日本の一般的な暮らしのなかでは「飢餓」という言葉や感覚はあまり実感はなさそうです。飢餓は「おなかが空く」一線を越えて、生活苦や生命の存続が危ぶまれます。
飢餓状態といえば、歴史に残る飢饉、日本でも第二次世界大戦後の復興初期に子供たちが栄養失調であり、飢餓状態であったこと、また世界の後進発展途上国の貧しい食生活を想起すると思います。
日頃、「あなた」は、食物、食事において、それが十分な滋養や健康につながっているかは、ひとまず別にしても、飢餓を感じることはあるでしょうか?
健康の問題のような特殊な場合は除き、飢餓との結びつきは薄いかと思います。
しかし、本質的に飢餓に繋がるようなマインドとなると、食物や物質にある程度恵まれている私たちも、陥っている可能性があるかもしれません。
今回は、意外に潜んでいる「飢餓マインド」についてピックアップします。
「飢餓」から連想するように、マインドの慢性的な欠乏感、生命力(生力・自立)に著しく影響する枯渇感、満たされない欠乏観念などに繋がっています。
それらが長期化し、うまく抜け出せないと足掻いているかもしれません。
食べ物や物質的には十分であっても、飢餓マインドがデフォルトになると、いつも何かで満たそうとして、満たしても満たされず・・・苦しくなります。
昨今は、SDGsへの関心が広く浸透し、改めて貧困や飢餓の問題に具体的な取り組みが進んでいます。
17個のSDGs目標はいずれも関連があるものですが、特に「飢餓をゼロに!」のテーマでは、飢餓を抱えている国や地域と世界はつながっていることを示唆しています。
文字通り、食べ物で世界は繋がっています。
概念として、大雑把ではありますが、「飢餓」「食品ロス」「食糧の自給力」の3つは連動するサイクルです。
ある地域が飢餓であれば、ほかの場所では、食品ロスや食糧の自給力の問題がある、というわけです。
表だって見える状況は、飢餓と食品廃棄ではまったく逆に思えますし、食糧自給力は一線離れた問題に感じるかもしれません。
少し思考を深掘りすると、関連がありそうだということは想像できると思います。
この3つのテーマは繋がりがあります。
少々、話が脱線する事例ですが、
仕事・労働について「仕事から干され、暇そうな人」「やたらに忙しく仕事を抱え消耗している人」「自発的に仕事ができない人」が同じ組織・会社・現場に共存するようなイメージで、みなさんがそれぞれ困っている、という具合です。
飢餓マインドは、表面的には食の世界問題や仕事の事例とは異なりそうですが、類似した構造なのかもしれません。
たとえば子供たちの飢餓の問題は、食に恵まれているほうの国にいる人々や、経済的に食を満たせる裕福な層の人々の援助や関心を引くということは理にかなっています。
支援、協力、理解することで、関連する何らかの飢餓マインドを満たしたり、昇華することになります。
昇華とは、改善や解決の上をいきますので、問題を全否定したりバスターするというより、問題を進化、開発、発展させることで、より望ましく導くというものです。
飢餓マインドの渦中にいる人たちは、物質的な状況は飢餓ではないようと考えられることが多いようです。
物や、物だけでなく能力や評価など物理的に計らるようなものでは、飢餓とは認識されません。
一般的に、マインド(思考、心の状態、感情、精神)は肉眼で目視できませんが、「飢餓」で苦しい、キツい、満たされていないのです。
少々、シュールな投げかけですが、「飢餓マインドはお持ちでしょうか?」
飢餓マインドを自覚していることもあれば、実はまったく無自覚(無意識、潜在意識下)であることも珍しくありません。
特に後者の場合、それを発見することで、飢餓マインドに関連していたさまざまなことが楽になります。
世界の食の問題と同様に、「飢餓マインド」には、あなたならではの、食品ロス(ムダ、消耗、損失)と、食糧自給力(自立、健全な自己愛、自信)のテーマが絡んでいます。
飢餓マインドがある一方で、何か別のところでムダや徒労をしていたり、しっかりしているつもりが本来の自立や自分を大切にするという健全な自己愛が、不具合を起こしているのかもしれません。
先日、プラネタリーヒーリングfor SDGsのテーマで進めている「飢餓マインドをゼロに!」という体験会を行いました。
参加された方々は、「経済的に・・・」「時間やゆとりが・・・」「健康がすぐれず・・・」「私の人生にはいつもなにか足りていない・・・」「人を信用できない・・・」などの主訴があるようでした。
しかし、これらはご自身で認識していることであり、潜在意識には飢餓マインドの元となるものがあるかもしれません。
潜在意識は、しばしばプログラムと言われますが、組み込まれセットされたストーリーをつくる元や、自動的にそうさせてしまうような働きがあります。
一般の人が、通信機器や、日頃操作だけで簡単に使いこなしているもの(例えば、お手元のスマートフォン)のシステムを、よほどの専門家でない限り、全く理解できないようなものです。
飢餓マインドは、飢餓でエネルギー不足ということもあり、それについてちゃんと向きあう気合いが不足していることが多いのです。
どこかで諦めてしまったり、途中まで考えるのですが、別のことに気を取られたり、表面的に満たしてくれそうなものに心が惹かれてしまうのです。
しかし、少し向き合うやる気エネルギーがあるときに、両手を使ったワークをやってみましょう。
意外な自覚なき「飢餓マインド」に働きかけ、飢餓マインドの影響力を緩和させていくかもしれません。
飢餓マインドをヒーリングする
◉ 左手の平の上に、次のテーマを載せる
・飢餓 ・食品ロス ・食糧自給力
◉ 右手の平の上に、あなた自身の次のテーマを載せる
・飢餓感、欠乏感、枯渇感
・無駄、消耗、徒労、損失
・自立と自信
◉ 両手の平を胸の前で合わせてヒーリングのエネルギーを送る
・あなた自身の飢餓マインド、未来の飢餓問題についてをフューチャーペーシングする
体験会録画です。 09:10ワークの説明「飢餓マインドをヒーリング」 14:20 ワーク体験体験
「世界の食糧の飢餓問題と、あなたの飢餓マインドをヒーリングする」・・・というもので、NLPの技法と、ヒーリングのモダリティを使っています。
ヒーリングのエネルギーは「ただ送る」と意図すればOKです。
このような潜在意識のプログラムに働きかける内観ワークは、すぐ変容しはじめることもあれば、暫く月日を経て、シフトし始めることもがあります。
ワーク自体に効果があるのか?
それ以上に、ご自身について意識を向けてあげることが、何より変容を起こし始めます。
でも、飢餓マインドを変えようと頑張りすぎたり、自分に問題があるのだと深刻になる必要はまったくありません。
愉しくゲーム的にやってみるのがよさそうです。