「ザ・執着」が発動している典型のひとつは「望んだとおりの結果が出ない」と苦悶している状態…かもしれません。
予めこういうことを結果として欲しいと挑んでいるのに、結果=実を結ばない のです。
一個人であれ、グループや組織での取り組みでも該当します。
結果の原義は「果実が実を結ぶこと」です。(wikipedia)
その実はこうであって欲しい、こうこう然々で実るものだ、というコントロールが強いほど強固なセメダインのように自らが動けなくなります。物理的に動けないし、氣も滞り、柔軟性や臨機応変さ、機転が効きにくくなります。
多くの場合は、結果が出ないことに苦しんでいるとマインドは認識しますが、本質はこのような身動きが取れない窮屈な圧迫感による苦痛です。わりと生理的な苦痛やあがきのようです。
したがって、心身の健康、精神(魂)的にも健やかではないでしょう。
今やいろいろな外部情報やエッセンスに溢れていますので、そちらに感度が高い方は、
「結果よりプロセスでしょう?」
「結果に執着しなければいいですよね。そのつもりなのですが・・・」
「自分の関わるところでは、やはり結果を出さないと評価に繋がらないです」
というお答えをくださいます。
特に、精神論やいわゆるスピリチュアル系の手頃なノウハウに詳しい方は、雲をつかむような、もどかしさもあるかもしれません。
わかっているようで、望んでいる結果が具現化できないと、余計にストレスを感じますね。
敢えて真に達観し、委ねるなら、結果によって模索する段階にも安心して放っておいて大丈夫です。
そのときには絶対的なものだと信じている何かの基準や、他者の意見や、漠然とした評価によってマインドが成長している段階です。
そのうち、何かしらのきっかけと作用により、「結果」という実に固執したものを緩めていくものです。
コラムでは、敢えて文字という伝達手段で、少々波動を重たくなりがちですが、ある程度の思考マインドからサポートできるよう紐解いてみます。
結果に苦戦しているときの、何かのヒントになるかもしれません。
日本語の「結果」を英語で表現すると、
Result(結果・成果・成績・効果・産物)
Outcome(結果・産物)
Consequence(結果・帰着・余波・因果関係)
といったニュアンスの違いがあります。
どの語がしっくりきますか?
ちなみにクライアントさんが望む結果にこだわるときは、いずれにも関与しています。
特に「結果が出ない」「この結果で大丈夫だろうか」「どんな結果(なりゆき・将来)になるだろう」というドラマ展開系の方は、Consequenceの因果関係や余波にエネルギーを注いでいます。
個人的な要素だけでなく、あらゆるところから、因果関係や余波のネタを持ち込んで混乱をし、とても疲れておられます。
そのお疲れから、ある種の機能不全(思考が働いておらず、情報や感情や習慣に振り回されている)で、エネルギー的に重たそうです。
このようなことは、誰しも人生で何度かあるかもしれませんね!
病んでいるわけでも、病気でもないのに・・・という具合に。
ひと昔前の人類の作りだした社会性・集合意識では、結果を出すことが成長の証でした。
試行錯誤のたびに、喜びと次の課題を繰り返すようなループもあったことでしょう。
ところで、昨今は、ひとつの結果に的を絞ったり、結果を出すために努力するようなスタミナはあまり理にかなっていないような時代にシフトしています。
どちらに優劣があるわけでも、順を追った進化のプロセスなのかどうかもわかりません。
このシフトにより、今まで「望む結果」であったものの正体が明らかになっており、徐々にその結果も多様化しています。
多くの人々が同じ価値観や基準としていた「望む結果」に応える必要は絶対ではなくなってきています。
近年、ここ最近になって、未だ「望む結果がうまく出ない」から自分に自信が持てない、と感じているとしたら、結果に対する考え方や姿勢、はたまたその「結果」自体が、純粋な自分の本質(魂・ハートetc)から発せられたものではないのかもしれません。
「自分の本当」に繋がているときは、あらゆるものがスムーズに連絡を取り合うかのように実を結ぶようになります。スムーズさんには、待ちや多少のループも含みますが、そうであることがわかります。
そのときには、かつて、これぞ!と信じていた望みの結果とは、比較する概念すらズレているような差異を感じるかもしれません。
で、どうすればいいの?
と、結果にこだわりのあるクライアントさんは、またご質問をされるのですが。(実際あるあるでした)
それもそのはず。ほとほと結果を目指すことに疲れすぎていらっしゃいますので。笑
敢えて言語化するなら、本当に望んでいる結果は自分の魂しかわからないものでして、結果を楽しむうちに・・・そのように変容していきます。楽しもうとするのではなく、楽しさを”わかる”ところです。
かねてブームであった「ワクワク」や、本気の衝動が作動する熱量です。
これらは人間の物事を解釈する知性を超えており、(私たちの実装しているが不使用な可能性のある)多次元の要素が働きます。
このパワーが作動すると、結果が後からついてくることを信じられ、どんな結果であれ受容し糧にするようです。
・・・この先を敢えて言葉に置き換えないことで、おのずと、少し次元の変容が起こると思われます。というか私の語彙が及ばないですね! 拝