December 2021
こんにちは。志麻の 今月のメッセージ です。
メッセージは、文字と音声でお届けしています。音声でお聞きくださるときは、音声バーの再生ボタンをクリックなさってください。
12月になってそろそろ今年の片づけをスタートする方もいらっしゃるようですが、みなさまはいかがでしょう。
年末に限らず、日頃から定期的に整理したり、ご自分や家族の節目で片づけを心掛けているという、心にゆとりのあるお話もたまに伺います。
断捨離や浄化を意識した、片づけ、お掃除は、内面的にも概ねその効果を発揮します。
ご自身や家族、近しい身内などの日々の過ごし方、考え方や行動によい影響が多くみられます。片づけや掃除は手段にすぎないものの、それ以上に、片づけや掃除を通してご自分のあり方、家の様子をそのまま感じる体験をするからです。
もし、片づけや断捨離をしたつもりなのに、あまりスッキリしないとか、すぐに元に戻って散らかり、何度も片づけをしなければならないとしたら….手段のほうに重きをおく意識が強いのかもしれません。
ご自分自身や、家族や家の中の様子がごちゃごちゃと散らかっているときは、片づけをゴールにする前に、そのまま淡々と何によって汚れたり、雑然としているのか、どんな余計なものが多いのかを気づきながら進めると、おそらく、あなた自身や、家族、家にとってのパターンや課題らしきものを発見するでしょう。
よく片づけをすると、埋もれていた物を見つけることがあります。それは失くなったと思う物質的な物だけでなく、感覚や思いのようなことが含まれます。
年末に向けて、これから片づけや掃除をする方は、スッキリ要らないものを捨ててピカピカに磨くやり方だけでなく、ご自分や家を観察し感じる意識で取り組んでみると、ここ最近のご自分の雑然としたものごとに気づき、そのことをも片付けることができるでしょう。
サッサと要らないものに見切りをつけて、手際よくお掃除のスイッチが入る方は、そのやり方でOKなのだと思います。
一方、片づけが億劫であるとか、やろうと決めていても手がつかず捗らない、片づけに時間がかかりすぎる、という方は、「きれいにすること」にとらわれすぎているかもしれません。
むしろ、現状確認といった客観的な気持ちで手を動かすほうが、片づけや掃除の本質に行き当たりそうです。
そもそも、雑然とした状況が積もり積もるために、整理整頓、片付け、掃除が必要になります。
毎日の暮らしが雑然としていれば、物の配置や収納にまとまりがつかず、乱れ、物で溢れかえるとか、まともに立てる足の踏み場がなくなり、さらには目を覆うばかりの惨状になるかもしれません。
どこに何があるかわからない、いつのものかわからない、誰のものかわからない、と雑然さが発展します。
大掃除には、雑然としたものを一掃する働きと、新しいものを迎えいれるプロセスがあります。いつも適宜整理をしていても、あえて一年の節目に、ポイントを決めた大掃除をすると雑然とした内面的なものが片付くでしょう。
「なぜずっとこんな物を取っていたのかな」
「もう使わない、役目が終わったものをずっと仕舞い込んでいる」
などという物があるなら、それは物であれ、心の中のことであれ、雑然さを整えるチャンスです。
ときには、片づけ終えたあとに、なぜ持ち続けていたのか、という隠れた理由を発見するかもしれません。
物であれ、心の中のこと、精神的なエネルギー、であれ、年末をめやすに片付けるものを5つご紹介すると、
1) 今、もう使っていない、役目を終えたもの
2) 感情的なガラクタ
3) 疲れる人間関係、つきあい方
4) 過去にとらわれるドラマ
5) デトックスが必要なもの
です。
疲れる人間関係は、別に相手と縁を切りましょうとか、相手や関係性を否定するのではありません。あくまでも自分の中に存在している相手とのドラマや疲れるエピソードを片付けることです。
その古いごちゃごちゃとしたつきあい方や、相手との思い出ややりとりのために、相手に対する見方や人間関係全体をしょぼいものにしてしまいます。
同じように、人間関係に限らず、失敗や後悔といったネガティブなドラマ、過去の実績や高評価なども雑然さをつくります。
5つのなかで特に重たく、とらわれているものから片付けていくと、心の中にスペースができて、意識の風通しがよくなります。生活や仕事などの活動、1日の時間にもゆとりがうまれます。
それが連鎖してほかの雑然としたテーマの片づけもやりやすくなるでしょう。
ご参考にしてみください。
何か長い間、引っかかっているようなもの、思いがあるとしたら、ご自分にとって雑然とした何かを片付けるサインかと思います。
ごちゃごちゃや支離滅裂までいかなくても、
「なんで(うまく)ゆかないのかな」
「ちゃんとやっているのに結果が出せない」
なども、片付けることで、気づきやヒントを引き出す流れを作ります。
つまり、片づけの途中ですぐ発見するとは限らず、ご自分の別の機会に、ヒントとなる情報や人と関わるとか、気づきやすくなるスペースができる、というわけです。
片付けやお掃除に限らず、何かあなたがやらなければならないと、義務感に感じることや、結果を出すために問題が多いときは、まず、現状やネガティブな状況をただ観察する姿勢から取り組むと、本質からぶれずに、満足や納得するような気づきが発見できるものです。
このような感覚は、実際に経験するまでピンとこないものですが、ぜひリアルに実感していただくと、今年の大掃除が来年への変容を迎え入れるものになるでしょう。
雑然としたものを片付ける先に、見落としていたような変容が起こる可能性があります。
そして、お知らせですが、12月から恒例のイヤーリーディングのセッションが始まります。
2022年「壬寅」(みずのえとら)年です。
今年に続き、来年も新しい風潮が流れこみ、ご自分自身によるクリアな観察や考えはますます大切になっていくでしょう。
整然と見晴らしのよい2022年を過ごすためのヒントに、どうぞイヤーリーデングをご活用ください。