2020年下半期リーディング、今年のテーマは「変革と新しい生き方」です。大きなワードですが、変革や新しい生き方に事の大小はありません。他者と比較するような類でもなく、カタチよりも意識における変革や新しい感覚を求めている場合が多いのです。案外、地味なことが大きな違いを生み出し、先々になれば扇の広がりのようにまるで違う様相になるかもしれません。
今週のクライアントさん方のケースをなぞらえ、7つの変革と新しい生き方に関するエッセンスをご紹介します。エッセンスですから、ご自分の状況や心情に応用したり、最近の様子を眺めるエッジを変えるきっかけになるかもしれません。
・自らを許すこと。
誰を・何をといえば、「自分を許すこと」です。ここを起点として「過去」に経験した「許せないものごと」をリリースします。
リリース(release)とは手放す、解放する、緩める、配信する、などのニュアンスを含みます。特定の出来事、人物、諸々の長いエピソードにおいて、後悔、怒りや悲しみなどの感情、心身のダメージに及んだような出来事、人それぞれだと思います。
思い浮かぶことはありますか?とどのつまり、その許し難きことの大小ではなく、そういう思いや経験をした自分を、その「過去」に引き止めています。フリーズして固まるほどであれば、変革も新しい生き方もまだ観えていないのかもしれません。ほとんどのことは、「許してみたら・・・なんだぁ」ととても楽になります。
Tさん「人から面倒ばかりかけられるって腹が立ちますが、わかります、そういう自分に嫌気がさしています(苦笑)」
こういう状態が続くと自分が嫌いになってしまいますね。
・相手のためになるのか?という優しさと余裕を意識する。
まずは自分を優先して、という精神の軸を整えるのも大切ですが、まずまず平常であるなら、相手や状況に対して思いやるエネルギーを意識して働かせると、新しい展開に通じるパワーが養われます。注いだエネルギーの先は、他者でも他所の場所でも繋がっているのです。ワンネスですから。
・打算や損得の計算は要らない。
これを続けていると、本来重要でないところに注力し頑張らなければいけません。決まった状況の中での計算や損得にハマってしまい、もっともっと広がりのある豊かな利と関われなくなります。貧してくるので余計に打算や損得をしたくなり、目先の得に気を取られ、スケールの大きな変革に気づけなくなるでしょう。打算、損得にハマると生きることに対して大変臆病になります。
Mさん「打算や計算をしながら生きていかないと大損をすると思っています!若い頃は無頓着にしていて、とんだ損を被ったことがあって・・・」
その出来事を部分的に捉えたら、損をしているように感じていたのかもしれません。既存の、かつての変革前の世界・社会はそう思わせることで、物事を為してきた性質が強いでしょう
もっと大きな自然科学の法則、さらに宇宙の法則には損も得も存在していない、または、損は得でもあり、得は損でもあり・・・メビウスの輪のような構造です。二元論の変革には、古いものを打ち壊さないと新しい世界は起こりませんが、多次元における変革では、終了や移行という流れで、新しい世界にワープします。
なお、妥当な戦略や駆け引きの場合は小気味よいはずです。ストレス、恐れや不安を感じるときは、まさに損な打算や駆け引きをしていると思われます。
・無難なものを磨く。
無難とは、つまらない、退屈、マンネルとは限りません。たとえば、平和、穏やか、安心をともなう日常や人生なら、それはありがたく、素晴らしいですね。無難の質が落ちると、おそらく退屈やマンネリになり、さらに不満や不平に至りそうです。CMのコピーなどにもありそうですが「何気ない日常に・・・」ふっと明るさや幸せを感じることがあると思います。それは、無難さをちゃんと維持管理してきたり、調整し工夫したり、気づきや閃きといった意識のさじ加減が働いたせいかもしれません。
無難な日常、ルーティンにしていること、習慣などに、あえて光をあてて(意識や関心を向ける、価値をもつ)みると、さりげない変革や新しい扉を拓くようなことが潜んでいると気づくかもしれません。
・予測がつかない・・・を尊ぶ!
予測がつかないと不安や心配になるという方。しかもそれが当たり前の心情になっているとしたら、心身が老化したか、魂がまだ若いのかもしれません。人間の出すサインは、何を意図しているのか本人にはよく解さないことがあります。だから一言に不安や心配といっても、それが何を知らせているのか、ご自身で探ってみるのは大切ですね。
そのうえで、ただ闇雲に不安や心配を抱いたり、根拠のない裏付けてビビっているとしたら、たぶん幻想です。おなじ根拠がないのなら、予測がつかないことにチャレンジすると、ひとつひとつのアクションが変革となり、新しい世界が拓けていくでしょう。
・「本当のところを知りたい」「わからないものを教えて」からしばし卒業
ある程度安定期に入ると、より深く知り探求することに意義があります。しかし、そこで旨味があるならOKですが、似たようなところをグルグル周り、また次の探し物をしているとしたら、改革や新しい生き方に移行する段階です。
そして、概ね、今世の中はその方向のようです。本当のところは誰にもわからない・・・だから新しい生き方によって導かれる、といった具合です。昔から、「知らぬが仏」ということわざもありますから。
知識や情報という型にはまるもの、備蓄できるものは、進化する人類にはそれほど価値がなく、それらに特価したシステムや知能にゆだねるときのようです。
・お金の「価値」から自由になる。
お金の役割はお金の歴史が始まったときから基本的に変わりませんから、ある意味普遍的なことです。とりわけ、お金そのものに「価値」があると長年信じてきている方が「お金」について心配したり悩まれるようです。お金の役割は、「価値を示すもの」です。
このタイミングでこの半年余り、日本ではキャッシュレス 決済が猛プッシュされました。よって、「価値」のあり方に彷徨うという影響は、若干薄いだように感じます。また、それとあいまって経済感覚の変化もあるでしょう。
お金(額面・数字)の増減は、人間社会で生きるうえでの価値の増減です。お金が猛烈に減ってしまうと人間社会で生きられなくなると、不安になるのでしょう。そういうときは、社会でのお金の価値でご自分の価値を図るのを越えて、あなた本来の価値を見出し、発揮するべ、方向転換を試す、というチャンスでもあります。
お金や経済状況について困っていると話すクライアントさんの多くは、お金の問題・課題ではなく、自身や組織の価値を模索中、といった具合です。ですから、お金に全面的に自分たちの大切な価値をはめ込んでいた発想から自由になると、新しい生き方の選択肢がやってくるでしょう。トライ・アンド・エラーで新しい価値を育てるのも、価値と感じます。
概ね、今、同じ時代を活きていますので、共感・共鳴する部分がありましたらお役立てください。
個人的な下半期動向の見解は下半期リーディングをご活用ください!