる世界(バース)とは別に、ほかの世界が複数、しかも無数に並行して存在しているという考えです。
「スパイダーバース」の映画のなかでも取り上げられるマルチバースのルール(掟)は、それぞれのバースを往来してはならず、その世界にそのキャラクターは留まって存在します。
しかし、ひょんなアクシデントから次元の解放が起こり、マルチにバースが存在することに気がついてしまい、収集がつかなくなる・・・・というところで、映画は続編に繋がります。
昨今のハリウッド戦略なのか、数年後のシリーズに乞うご期待、という展開が多いですね。
話が飛びましたが・・・
私たち、ひとりひとりは、個の人生の主人公であるとします。
すると、ご自身のマルチバースという概念は理論上存在します。
しかも、その理論は実生活に展開することが起こり得るようです。
映像や漫画のように、ご自身の過去の存在や未来の存在という、時空上の多次元宇宙の存在が作用を及ぼしたり、時間以外の多次元の構造に存在するご自身と絡むようなことがあるかもしれません。
しかも、多元の世界では、あなたは、あなたと少し異なる姿をしているかもしれません。
先のスパイダーバースでも、一般に知られているスパイダーマンの容姿や性格などは、それぞれの次元で異なっています。
近年、多次元の意識に働きかけるようなセッション、エネルギーワークなどを行なってみると、ときどきクライアントさんのなかで、「それはご自身の多次元の存在と交流したのでは?」と思しきエピソードを伺うようになりました。
おそらく?人体が活動する次元からは、想像、仮説、こじつけ、よくわからない、といった理解になりそうです。
万人が類似体験をしたり、根拠を証明すべき領域ではない次元において、感覚的な確信めいた体験や体感があるようです。
Aさんは、酷い事故に巻き込まれた場所に、恐怖心を抱いていたそうです。
場所のせいではない、と頭ではわかっていても、その場所に行ったらトラウマのように当時の出来事が浮かんで離れないでしょう。
Aさん「地名を聞くだけでも気分がわるくなるので、もう一生行かないぐらいに決めていました。それが、先日、よいお付き合いをしている人と一緒に行くことになって・・・すると、その場所にいて、とても気分が良く、嬉しくて・・・当時の怖い思いをした自分に、もう大丈夫だと教えてあげたいほどでした」
なるほど、このように、場所や過去の出来事に濃くつながっている信念を、ひょいと、何か(誰か)の助けを借りながら移行できるのは、意識における多次元体験の特徴です。
他人の話として聞いたら、「それはよかったね」程度の感想かもしれませんが、当事者からするとまるで世界が変わるほどの開放感に違いありません。
同じ波長の次元にいるなかで何とかしようと思っても、難しいでしょう。
ひとつの“現実”という次元に留まってしまうと、トラウマや辛い体験とともに生きるしかないような価値観になります。
ときには、それらを忘れたい、手放したいと願いながらも、それがアイデンティティとなって、手放すことがこわくなる、という固執に変わったりもします。
そして、トラウマや辛い体験が、逆に生き抜く糧としての役割になることもあるでしょう。
先のAさんのケースは、お付き合いの方との愛情によって波動があがったこともあるでしょう。
ただ、Aさんご自身がほかの次元世界にゆくことを拒んだなら、過去の事故とともに生きる次元に留まっていたままかもしれません。
意識世界の秩序が起因するのか?むやみに、意識はマルチに飛んではいかないものです。
ただ、ふだんの生活のなかで、「日々の日常が絶対的に唯一の経験ではない」可能性はとても高いように感じます。
日常のなかで気づきにくいかもしれませんが、以下、あなたの日常でマルチバースが起こっていることを示唆する例を紹介してみます。
◉ ある場所を再訪したとき、過去にそこを訪れた自分のイメージが視えたり、感情を鮮明に思い出す。
◉ 失敗や後悔した出来事が、ふっとしたとき、それらが功を奏した、非常に有益なことだったと理解するとき。
◉ 未来の自己や、確信を得ている自己が、励ましたり勇気づけてくれる…とわかる。
◉ 自分の思い描いたビジョンのとおりに、次々と物事が進む。
今年のイヤーリーディングのなかで、後半のアクティベーションに「マルチバース・ブループリント」というコードを流していきました。
比較的早く、何かの切り替えが起こることもあれば、一年のなかでいくつかのフェーズにおいて、次元の営みを経るかもしれません。
マルチバースや、いくつかの次元と繋がり始めると、時間や行動面でいそがしくなるようです。
それらは充実感や満足に繋がるもので、その間は、潜在的な能力や可能性が開花したり、納得する努力をしながら成長する傾向にあります。
また、何か新情報があればシェアさせていただこうと思います。
意識レベルの何某のご参考になりましたら幸いです、