元旦は休日、という生活の人にとっては、「毎日が元旦」なら毎日が休日?と思うかもしれませんね。
ここでいう「毎日が元旦」は、絶対的にこういう日、という定義はありません。あなたが、肯定的に「元旦」を迎える節目の日だと思っていただくと良いでしょう。
近年では、「12月31日から一晩経ったら、元旦でしょう?同じ1日なのに特別感を抱くほどでない」と、リベラルな考えを主張するのも自由になりました。元旦やお正月だからといって型にハマることはない、のも一理ありますね。
また生活やお仕事によっては、世間の元旦とは違う過ごし方をする人たちも多いはず。
ただ、元旦(国や民族にとっての一年の始まりという意味で*)は、ふだんの諸々の流れが変わります。多くの人々の感覚や行動が変わります。特に心情的に、気持ちが新たになり、心機一転することが多いでしょう。
心機一転の「心機」とは、心が弾むことです。「一転」は一回転してガラリと変わること。
ふだんの暮らしのなかでは、心機一転を自力で起こすことはめったいにないはずです。弾みをつけるような意気込みが上がりませんし、ほかにエネルギーを要することがあまりに多すぎます。
元旦のように、事始めを意識したり、心機一転することが多い人ほど、活発な人生と呼べるかもしれません。
ただし、この心機一転は、必ずしも元旦のように「おめでとう」といった気分とは限りません。
元旦といえば「宇宙元旦」コーチングセッションで、「新しいライフパターンを具体的にしたい」とおっしゃるNさん。
Nさん「今まで振り返ってみると、望んでもいないネガティブな経験で動かされる、というサイクルがあって。特に人間関係では、相手との仲がおかしくなって別れたり、自分から壊すパターンが多いんです。今回もそうでした」
Nさんにとっては、後ろ髪をひかれて後悔が残ったままの人物が数人います。
宇宙元旦をスタートするなら、ふつうにいえば、より視野が広がり含蓄に富むような意識にある生き方になる、というメタファです。
セッションを介して
Nさん「相手や周りを変えようとしないで自分が変わらないと何も変わらない・・・と理解してきたつもりでした。でも、結局、どうでもいいものを変えようとしていて、〈それが変わらない〉と文句を言ってたみたいです」
Nさんの無意識レベルでのことでしょう。ご自分が変わり、一新したいという弾み(心機)をつけるための素材として、Nさんが後悔したり壊したと思っていた人間関係を思い返していたようです。
変化に対する抵抗のひとつである“後悔”は、比較的、「地上波」ではよくあることです。波動を明るく広げて徐々に「宇宙」へ引き上げていくと、
Nさん「毎日が元旦だと思えばいい。1週間ごとでも、3ヶ月ごとでも、1日のうち午前と午後でも、気持ちを新しく、清らかに気分にすること」
なるほど、My元旦は、天晴れな感じですね。
たまに、やや世俗系のスピリチュアルな考えについて「スピリチュアルって、結局なんでもアリなんですね(苦笑)」とおっしゃる人がいます。自分にとって都合よく解釈しちゃってるよね、という意味が含まれてもいるのでしょう。
適宜、加減をするとしても、ご自分の気が晴れて、新しい1日、新しい生き方をすればよい!と腑に落ちるならOK。
Nさんはご自分の気付きに対して腑に落ちたのか、お顔の肌の色が白くなり、頬の血色が明るくなったようです。地黒や肌の本来の色とは別に、エネルギーの通りがよくなると、表面に見てとれるものです。単なる自己満足のごまかしでは、鈍い色味になりますから。
そういえば、社会における心機一転は、新しい生活様式に慣れることなのかもしれませんね。
*旧正月、宗教的に祝う特別な祝日、欧米のクリスマス、米国の感謝祭(Thanksgiving)
個人主義的な心機一転限らず、民族、国、神仏に対する感謝や特別な歴史や意味を持つ。神聖な日