August 2025
こんにちは。志麻の 今月のメッセージ です。
メッセージは、文字と音声でお届けしています。音声でお聞きくださるときは、音声バーの再生ボタンをクリックなさってください。
※ [ 5:50 頃 ] 〈神格化された「おそれ」〉誘導ワーク♪
今月は「おそれ」について、あえて意識的にとらえ、少し分析をして、解放するための時間にしたいと思います。
「おそれ」という言葉には、日本語では大きく分けて二つの意味があります。
ひとつは、心から深く敬うという意味の「畏れ(おそれ)」、もうひとつは、恐怖や不安といった「恐れ(おそれ)」です。
特に後者は、「なにか悪いことが起こるのではないか」という心配や不安として、現代、日常の中で感じやすいものです。
英語では、文脈によって変わることもありますが、ざっくりといえばどちらも “Fear” と表現されます。(畏敬=awe)
さて、あなたは普段、どんなことに「おそれ」を感じていらっしゃるでしょうか?
先行きの見えないこと、仕事や活動、経済や人間関係など…
思い当たることがあるかもしれませんね。
これらのおそれが慢性化すると、いつの間にか心の常態になってしまうことがあります。
たとえば、いつも楽しめない、疲れが抜けない、眠れない、不満を感じやすい、やる気がない…
そんな状態の背後に、実はおそれが潜んでいるのかもしれません。
おそれは、感情として他人や空間にも伝わりやすいものですから、時期的な影響や周囲の環境によっても変わってきます。
さて、本題の「神格化されたおそれ」について。
これはどういうことだと思われますか?
ここで、今年の後半の「下半期リーディング」の中で印象深かったエピソードをひとつご紹介させていただこうと思います。
ある方のエネルギーを拝見していると、コミュニケーションのエネルギーセンターである喉のあたりに、数匹の蛇が巻きついていました。
もちろん実際にいるわけではなく、エネルギー的な幻影として、私には蛇の姿として視えたまでです。
その象徴を分析していくと、段階的に、その方が抱えているテーマが明らかになっていきました。
この蛇たちは、その方が本音を話したり、自分らしく表現することを抑え込ませてきたものです。
この状況をお伝えしたところ、「かつて率直にものを言ったことで、人間関係で困った経験があった」とのことです。
それ以来、「また同じことが起きたら困る」と、周囲への配慮を超えた“おそれ”を抱くようになっていたのかもしれません。
興味深いのは、この蛇たちは「おそれ」の象徴でありながら、実は“守護の存在”としての役割も持っていたことです。
つまり「悪いことが起きないように」「自分が傷つかないように」…と、本人の無意識が創り出した“守る神”のような存在だったのですね。
ちなみに、このように、大衆と関わるスピリチュアルな世界では、よく“守護”や“救い”を求める心が働きます。
一方、その守護的な存在が、気づかないうちに自分を縛る力になってしまうこともあるのです。
「神格化されたものに支配される」という、少し皮肉な構造が起こりやすいのです。
もちろんこれは、すべてに当てはまるわけではありません。
ただ、もし“おそれ”を神格化してしまっているとき、人は無意識に「交換条件」をつくりがちです。
たとえば「こうすれば、こういうご加護がある」「これを守れば、悪いことは起こらない」など。
その結果、自分の心で判断することを避け、“正しさ”や”ルール”に従う行動ばかりを選ぶようになります。
それを守れなかったときには、どこか不安になってしまうのです。このような心理と行動は、多くの社会的活動でもみられることかもしれません。
「おそれ」とは、本来はふわふわとしてつかみどころのない、感覚的な存在です。存在があるのかどうかもわかりません。
それが何かと結びついたとき、非常に強い影響力を持って、私たちを支配することがしばしばあります。
ではここから、誘導ワークに入っていきましょう。
無意識の中で神格化されてしまった“おそれ”を見つけ、その構造をゆるめ、解いていく体験です。
リラックスできる場所で、静かにご自身の内側につながり、耳を傾けていきましょう。
[ 5:50 頃 ] 〈神格化された「おそれ」〉誘導ワーク♪
目を閉じて、ゆっくりと3回、深呼吸をしましょう。
……では、目を開けてください。
今度は、目を開けたまま、自然なペースで3回、深呼吸をしていきます。
……そしてもう一度、静かに目を閉じましょう。
ほどなく、あなたが神格化しているかもしれない「おそれ」にまつわるイメージや記憶、感覚などが浮かんでくるでしょう。
それは、ある出来事、人物、日常の風景、感情など、さまざまです。
無意識が、今のあなたに気づかせる“おそれ”を見せてくれるでしょう。
その「おそれ」は、なぜ神格化されていたのでしょう?
その神格化された「おそれ」によって、何を守り、何を避けようとしていたのでしょう?
それはいつ頃から、どんな経緯であなたと関わってきたのでしょうか?
今のあなたにとって、それは“神聖なもの”として残しておきたい存在でしょうか?
それとも、すでに不要になった感覚でしょうか?
今のあなたは、その「おそれ」からも、神格化された存在からも自由であることができます。
もし、それらが不自然にあなたをコントロールしているようであれば、「本来の自然なエネルギー」へと変換していきましょう。
あなたがそう意図するだけで、十分です。
これまで「おそれ」に費やしていたエネルギーが、今あなたの中で活力へと変わっていきます。
その変化を、ゆっくり味わってください。
それでは、大きくひと呼吸して──気持ちよく、目を開けましょう。
いかがでしたか?
「おそれ」にまつわる重たい感覚などは、時間の流れを遅くしたり、身体のこわばりや緊張感を生み出すことがあります。
また、自分の中心から意識が離れてしまうため、集中力ややる気が分散してしまうこともあるでしょう。
でも、「おそれ」を恐れる必要はありません。
むしろ、自分の状態を知る“バロメータ”として活用してみるのもよいでしょう。
さて、今月からは、期間限定メニュー「アカシック・トラベル」がスタートします。
ご自身でアカシックレコードにつながり、潜在意識を広く、深く旅していく内容です。
日常で限られたことばかりに思考を使っていたり、固定化された価値観に縛られているように感じているなら、このセラピーは、まさに“意識のリフレッシュ”となるはずです。
夏の旅のひとつの候補としても、ぜひ体験してみてください。