今年のイヤーリーディングのセッションでのこと。「今年の金運」について読む設問がありますが、あるクライアントさんのメッセージの中に、
「お金には、金運のあるお金と、金運のないお金がある。○○さんは、先天的に金運のあるお金のほうが扱いやすい」
というものがありました。
○○さんは、金運のないお金のために働いたり、貯めることに努力しても結果が伴わないよ、といった内容でした。
リーディングしている私も「へぇ、確かに同じお金でも、金運付きと、金運なし、があるかもね」と関心したものです(笑)
みなさまのお金に関してどんな価値観や習慣があるでしょう?
今回は「金運あり!」「金運なし?」の観点で書いてみたいと思います。
金運がないのは不幸なお金?
金運があればお金がある、金運に恵まれなければお金で苦労する、そんな考え方が一般的かもしれません。
お金によって幸せがもたらされれば金運が強く、数多のお金があっても不幸な事態になれば金運が無いのかもしれません。
この世の有益なものはすべて諸刃の剣の要素あり。お金も然り。
「金は災のもと」と言いますから、やはりお金を使う、持つ側の心がけは運気に影響します。
お金をもっと稼ぎたい、欲しい、貯めたいという方は、経済、金融、財テクを専門に勉強したほうがよろしいでしょう。
稼ぐ、増やす、貯める部分は、その知識、情報が大事であったりします。
さらに、広く見識や実経験を深めたり、その道の賢人や愚人から学ぶなど。
一方、お金をどのように使うのかのほうが、その人の本質が現れやすく、人生観を象徴するように思います。大金か少額かよりも、どういう思いで、どんなタイミングで、どんな使い方をするかに、使い手の、使い手自身や身近な人たちへの無意識の思いが表れているものです。
絶対的な正しい賢明な使い方はなく、使い側がどう納得しているのか、あるいは不服があるのかなどが、自分自身の人生への思いを間接的に投影しているようです(プライベートな用途の場合)。
昨今ますますキャッシュレス化しており、お金そのものの価値は流動的になり、よくもわるくも不確かです。どんな思いや意志で動くかが、お金のエネルギー価値の要になりそうです。
金運を決めるマインド
カウンセリングやセラピーのセッション中、
「将来、お金の心配はないですか?」
「お金がもっとあれば・・・できるのに」
とおっしゃる方は少なくありません。現在の手持ち、預金額、所得に関係なく、です。
(そういうお話をしない方は、概ね豊かなお金の習慣を持っています。)
「貯金を崩しながら生活している状態です。金運ほしいです」
「去年は家の家電や家具を一新してだいぶ出費しちゃったんです。気持ちいい暮らしになり満足なんですが、でも、我が家のお金大丈夫ですかね」
「家族の都合で(失業、病気、etc)収入が限られているのに、出ていくお金ばかりで」
実際に生活はできており、はたからみるとそれなりに贅沢にお金をお使いなのですが(ご本人にとって妥当な出費?)、減ることへの不安からおっしゃっています。
クライアントさんの事情や、それまでのエピソードは、本当にケースバイケースですが共通するエネルギー情報を通訳すると、
「辛いんですよ、いろいろ(辛さの本質はお金以外の事なのだ)」
「ひとりで頑張っています!頼れる人、頼れる先がありません(あったとしてもソコは頼りたくない)」
「お金を使うことに罪悪感があります(マインドのプログラム、教育や躾)」
「お金は使うより、稼ぐことや貯めることを優先すべきなのに(減ることへの恐れ)」
本当にお金(キャッシュ)がお悩みの元であるなら、お金を稼ぐか集めることに奔走しており、カウンセリングに行っている場合ではないはずです。でも、セッションにいらっしゃっているということは、無意識にも精神面(魂)やマインド(心・思考・メンタル)に鍵があるのをおわかりです。
概ね、お金に苦労しているときは、精神(魂)よりも、マインドがブロックしているのが特徴です。
精神や魂が求めるものは、物質的なテーマではありません。
肉体と精神をコントロール・調整しているマインドがストレスを発動し、ネガティブな考えや思考に囚われている可能性が高いのです。
このマインドが疲弊したネガティブな方向に向かうと、行動に制限を起こします。
マインドの理由で、「自由に行動できない」と思うからです。
マインドは恐れに基づく考えを掲げるかもしれません。すると、恐れは波動が重たいので、精神・魂の声が聞こえず(電波が重すぎて聞こえない)自らの知性や発想が働きません。
金運のような運気という波動との繋がりもわるくします。
金運に限らず、運気の通信網は、葛藤や相反する考え、言動、自己矛盾などに電波障害を起こします。必ずしも善悪は関係なく、クリアな意志、一貫した思いと行動が、運気をスムーズにします。
よって、社会的には悪事であっても、当事者からすれば意志や意気込みが明晰であるなら「悪運」という運気が通ります。通りはよいものの、その後に行き止まりや障害が起こる可能性はありますが。
個人であれば自分自身、組織であればヘッドの存在にとって納得し、気持ちよく、強いミッションが働いていると金運が発展します。マインドが「自信がある」状態のときです。
逆も真なりで、お金があれば自信が持てるものですが、その源は、信念や信じきる力がお金(または匹敵する価値)を育運ぶようです。
エネルギー量=金運量
金運をどう測定するか?非常に感覚的です。つまりいい加減(笑)金運がありそうと思えば金運はあるし、金運無さそうとしょげていれば、多少の金運は逃げてしまいそう。
「お金とは○○○○である」という言い方の中で有名なものは、
「お金はエネルギー」
「お金は社会の血液(潤滑油)」
などです。
お金を使うことで人も物もさまざまな事象も動きます。血液が止まっては生きられないように、だから、私たちはその危機感からお金に不自由するとき、不自由を連想する事態のときに苦悶します。
「まず最初にお金を使うと入ってくるよ」と、ひと頃スピリチュアルなブームの中で語られましたが、循環がよくなるからですね。
運気は概ね、調子がよいところは盛んで、調子がわるいところでは滞る様子です。
なお、お金や幸せなお金の使い方に関する名言、著名人の言葉には、人生を介して会得した処世術や哲学があります。自分にも納得、響くものがあるか探してみてもよいでしょうね。
金運が冴えないとき
お金に対して、疲弊した考えや価値観を抱いているときは、金運はボチボチです。
働いたぶんだけ、実際に活動したぶんだけの金運が働いています。でも、おおらかさやゆとりはないでしょう。こういうときは、うまくゆかないことをお金のせいにしたり、何かのせいにする傾向にあります。
「お金は情(感情)」と、第2チャクラ(エネルギーセンター)の講座のときにお話するのですが、他人や人間関係のせいにする場合もあるでしょう。
ストレスが溜まったり、感情的になるとお金を一気に使ってしまうような人は、お金によって流したり、解放するようなことをしています。もっと厄介なことを防いでいるのかもしれません。
今、すでに十分に財力はあるが、さらにお金の高みを目指したい!というときは、本当のお金の力をまだ知らない可能性があります。それまでの経緯や感興や、もちろん本人の努力もあり金運は好調ですが、金運のスケールアップを目標にしているような格好です。
そういうプロセスがあってもよいのですが、「それで何を目指しているの?」が実は曖昧なのです。大きな金運に辿り着いたとき、またはたどりつくプロセスで、ふっと大事なことに気づく人は多くいます。
しかし、魔がさしたり、誰かに足を引っ張られて、せっかくの金運が災いになる場合は少なくありません。
お金を優先して考えると金運が働けない
大きな出費・出資をするときに、金額に見合うかどうか、はたまたお金を出すことに躊躇してしまうものです。「こんな高いお金を払うのだから」と。
これも、大きなお金を払うから躊躇したり、不安になっているのではありません。殆どの場合は、ご本人にとって別の何かに対してためらいや不安があり、お金を言い分(言い訳)に使っています。
いざお家を買うことになったYさん。ほぼ物件も決まり気持ちを決めながらも、本当にここに決めてしまってよいのか迷います。ローンを組むとはいえ、大金を出してしまってよいものか、かなり葛藤がおありの様子。
Yさん「これでも、ワンランク金額を下げてここならと納得してるんですよ。でもこの場所で良いんでしょうか」
次は、住み慣れた場所から新しい土地へ移ることに葛藤が出てきました。Yさんの場合、お金を優先に考える習慣がお強いため、他の事ならパキパキ決められる方なのに、ぐらぐらとお気持ちが定まらないようでした。
金運は、「何が大事か」という本質が頭でなくハートでわかっていると、お金に関する悩みや問題が遠のき、スムーズに抵抗なく働きはじめます。
たとえば、Yさんの場合は、新しい暮らしの変化、今までより暮らしを大切にしたり、パートナーとのことが大事であることを思い出すと、お金を出すことがそれらの価値となって、抵抗がなくなるでしょう。実際に、このお買物により健康な暮らしに発展しそうでした。
Yさん「新しい人生に踏み込みます」という勢いで、春に向けて心をお決めになったようです。
今後10年で、年商を億、兆まで上げていくことが大きな目標にあるTさん。ビジネスにアクティブでアイディアも非常に豊富です。十分な実績があり、ここからどうやったら年商を上げていけるのか、常にアンテナを張り巡らしていらっしゃいます。
才覚も才能もあるTさんは、お金を優先してビジョンを描こうとしているために、なかなか具体的に話が進まない状況です。
こういうときもあります。
Tさんはセッションのなかで「修行をする」というメッセージが出てきました。今までの実績を含め、一度さまざまなものを我が身から清めることで、「何が一番大事か」という軸を気づいていかれるでしょう。
修行後には、お肌が白くピカピカする様子に視えました。
金運は運のうち
持って生まれた気質・体質はいなめませんが、自らが活かさなければ、金運の開発は難しいでしょう。
ダイエットの話で、「太りやすいのは遺伝(遺伝子)が3-7割」という説と「太りやすいのは習慣が3-7割」という説があります。金運、運も然りだと感じます。
素養でいえば、「金運」というものには縁は薄く、その替わり別の「運」は長けている方もいらっしゃいます。もともとお金にこだわりがない、頓着がないところがあります。
ところで、社会や国家の方針、宗教などで、一生の身分や境遇が定まってしまう場合、そこに生まれ育った定めが概ねの「運気」「運命」を定めてしまいます。
金運、運気、運命とは、そのような概念の中に生きていれば、人生をかなり決めつけてしまうものです。やはり、信じているとおりに人生は成していきます。自分の自由意志が働かない人生を選んでいきます。
それが真実でなくても、事実を形成します。
人は、活きることに苦しくなると自由を求めるときと、一方ではその苦しさを受容れる(甘んじる)ために、何かのルールや法則を求めて納得しようとします。後者の場合、運気や運命、金運の影響を受けるでしょう。
自分の生命力が弱いとき、元気がないときは、確かに、運気という電波に影響を受けやすく引っ張られます。ある程度、自分が健やかで生命力があり元気であるなら、運気などあまり気にならないし、調子がわるい運気でもむしろチャレンジします。
人生の豊かさに通じるお金、金運の話は宇宙的。まとまりようもなく綴ってみました。何かご参考になる点があれば嬉しく思います。