最近のSkypeセッションや、イヤーリーディングのセッションでたびたび発見するのは「間違った土台」に乗っている現象です。
間違った土台ですから、なんらかの不具合や異常を自覚しています。自覚の具合はさまざまです。
① 不具合や異常の原因を懸命に探している方、
② 慢性的な不具合や異常に慣れてしまった方、
③ 不具合や異常について調べているが、原因も改善方法もわからぬまま歳月を経ている方、
④ ときどき自覚するものの、日々の忙しさや何かに気を取られて放念している方、
⑤ 周囲から不具合や異常を指摘されるも、自分は全く自覚していない方、
⑥ 指摘されたことも気づくきっかけもない方、
⑦ さらに、知らぬ間に間違った土台の問題は解決していたが、ひょんなことで心当たりを思い出す方
間違った土台に乗っている図は、土台のわるい家や建物をイメージしていただくとよいでしょう。
家や建物の屋台骨の不具合や異常とは、またニュアンスが異なる危うさです。そして、間違った土台の上に建っていても、崩壊したり致命的な倒壊が起こらないのも特徴です。
ただ、家のたとえのごとく、ご自身が、もし比喩的に「間違った土台」にのっているようなら、揺れ(不安、心配、不信など)、傾き(負荷やバランスがわるい)、不都合なことが多い(歪んだ土台につき)などの、日常観、人生観があると思われます。
Wさんは、今年のイヤーリーデイングで、「今までよりも相手を信頼して、人づきあいが増える」という情報が出てきました。
Wさん「えっ、やっと信頼できる人たちに出会えるんですね。基本、誰に対しても疑い深いですから、私(笑)。だから、表面的にしか人と付き合いませんし、自分が傷つくのは嫌ですからね。でも、やっぱり安心して信じられる人たちと付き合えるのは、本当は望んでいるんです」
とても嬉しそうな表情をされていました。
過去に相手から傷つけられた痛みや、人間関係のトラウマが多いとおっしゃいます。
どうやら、そのようなエピソードや痛みの土台のうえに、Wさんの対人関係はのっているようです。
なぜ、今年は急に信頼できる人たちと付き合いが増えるのか?
単純に運の良い年!というわけではありません。
諸々のことを経て、Wさんさんは、自分自身に手間をかける時間やゆとりを持つようになりました。無意識的にも自分とのつきあいの時間や機会がふえ、今まで人づきあいの苦手な自分を嫌ったり自信がなかったような部分を払拭してきました。
ご自身の身辺も大掃除し、環境や生活も改善し快適になってきたようです。
相手に関わる「自分」の側の土台の歪みが整ったようなイメージです。
それによって、対人関係は、実際の関わる相手が誰であれ、今までの知人であれ、関わりの局面が平和的に信頼しやすいものに変容するわけです。
プロセスを言葉にするとこのような土台の改善がみられます。
Sさんは、椅子に座ったり、座る体制や状況によって、脚の神経痛がひどくなり、好きなお稽古事を続けるのが苦になってきたそうです。
Sさん「これは体のことだと思うので、整体に行ったり、痛み止めを飲むんだけが、一時的に痛みが治っても、また痛くなるでしょう。湯船で温まってからストレッチやツボ押しを毎晩やっても、翌日また痛くなる。その感覚がだんだん短くなっているのよ。ケアをしても、それが対処療法なんでしょうね。腰が原因とか、姿勢矯正とか、いろいろ動画で調べてやってるんだけどね…」
体に痛みが出るとき、痛みの翻訳はシンプルで、かつ、難しいですね。
根本や土台が違うよ、ということを明確です。しかし、正解はわかりません。痛み自体も知らないのかもしれませんね。
体は繋がっているので、意外な急所の痛みが、神経伝達では離れたところに出ます。
そして、Sさんのようにやや長期化していたり、好きなことをなさっているときに発症するということは、Sさんにとって、体とともに別のことにも相い通ずるような土台の調整や改善を促している可能性があります。
リーディングをさせていただくと、「痛みの原因になっている部位の調整・矯正は複数ある」と「痛みや不具合が改善するにつれて、いわゆる生きる姿勢(生き方)も心地よく改善されていく」、という情報でした。
体の構造や物理的な習慣を伴っているので、少し改善には時間や手間を要するようですが、Sさんがなにかの気付きを求めていらっしゃるので、このプロセスには美味しい発見も伴うようでした。
お金や収入に関する土台が間違っているために、お金や収入(おもに仕事による)で悩んでいるというご相談は定期的に伺います。
具体的に借入があり返済しきれるか、
給与が安く生活が不安である、
収入より圧倒的支出が多い、
家族の誰かに過度にお金がかかる…
それぞれのケースにも、相応の問題ポイントがあり学びになるものですが、共通して言えるのは、
「お金のせいだ」
と思い込んでいるところから、話が派生する部分のようです。
「お金のせいで・・・・」
「お金があれば・・・・」
というのは、社会に広く蔓延しているスーパー土台です。
同じ人でも、別のシーン(次元や状況)の時には、必ずしも「お金のせい」「お金があれば」と考えないのですが、社会で生きるとなると、急にこの土台がインパクトを持ちます。
金がすべて、とシンプルに解決することは確かに多いですが(笑)あまたある手段のひとつに違いありません。
Kさん「お金はエネルギーだ、とか、志麻さんにも安心して日々やっていける気持ちでいれば大丈夫、と言われてそう思っているんですが、やはり返済支払の通知がくると苦しくなるんです」
これまでの経緯があり、人生のなかで負荷が溜まってしまった状況が、お金を介して、このように現れているようです。
スピリチュアルや倫理もひとつの手段ですが、お金や経済のはたらき、さまざまなお金の仕事(役割)などを、知識や「実際のところ」を学んだり経験を積むことで、このお金の土台は正されていくでしょう。
完璧な土台にする必要もなく、そのプロセスはゲームのようなものです。
Kさん「つい暗く考えてしまう返済ですが、少しゲームのように返済を楽しんでみます」
お金はこうだ、という堅くなっている考え方や返済に対する力みが和らぎそうです。
誰しも、何からの間違った土台にのっている可能性のほうが高いでしょう。むしろそれが自然かもしれません。
ただ致命的な土台の間違いは正すほうが理にかなっています。
無知、誤解、錯覚、間違った情報、解釈の違い、経験不足、運が悪かった(笑)など、よくある土台の不具合の元です。
間違った土台を調整し、正すには相応の時間や手間やエネルギーは要するかもしれません。
ときには個人ではなく、長年かけて養われてきた土台が、時とともに違っていくこともあります。
家庭環境、社会の価値観、いわゆる時代の変遷、コミュニティ、伝統…人生100年時代とやらおいて、土台は移ろうでしょう。
幸い、このような土台修正、調整には、いつからでも遅くなく、真の意味で手遅れにはなりません。
なぜなら、土台は本質だからです。本質は魂です。魂は時間の無い次元に宿ります。
本質・土台の大事さに気がついて、調整や修正を始めると、表面的な物事に比べて非常い速く本来の状況へと進行します。
本質・魂を動かすのは他ならぬ「ご自身」です。あなたが諦めてだめだ!と決めたところがゲームオーバーなのです。
本質・土台の立て直しには、休憩をいれながら、ゲームを続けていけると宜しいですね。
間違った土台がゆえんの試練や痛みは、そこから抜けたときのゴールに、本人には価値のある糧が待っています。