August 2024
こんにちは。志麻の 今月のメッセージ です。
メッセージは、文字と音声でお届けしています。音声でお聞きくださるときは、音声バーの再生ボタンをクリックなさってください。
※ [ 6:32 頃 ] 〈「過去に関する語り」〉誘導ワーク♪
志麻ヒプノを利用されるクライアントさんには、大きく2つのパターンがあるようです。
1つ目は、定期的に自己調整のために来られる方々です。半年や1年などの周期で、仕事や環境の変化に合わせて、自分の現状を確認されます。
2つ目は、人生の大きな節目に訪れる方々です。5年、10年、あるいはそれ以上の間隔で、重要な出来事を乗り越えた後や、新しい人生のステージに進む前に来られます。
この場合、前回のセッション時の悩みや、当時の社会状況なども振り返ります。
この夏も、家族関係の変化や大切な人との別れなど、めったにない経験をされた方々がいらっしゃいました
また、移住や起業など、大きな生活の変化を予定している方もおられます。2024年の後半から新しいフェーズに向かう方々が多いようです。
今月のメッセージでは、久しぶりに過去からの影響を受けている出来事や経験をクリアにする方法についてお話しします。
ここでいう「クリアにする」とは、単に明らかにして手放すのではなく、捉え方を変えて糧にすることを意味します。これにより、本質を活かすことができるのです。
「昇華する」という表現がありますが、過去に囚われている重たい記憶や経験は、そのままでは変えようがありません。
昇華することで、個体が気体に変わるように、別の状態に変換しやすくなります。
過去の出来事は、過去という時間軸に置いたままでは、頭の中で論理的に解釈を変えることしかできません
しかし、一旦「今現在」の視点から直視すると、「過去に起こった変わりようもないこと」も、自在に変えてもよいものとなります。あるいは、変える必要がないと気づくかもしれません。
これは少し難しい概念かもしれませんが、後ほど実際に小さなワークを行っていただくと、理解が深まるかもしれません。
ここでは、必ずしもネガティブなものに限らず、影響を受けすぎてしまっている過去について、それを昇華し、ご自身のエネルギーとして再活用し、糧としていきます。
過去の栄光や「あの頃はよかった」というノスタルジー、過去の成功や武勇伝でさえ、実は無意識のうちに苦しみや足かせとなる場合があります。
ですから、何を基準にポジティブだ、ネガティブだと判断するのは難しいのです。本来、優劣をつける必要のないものなのです。
決定的な事実であるかのように、自分や周囲が認識し続けているものは、その過去に関する「語り」です。
この「語り」は、価値観や情報を含み、感情的にも重たさがあります。納得はするものの、すっきりしないまま受け入れさせられるような状態を作り出します。
子供の頃に読み聞かせてもらった物語のように、普段は忘れていても記憶の片隅にあり、何かを悟らせるような作用があるのです。
自分に対する過去の「語り」は、自身で作り出すこともありますし、他者や情報源から聞かされ、鵜呑みにしていることもあります。
クライアントさんの中には、「私は◯◯だから」とか、家族関係について「(父・母)は◯◯なので、距離を置いています」とおっしゃる方がいます。
このような話し方には、どこかしら違和感があります。
おそらく、苦しい時に救いとしてキャッチした「語り」だったのでしょう。
しかし、そこで止まっていては、ありきたりな納得に過ぎず、潜んでいるはずの大切な何かを見出すことができません。
魂(本質という意味で)的に、これはあまり望ましくないかもしれません。
それでは、ご自身が何かに囚われすぎている過去について、今のタイミングでその「語り」を解きほぐしてみましょう。
過去といっても、時期は問いません。つい先週のこと、何十年も前のことでも、今、ふとその影響を感じている出来事で構いません。
過去の出来事や状況には、どのような「語り」があり、どのような影響を受けてきたのでしょうか。
その「語り」を、好きなように書き換えたり、消してしまってもよいのです。
そうすることで、過去と思われる経験や出来事から自由になり、今日以降のエネルギーに還元されていきます。
では、軽いヒプノセラピーを体験できるよう、ご自身の環境を整えて、誘導に沿って体験を行っていきましょう。
[ 6:32 頃 ] 〈過去に関する語り〉
楽な姿勢をとり、まぶたをやさしく閉じましょう。
ゆったり深呼吸をしながら、体の緊張感や居心地を整えます。
首をゆっくりまわしたり、肩を上げ下げして、体の硬さをやわらげてあげてもよいでしょう。
声を出せるところなら、息を吸って、吐くときに、ため息のように声も出して、胸のあたりの詰まりを解放してみましょう。
だいぶ落ち着いてきたでしょうか。
では、目を閉じたまま、両目の眼球だけをやさしく左側に寄せます。目を閉じたまま横目で左側を見るように….
そして、今度は、両目の眼球を右側に寄せます。
同じように、あと2往復、目を閉じたまま、両目の眼球を左右にゆっくり動かします。
動かし終えたら、正面の位置に戻します。
すると、今まであなたに影響を与え続けている過去について、その語りを変える用意のある…特定の過去の出来事、事件、イベントが浮かんできます。
ビジョンで思い出したり、文字や感情といったさまざまな方法で現れるでしょう。
その「過去」は、いつ頃の出来事でしょうか。
どのくらいの期間関わってきていますか。
どんなインパクトがありましたか。
この過去の出来事には、どのような「語り」がありますか?それは言葉なのか、価値観、感覚、音などのこともあるでしょう。
うちなる目で視たり、感じているところに、「どんな語りがあるのか」と心のなかで尋ねて、答えを受け取ってもいいでしょう。
どのような語りでしたか?
実際に経験した出来事とは、脈略のない「語り」らしきものの場合もあります。
解釈は必要ありませんし、間違いもありません。
では、今受け取った「語り」を、心地よい語りに自由に変えてください。
あるいはすっかり消してしまってもOKです。
どうぞ。
「語り」を変えたり、消すなかで、過去の経験や出来事が、状態を変えていくかもしれません。
あなたが、過去の語りをかえたことで、おそらく過去に費やしていたエネルギーが本来の場所や、あなた自身に戻ってきます。
過去の語りにずいぶん消耗していたと、感じられるかもしれません。
軽くフューチャーぺシングをしておきましょう。
過去の語りから自由になったあなたが、どのようにエネルギーを活用しているのか、近い未来の状況を体験してみましょう。
行動的なことに限らず、状態や心もちかもしれませんね。
では、深呼吸をしながら、意識をあなたの身体のある、今、ここに戻していきましょう。
ゆったり伸びをして、ご自身のタイミングですっきり気持ちよく目を開けてください。
いかがでしたか?
体験の直後に限らず、少し時間が経ってから、かつて影響を受けていた過去の「語り」から自由になっていると気づくことがあるかもしれません。
ちなみに、過去の「語り」は、実際に体験した過去以上の威力を発揮している場合があります。
また、その語り手が他者や何らかの情報源であったとしても、そこから創造しアレンジしているのは私たち自身の意識であることが多いのです。
したがって、自身の意識によって、自在に再編することができるのです。
「語り」という表現は少し古く感じられるかもしれませんが、実は春学期に受けた大学院の授業で「病の語り」を扱ったものがあり、「語り」という地味に重たい作用について理解を少し深めました。
アカデミアでは、ここで扱うような意識の変容といった非科学的なものは扱いませんが(笑)、現実と思われる経験を通して、論拠だって変化するというプロセスを踏むようです。
さて、例年、夏はタイムトラベルやヒプノセラピーの手法による期間限定メニューをご用意しています。
今月から「ヒプノティック・ライフ・ジャーニー」が始まります。
これは今日のワークに関連しています。
過去の軌跡を修復し、アストラル界の旅を経て、複数の針路を俯瞰し、新たな人生のフェーズに向かい、最後に体験を今現在に統合します。
ご自身でイメージや感覚を認識するのが得意な方、好きな方にはお楽しみいただけるものです。
そして、6月から7月にかけての下半期リーディングでは、エネルギーの変容を感じられた方も多かったようです。その後の進捗も伺えれば幸いです。