近年は、ノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホンがありますが、特に音楽を耳で聴いていないような日常でも、様々なノイズを消したいと感じる人が少なからずいらっしゃるようです。
ノイズは、音そのものの音量や好みを問わず、自分にとって煩い(うるさい)と感じる類です。煩いと感じるのは耳だけに限りません。目から入ってくるもの、感覚的なもの、外部から一方的にうるさい!と感じさせられるものなど多岐に渡ります。
ときにはお節介な人の言葉もあるでしょう。
ただ、ノイズというだけあって、概ね「音」「声」「言葉」などに括られます。
工事現場、高速道路、都市の駅前などに、騒音を計測するメーターがあります。
dB(デジベル)で騒音レベルを表します。
さて、ここで、今、あなたはどのぐらいのノイズを聞いていますか?ノイズをキャッチしていますか?
感覚的でよいので、今いらっしゃる物理的な環境からくるノイズか、心の内側で感じ取るノイズか、いずれでもアリです。
ちなみに、dB(デイベル)は数が大きいほど、騒音レベルが上がります。
(指標として「騒音の大きさのめやす」(深谷市様のリンクより)を参考にさせていただきました)
0dB:無音。音が知覚できない
40dB :図書館。閑静な住宅地
60dB:日常会話程度。デパートの店内
70dB:直近で聞く蝉の鳴声。大きな声。
80dB:直近で聞く救急車のサイレン
100dB:電車の高架下。会話が聞こえない
120dB :飛行機のエンジンの近く
dBは、物理的な空気の振動による音、騒音に対するレベルですが、ここではあなたの感じる煩さです。
ときには、幻聴という物理的な音声と感覚的な認識音声の境が曖昧になるケースもあります(実は結構多い!)。
意外にノイズに該当するものとして、
・自分の中で文句や不満を感じている。
・雑念。
・迷いや葛藤。
・今日、誰かにいわれたこと、または常々言われ続けているようなこと。
・他人の心のうちや、メッセージなどを自分の中でリフレインしている。
・価値観、観念。
・SNSによる音声、文字情報、メディア情報
・一日のほとんどを喧騒や人の話が聞こえるところで過ごしている状況。
自分のおかれているノイズレベル、理想的なノイズレベルなどを、ゲーム感覚で数字を思い浮かべてみましょう。
あるいは、「なんとなくいつもうるさい」「気に障っている」などの印象でもよいでしょう。まずは、ご自分のなかで感じるノイズと静けさに意識を向けてみましょう。
下半期リーディングのなかで、Iさんは第7チャクラは、ほぼ24時間開放されており、ハイヤーセルフ(高次の意識)からご自分のマインドや行動にむけて、まるで通信放送ようにメッセージや状況が伝えられていました。
しかし、Iさん自身は、そんな気もするような、しないような・・・
特に通常意識にあるマインドのほうは、ハイヤーセルフからの声は聞きながしのラジオの音を拾うような感覚で受け止めているようです。別の何かをしながら、片耳で話しを聞いているような印象です。
Iさん「いつも家に帰ると、なにか音が鳴っていないとだめで、音楽やテレビなどをつけっぱなしにしちゃうんです。何かを見はじめると、ネットなども、次から次に見ていて・・・そうしないと、むしろ落ち付けないんです」
自ら、煩い状況を作ってしまっているご様子。そのような習慣になってしまったのかもしれません。
周りにノイズがあることで、内側のノイズと同調し、一見安心するような構造を作っている可能性があります。
実際に、今は通信網が快適に繋がっていますので、意識しないと、たいして自分には必要ではないノイズが聞こえてきます。それらに聞き慣れてしまうと、むしろ聞こえないのが不自然に感じられてきます。
Iさん「そもそもセッションを受けようと思ったのは、特に悩みや問題はなく順調なんですが、こんな感じでだらっとしてしまっていいのかな、と思いまして」
というお話ですから、やはり、ご自分の感度が鈍くなっていると無意識には気づいていたのかもしれません。
ちなみに、ノイズや音量の大きい音などの影響は人それぞれです。
物理的に無音になると、余計に耳鳴りが聞こえたり、些細な物音が気になって仕方ない人もいます。
また、常に海、川、滝などの水音を聞いて暮らしていると、音量としては大きいものでもノイズには感じないでしょう。
ビートのきいた音楽や大音響の場が元気の源になり、むしろクリアに自分がわかるような、トランス(瞑想)状態にはいることもあります。
消してみる必要があるノイズは、ご自分にとって、かなり無意識に近いところで聞こえているもので、ノイズの中にいるときはその影響にはほとんど気づけないのが特徴です。
〈こんな状態のときは、不要なノイズの影響かも〉
・なんだか知らないが疲れる。元気がなくなったような気がする。
・どうでもよくなる。(精神の疲労からくるのか?)
・心地よい集中力が落ちる。
・他人や周囲の状況から邪魔される(ように感じる)ことが多い。
・自分で音(ノイズやボリューム)の調整ができないような状況にいる。
・ノイズがないと寂しい、落ち着かない。
Nさん「最近、人の面倒をみなければいけないことが多いうえに、何もしていない暇そうな人たちが、あれこれ私に文句を言ってくるんですよ」
細かいストーリー展開は異なるものの、Nさんが時間や仕事におわれ、心や生活にゆとりがなくなると、人間関係にまつわるノイズが大きくなってくる、という特徴があります。
そのせいで生活が不規則になったり、整理整頓ができず家が散らかり、家族はNさんにあれこれ注文をだしてくる、といったパターンがあるようです。
Nさんの内側が煩わしいことでいっぱいになると、
Nさん「夜、やっとひとりで静かになると、ネットで動画をあれこれみたり、noteを読んで止まらず、ついつい2時頃に寝るので・・・疲れが取れないですよね」
いったん、ノイズを消すことが優先ですね。
〈不要なノイズを消してみると〉
・今までは聞こえなかったような、心地よい音や言葉などに気が付く。
・静寂や、静寂のなかの音などに気づく
・自分の本心のような声、言葉がわかる(聞こえるとは限らず認識するという具合)
・落ち着く、安心する、かねてより穏やかでいられる
・時間の流れがゆったり感じる
・自発的に行動するようになる
・睡眠中に覚醒夢をみたり、寝心地が変わる
さらに・・・
☆ ハイヤーセルフの声が聴こえたり、高次の意思がわかるようになる
最後の☆は、多くのスピリチュアル系の方が目指しているところかと思います。
でも「自分では聴こえない」「なんとなくそんな気はするけれど確信が持てない」というお声をよく窺います。
とかく、正しいものを聞きたいというアンテナのもとでハイヤーセルフの声やメッセージを聴きたがってしまっていますが、これも、もしかするとノイズの一種かもしれません。
そもそも正しいことや導きとなるようなものを求めているときは、自分自身にたいしてちゃんと向き合うことを忘れている可能性があります。
正しさや導きよりも、本当のところは、「自分はどうしたいのか」「今、自分はどんな状態なのか」などが不鮮明な可能性があります。しばらくノイズの煩いところに関わっており、久しく静かで安心する機会がなかったのかもしれません。
ノイズを消すには?
・ノイズの元がわかっているなら、それをやめる、避ける。
・内側が静かでいられることをやる。例:お茶をゆったりのむ。
・静けさや落ち着きを感じる場所を訪れて過ごす。
・風景を愉しむ。
・没頭するような、好きなことに集中する。
★ 瞑想する(セルフヒーリング、浄化系の内観ワーク)
★ 瞑想はお約束で加えましたが(笑)瞑想が習慣になり、ノイズキャンセリングになる方にはおすすめです。
瞑想でノイズは消えるの?
瞑想しているときと、それ以外に煩い日常などが分離してしまうのでは、実質的にどうなのどうか?と個人的には思います。また、瞑想するにも雑念が多くて・・・という場合もあるでしょう。
スピリチュアルや、関連するところではオーガニックなど、ふつうより意識の高いところに関心がある方のなかには、この分離が何気にやっかいです。つまり、ノイズのない静かな状況ではOKでも、喧騒の場になったときには極端に辟易したお気持ちになってしまうわけです。
瞑想のような心の静けさは、よほどの場所や空間でなければ、それを発生させることができます。
その場に、ちゃんと意識をおいて関わることです。
すると、余計なノイズは自分の内側の意識(マインド、心、思考、感情)が自動的に創りだしていることに気付くでしょう。
ちゃんと意識をおいて関わっていると、不愉快でうるさいノイズが聞こえる前に、あるがまま感じ、聞き、眺めるでしょう。
ノイズは、もっと別の何かとしてして聴こえ認識するでしょう。ときには何か面白さ、学びになる情報を発見するかもしれません。