「気持ちよく過ごせる、良い氣を取り込みやすいなど、何か策がありましたらお伺いできますと幸いです」
Sさんはこの1年を通して家族における非常に大きな困難がありました。心理的な問題だけでなく、仕事、子育て、社会的な立場にも大きく影響します。それらと向き合い、受け入れ、乗り越えながら生活してきました。学習成果やトレーニングの進捗状況のように、節目がくると経過を聞かせていただき、カウンセリングが続いています。Sさんが試練乗り越え、精神的に強くなり行動や状況が上向きになると、新たにチャレンジングな事態が発生する、といった具合でした。
さて、そんなSさんはご自身のあり方や過ごし方を改めながら、外側に起こる出来事の「質」を変えることを会得するようになりました。ご自分の受け止め方や行動で、次に起こる事態が良心的で肯定的(ポジティブ)な方向へ進展していくわけです。
そこで「日頃から良いエネルギーで気持ちよく過ごすには?」というご質問をくださいました。
昨今は、浄化やデトックスの方法など、調べればさまざまなノウハウがわかります。知識としてはなかなか万能です。自分のタイプや状況に合うものを習慣的に続けてみるとよいでしょう。ただ、効果的なものでも暫くすれば慣れてしまいます。そのときは、また別の方法を試みるとよいものです。
今は情報がオープンな波動の世界ですから、純粋に求めるものは、比較的タイミングよく巡り会えます。
じっと止まっているより動いているほうが気の流れは良いので、やってみて実感するプロセスは有益と思われます。
一般的なものを含め、気持ちよく過ごせる、良い氣を取り込む策を10個ご紹介したいと思います。一過性なものより、心地よい暮らしに通じるものです。
・風水インテリアを参考にする
風水で良いといわれることは、だいたいインテリアのセンスや暮らしやすさの合理性とマッチしています。よい氣であれば、快適で心地よい暮らしになります。家具や物を動かすと氣の流れは変わります。住人の動線も変わります。
・換気、風を流す、陽射しや自然光、自然の音(録音でもOK)、心地よい香り、体が喜ぶ食事・飲料
五感が感じる気持ちよさ、新鮮なものを取り込むことです。たとえば、音で心地よくなる人はBGMを流す、ウィンドベルなど。音は空気の振動ですから効果は早いです。五感のなかであなたが特に快・不快を敏感に察するものにアプローチしましょう。
・清潔
基本的なお掃除です。家の住人たちのエネルギーが淀んでくると、不思議なもほど家の中が汚れやすく、ホコリが立ちやすくなります。気分が落ち込んで何もしたくないときほど、あまり頭を使わずにすむようなシンプルな掃除(拭き掃除)をするといつの間にか回復するでしょう。
・悪習を断つ(改善する)
だんだん、環境から内面的なところに移行しますが、自分自身の行動やあり方の習慣が、氣を停滞させている可能性があります。悪習はストレスから続けていることが多く、自分でもさっと変えられない悪習ほど、ストレス度は高いものです。
・良い習慣、行動をつくる
逆に、自分がこうしたい、好きだ、楽しい、やりがいがある、などの自発的な行動習慣をもつとよいでしょう。常々の自分のエネルギーを整えることで、ネガティブなエネルギーに触れてもスルーできたり跳ね返せます。
・家の中に自分の聖域をもつ
家の一角、狭くてもよいので、特別に浄らかな処を作る方法です。神棚やお仏壇などが日本の風習にありますが、よりパーソナルな一角です。疲弊したりエネルギーが落ちたとき「聖域」でしばらく時間を過ごしたり、瞑想などするとよいでしょう。これはほかの家族のメンバーや住まい環境に左右されますが。
ここからは、ご自分自身に直接関わる方法です。自分のエネルギーの状態が関わる氣に呼応するからです。
・過去のエピソードを一掃する
心や感情が引っ張られる過去の出来事、特にわだかまりや憤りなどは、良い氣を閉ざしてしまいます。なぜ囚われているのか、こだわる必要があるのか、一旦向き合う必要があるかもしれません。過去の出来事そのものが悪いわけではありませんが、思いのほかエネルギーを費やし消耗するのです。
・身体の慢性的なコリや痛みをとる
健全な氣は健全な肉体に宿るというのは本当です。最初な慢性になりすぎてそんなコリや衰えに気付かないかもしれません。あなたが氣に対する感性が豊かになるほど、身体(肉体)の状態が健やかであることはバロメータになるでしょう。コリや痛みは、氣がうまく流れていないよ、という顕著なサインです。ダイエットが有効なときもあります(氣の影響で肥満である場合など)。
・思いや心がけを大切に
心の中のことや頭の中の考えは、黙っていて顔や態度に出さなければ周囲にバレないと思っている人がとても多いです。
物理的なコミュニケーションではバレないかもしれません。しかし、生き物、人間には、察知センサーを確実にもっています。特にあなたが氣に敏感であるほど、無意識に他者や周囲の物事とエネルギーレベルで関わりコミュニケーションが取れてしまうのです。だから、心の中の思いや心がけ、日頃の考えをあなた自身にとって心地よいものに努めるなら、おのずと気持ちよい反応が相手や状況から返ってきます。本当に、ことごとく、しかも瞬時に返ってきます。
これは、不愉快なときなどに、無理をして我慢することではありません(念の為)。不愉快に感じる相手の言動などがあれば、それをそのまま”自然”に伝えれば大丈夫です。相手は態度を変えるか、自然に伝えたことであなた自身にもふっと気づくことが起こるはずです。
・自分軸や自分のモードを整える
文字通り、自分の体幹などの軸を整えるもよし、自分の時間を持つもよし。ついつい周囲に流されている自分のエネルギーを戻すようなことです。10分間の瞑想でもいいし、何もせずに寛ぐ、ぼーっとするなどもありです。ストレッチや運動など体を動かすのは代謝と連動し効果的。特にタイミングがわるい、「今日は感覚が鈍いな」などと感じるとき、自分のモードを再起動しましょう。自分軸にあったエネルギーになります。
・「(今日を)生かされている」
これは、哲学や宗教にも取れるかもしれませんが、そういうわけではありません。良い氣が入ってこない、いや、それどころか悪い氣がやってくる!などというときは、ある意味頑張り過ぎています。特に悪い氣のほうは、間違っていたり不自然な方向に頑張り過ぎている傾向にあります。
その人(あなた)なりに頑張って生きようとしています。
そんなときに、結局、何者かに(自然界、創造主、神様、GOD etc)よって生命をいただき、生かされているのだ・・・と発想を変えてみましょう。そもそも、普通の意識であるなら、いつこの肉体を去るのか自分で決められないわけです。自死はとある病いであるかもしれず、生きたくても生きられない、生きていたくなくても生きているときもあるでしょう。
魂が「生かされている」「生かしてもらっている」ことを思い出すと、あなたは自分の魂(本質)としっかりつながり始めます。すると氣の道の通りがよくなります。
物理的な方法から、より意識、魂寄りの10点をご紹介してみました。
ところで、先に自分のエネルギー状態が、関わる氣に呼応すると書きました。ということは、自分のエネルギーが元気であるなら、元気なエネルギーが集まるか?というと、その通りです。
そして・・・弱いエネルギーや少しネガティブなエネルギーもあなたの元気なエネルギーに惹かれてやってくることがしばしばあります。
いわゆる、「元気をちょうだい!」ということです。そこで、イヤだな、あげたくないな、と思わないはずです?(笑)その段階では、あなたもそれをむしろ嬉しく思えるほど氣が晴れやかでしょうし、あなたが元気であれるモノや方法があるはずです。まぁ、少なくともわるい気がしない程度には思えると思います。
さて、その先のプロセスとして、少しZen(禅)めいたことをご紹介しておこうと思います。先のSさんだけでなく、良い氣を取り込む方法を探し実践してきた方々にご参考になるかもしれません。あるいは、もうみなさまがこれまでの人生経験でお気づきのことかもしれません。
それは、良い氣、わるい氣、ぼちぼちな氣、ぜーんぶ有りです。
「今日はとても気持ちよく暮らした!」
「いい一日だったわ!」
と感じる日はたまにあります。まぁまぁ気持ちいい日が続いているな、という方は結構な優等生かもしれません(笑)
みなさまの中には、きっと、概ねそれなりに毎日「いい一日だった、ありがとう、おやすみ」と寝る前に心努めている方もいらっしゃるでしょうね。また、合理的に気持ちよく暮らせるよう実践し、キープしている方だって多いでしょう。
気持ちよく暮らす日が多いほど、その人の人生は幸福感や満足感が高いでしょう。でも、そんな人も氣のよろしくないとき、ネガティブな心持ちのことはしばしばあるに違いありません。
人生は良い日も、パッとしない日も、ひどい日もあって、それがある意味自然なものだと腑に落ちるようなときに、氣のレベル(波動)がまったく変わります。これは悟りというよりも、現実的に、ひどい日のおかげで後にラッキーなことに至ったり、良い日の始まりがとんでもない結末の日に繋がっていたりしますから。
気持ちよく暮らせなかった日々にも、ときには意義深いものが潜んでいたりします。
このような流れや循環を達観するなら、自分で氣を動かす、調整できることが増えていくでしょう。
氣・エネルギーの話題は尽きることがなく、語る分野によって解釈は異なりますので、今回はこの辺りで・・・ご参考になるところあらば、実践してみてください。